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  • 2009-11-23│
  • Category:cinema

おくりびと

『おくりびと』観ました。

予想以上に良かったです。
静謐な映画かと思っていたら、意外にコミカルな面もあって。
伊丹十三監督の『お葬式』を思い出しました。
そういえば、あれにも山崎努さん、出てましたね。

お葬式って、やっぱりちょっとコミカルな面があるんですよね。
どのような人のお葬式かにもよると思うけど、人の生き死にの場って、悲喜こもごも。
尊くて、神妙で・・・だからこそ滑稽で・・・という場だと思う。
これって日本独特なのかな?
信仰が薄いゆえにか、祭事が形式化していて、そこに立ち会う人たちに、どこか他人事のような雰囲気が出るのかも。

それにしても・・・
つい先日、納棺をしてきた時にも思ったんだけど、納棺師っていう職業はいつごろからあったのでしょう?映画の中では、元は親族がやっていたと言っていたけど、20年ぐらい前にじいちゃんが死んだときは、あんなに丁寧に顔を剃ったり、身体を拭いたりってしてなかった気がする。
これもまた、隙間産業、それも高齢者が増える時代だからこそ需要のあるお仕事なんでしょうかね?
なんにせよ、自分の大事な人が丁寧に扱われて、キレイに身づくろいをしてもらえるというのは、悪い気はしないもんです。


いや〜久々にもっくんのマッチョな肉体を見ましたね。紙おむつしてたけど。。。
あの顔にあの身体は怖いって。でも、やっぱりもっくんは演技が上手いの。
そして、山崎努さんは、相変わらずいいね。大好き。
白子をすする山崎さんを見て、またまた伊丹十三監督を思い出した。

「人が死んだ夜にはゆでたまごを食べたくなる」のは辺見庸さんの本でしたか?

人の死に、食欲や性欲を刺激されるというのは、よく本とか映画で目にしますね。人の本能でしょうか?損なわれた命を他のもので埋めようとする本能?
人の死を扱う作品はやはり濃密。。。


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上弦の月を喰べる獅子/夢枕獏

上弦の月を喰べる獅子〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

上弦の月を喰べる獅子〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)上弦の月を喰べる獅子〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)
by G-Tools


久々の読書。
久々の獏さん。『シナン』を途中で放り出しておきながら、獏さんの違う本に手をつける。
これはタイトルから全く内容が推測ができない本。
果たして中身は・・・
驚いた〜〜すごい本書きますな、獏さん。

勝手に名づけると、仏教SF。
螺旋蒐集家というなんとも不思議な肩書きのカメラマンと、岩手の詩人は、それぞれが幻想する螺旋の世界へ迷い込む。
螺旋をぐるぐる回るように、2本の線は1本になり・・・
たどり着いた地は、果たしてどこなのか?
現世なのか、夢なのか。

自分が何者か分からずに、その地に行き着いた男アシュヴィンは、海辺で出会った人間としばし暮らし、そして山頂の街を目指すことになる。そんなアシュヴィンの物語の合間に、”螺旋問答”なる、禅問答のような古文書的なブロックがあったりして、煙にまかれるように獏さんの世界に誘われます。


色即是空、空即是色なんて、般若心経の中の言葉が出てきたりするので、基本は仏教だと思いますが、獏さんは「天の世界を描いた」とあとがきで言ってました。
なので、これは壮大な天の物語なんです。

業を抱えた人間が死んだ後、どのように彷徨い歩くのか・・・

人はどこから生まれ、どこへ行くのか?


そんな壮大な人についての物語を描くSFです。
うーん、これで説明は合っているのか、かなり不安ですが、私はそういう本だと理解しました。

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1か月の空白

ああ、気がつけば、前回の記事より1か月も経っている。

一応生きてる。

でも、仕事以外の記憶がない。
私、どんな風に家にいたんだろう。
帰ってきてはいたけど、家の記憶がない。

ああ、やっと終わったよ〜と思った週末、祖母が急逝。
ばあちゃん・・・ちょうど会いに行こうと思ってたのに・・・
もう少し待ってくれたら良かったのに・・・
なんて、逝ってからもなお、自分本位な考えでごめん。
むしろ、先週だったら私、病院にも行けなかったよ。
ばあちゃんなりに待ってくれたんだな、きっと。
90も超えてたから、大往生なんだけどさ、あまりにも元気だったから、突然のことに驚いたよ。

「会いに来てね」 って言われてたのに、結局会いに行けなかった。
行けなかったっていうのは、いい訳だな。行かなかった、が正しいな。
これからずっとばあちゃんを思い出すたびに、それを悔やむんだろうな。
あ〜あ、ごめんね、ばあちゃん。
本当に何もできない孫でした。旦那もひ孫も見せてあげられなかったよ・・・

何万人という視聴者を喜ばせることができたけど、たった一人のばあちゃんの苦しみに無頓着でした。でも、孫は孫で頑張ってたんだと、思ってくれると救われるな。

ばあちゃん、長い間ご苦労様。大好きなじいちゃんのそばにようやく行けたね。
ばあちゃんのおかあさんや、じいちゃんと、出来損ないの孫たちをどうか見守っていてください。
93年間、お疲れ様でした。安らかにお眠りください。

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あるキング/伊坂幸太郎

photo
あるキング
徳間書店 2009-08-26
評価

by G-Tools , 2009/10/03





伊坂本、久しぶり〜〜
著者あとがきにもありましたが、今までの伊坂エンタメ作品とはちょっと違う作品でした。でも、マクベスファンの私には嬉しい作品!!

野球の王となるべく生まれた山田王求。
彼の人生は、野球のためにあり、野球と共にあるはずだった。
しかし、王の人生は思わぬ方向へ・・・

王とは孤独で、短命なもの。本人が意図せずとも、その道は開かれ、導かれるもの。
しかし、王への道のりの途中には、多くの血と涙が流され、そして王の座は結局血塗られるもの。
そんなシェイクスピアの戯曲に描かれているような王なるものの姿が、野球という世界で書かれているという、なんとも風変わりな本です。

個人的に、『マクベス』はセリフにすごい力があって、大好きな戯曲です。
この本のなかにも、「キレイは汚い、汚いはキレイ」で有名な3人の魔女が出てきたり、”運命”というものを強く意識させるストーリーとなっております。
『マクベス』を知らずに読むと、なんて強引な・・・と思ったりするかもしれませんが、「それが王の運命なのだ」という大前提を認識したら、スッキリするのではないかしら?

ただ、『マクベス』から離れて、この王求の人生を想うと、かわいそうでしょうがないよ。彼は彼の短い人生を楽しんだとはとても思えないから。生まれたときから決められた運命。それに従って生きた彼にとって、人生とは一体なんだったのか?野球なんて、上手くなくていいから、毎日を普通に楽しませてあげたいと思った。
本当に王は孤独なんだよなぁ。

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  • 2009-10-01│
  • Category:stage

世田谷カフカ/本多劇場

kafuka


芝居なんて観てる暇ねぇ!!って時に強行スケジュールを組んで行ってしまいました。
いやぁ〜カフカでしたね〜〜始まってすぐに、ああそうか!カフカの話だったっけねぇ、みたいな。
なんか久々に違うことをやろうとしているナイロンを観た気がします。
いつも違うのかもしれないけれど、なんて言うのかな、やっぱ脚本からして違うし、構成が全然今までの作品とは違ったなぁ。新しいような、懐かしいような・・・劇団というものを改めて感じるような新鮮な感覚でしたよ。
恐らく、ガッカリした人もいると思う。でも私はアリだったなぁ。

そもそもナイロンの舞台は、行く度に違うものを見せられて、面白かったり、残念だったり、結果は色々だけど、その毎回異なる舞台を観れる楽しさというものがあるんだよね。
お決まりの構成を楽しむ劇団もあれば、毎回違う作品で”この劇団はこれ!”っていうものがない劇団もある。どっちもいいんだよね〜。ナイロンの場合、同じ脚本家で作品が違うっていう珍しい劇団かもしれない。ケラリーノは本当に、色々な芝居に挑戦するよなぁ。


ま、今回の作品はオススメはしづらいけど、私としてはマンネリ化した日常劇やらを観るよりは、全然良かった。舞台の使い方も色々試している感じがしたけど、舞台美術はあんまり好みじゃなかったかなぁ。
上田大樹さんのオープニングはやっぱり最高!オープニングだけでも来て良かったと思える。あの人の映像世界は本当にいいなぁ。

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プロフィール

Author:momo
番組制作に携わる。
猫好き。最近はすっかり子パンダに夢中。

2005年11月 ブログ開始
2006年 7月 ロリポブログより移転

 

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