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まるで『ライフ・イズ・ビューティフル』を観ているかのような収容所の風景。
食料もなく、自由な思想もなく、権力という名の暴力に支配される生活。
ただ、これはかつてそういうことがあったという過去の話ではない。
今、この時間にも、北朝鮮で起きているであろう情景なのだ。
その現実に、カラダの芯が冷える。


病気の妻に食べるものと薬を与えたい。
ただそれだけの目的で、国を出なくてはいけなかったヨンス。
命がけの脱北。
中国に入り公安に追われ、ドイツの大使館に逃げ込み、脱北者として韓国へ。
ただ食べ物と薬を手に入れたいだけだったのに、国と家族からどんどん遠のいていくヨンス。その間、国に残された妻と子の生活は・・・。


劇中、大使館に逃げ込むシーンがある。
そういえば、数年前に子を抱いた母親が必死に大使館に逃げ込むニュースがあった。”脱北者”という言葉が一斉に世に広まった。
でも、そんなことをすっかり忘れてしまっていた。
そうだった。あの頃と変わらず北朝鮮はあり続けているのだ。
ここ数年で、韓国のエンタメは私の日常になっていて、なんだか知ったような気になっていた。けれど、日本人が足繁く通っている韓国の町中に、ヨンスのように国に帰れず、家族に会えず、断腸の思いで暮らしている北の人間がいることを一体どれくらいの人が気づいているだろう。
北と南が分断された哀しみを抱えて暮らしている人たちがどれほどいるのだろう。
のほほんと生きる自分たちに冷水をあびせるような、強い思いのある映画でした。
一般市民の自分たちに出来ることなんて何もないかもしれない。
でも、北朝鮮に生きる人たちにはできないことが、こちら側にいる人間にはできるのかもしれない。


―およそ人に関わることで、無関係なことなど何もない―


昔読んだ本にあった一文。
そういうことなんだ。何も出来なくても、せめて映画を観て欲しいと思う。
そのために作った映画だろうから。
ストーリーもさることながら、映像も素晴らしい。


ヨンスの息子、ジュニが一人モンゴルの地を踏むシーン。
あんなにも哀しくキレイな夕暮れはない。
絶望という言葉を画にするなら、きっとこの砂漠のシーンだろう。
あまりに広大で、あまりに孤独なモンゴルの砂漠。
ジュニの気持ちを思うだけで、涙が止まらない。

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『This is it』を観に、久々に映画館に行ったら、映画館っていいなって思って、また行ってきた。シネスイッチ銀座行ったんだけど、ちょっと観づらいね、ここ。空いていたからいいけど、あの座席配置で混んでたら最悪だなぁ。

で、ウォンビンが知的障害者を演じて話題になっていた本作。母親役のキム・ヘジャさんが大好きな女優さんなので、こりゃいいやと思って行ってみたんだけど、う??ん。

制作スタッフをノーチェックで行ってたんだけど、始まって数分で『殺人の追憶』と同じ監督だと分かる。撮り方が同じ。そして嫌な予感。まさか、また犯人不明のまま終わるんじゃ・・・
ま、その心配は杞憂に終わりましたが、後味の悪さはポン・ジュノらしい。彼は、映画をハッピーには撮らない人。現実の厳しさをクールに撮る人です。そして、バカな人を撮るのを得意としてますね。

はっきり言ってしまえば、ストーリーはキライです(笑)。
でも、母と子の描き方はやっぱり上手い!と思うね。本当にキレイごとじゃない。
この作品を”母の美しい愛情”だとどこかで評されているのを見たけど、そうかな?これを美しいといっていいのか?密すぎる親子の関係は、どちらかと言えば忌々しいし、歪んでるし、愚かだと思う。
ただ、そんな母親を他人は愚弄することはできんのよね・・・

人としては間違ったかもしれないけど、母として彼女は間違ったことをしただろうか?

『グエムル』の時にも思ったけど、家族がより、小さく閉じた世界だった場合、社会は成り立たないんだよね。社会性が欠如してしまうの。社会と家族。韓国映画がよう描くテーマです。

それにしても、ウォンビン。やはりいい俳優です。彼のうなだれた首筋にぞっとしたのは、私だけでないはず。
そしてラストシーンのバス。美しかったです。

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最終日に滑り込みで観に行ってきました音符、マイケルの『THIS IS IT』。
無理して行って良かった 絵文字名を入力してください

やっぱりかっこいい・・・
実際に公演があったら観られなかったんじゃないかというような、リハーサル時のマイケルの姿が新鮮。きっと公演時にはガチガチに作り込まれたマイケルしか観れない。でも、この映画の中のマイケルは隙があるんだよねぇ。それがいい絵文字名を入力してください
返しの音の大きさや、音だしのタイミング、曲のテンポ・・・細かく打ち合わせをしていくマイケルが一流のエンターテイナーの顔に見えたり、子どもに見えたり・・・真剣な姿の中に、変わらぬ無邪気さも感じました。

もちろんリハの時には、こんな風に長編につなぐなんて思ってもいないだろうから、どうしても画が少なくて編集がつらそうではあるけど、それでもおなかいっぱいマイケルが観られます。
1800円でいいの?って思うくらい、濃密な内容でしたよ。

リハから垣間見れるコンサートの演出。それが伝わる分、最後のステージに立てなかったマイケルや、ダンサー、関係者たちの無念を思わずにはいられない。ああ、きっと素晴らしいステージだったんだろうな。本当に惜しい涙

その身体の細さや、げっそりした頬に、胸が痛くもなりますが、長い手足に大きな手。マイケルがステージで映える理由が分かった気がします。色々あった身体だけど、あの手足は天に恵まれたスターのモノだと思う。そしてあの歌声。ダンスセンス。こんなにもいっぱい持っていたのに・・・

これDVD化されるのかなぁ。もっと本番で使う予定だった映像とかも入れて発売してくれたらいいのにな。

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『おくりびと』観ました。

予想以上に良かったです。
静謐な映画かと思っていたら、意外にコミカルな面もあって。
伊丹十三監督の『お葬式』を思い出しました。
そういえば、あれにも山崎努さん、出てましたね。

お葬式って、やっぱりちょっとコミカルな面があるんですよね。
どのような人のお葬式かにもよると思うけど、人の生き死にの場って、悲喜こもごも。
尊くて、神妙で・・・だからこそ滑稽で・・・という場だと思う。
これって日本独特なのかな?
信仰が薄いゆえにか、祭事が形式化していて、そこに立ち会う人たちに、どこか他人事のような雰囲気が出るのかも。

それにしても・・・
つい先日、納棺をしてきた時にも思ったんだけど、納棺師っていう職業はいつごろからあったのでしょう?映画の中では、元は親族がやっていたと言っていたけど、20年ぐらい前にじいちゃんが死んだときは、あんなに丁寧に顔を剃ったり、身体を拭いたりってしてなかった気がする。
これもまた、隙間産業、それも高齢者が増える時代だからこそ需要のあるお仕事なんでしょうかね?
なんにせよ、自分の大事な人が丁寧に扱われて、キレイに身づくろいをしてもらえるというのは、悪い気はしないもんです。


いや?久々にもっくんのマッチョな肉体を見ましたね。紙おむつしてたけど。。。
あの顔にあの身体は怖いって。でも、やっぱりもっくんは演技が上手いの。
そして、山崎努さんは、相変わらずいいね。大好き。
白子をすする山崎さんを見て、またまた伊丹十三監督を思い出した。

「人が死んだ夜にはゆでたまごを食べたくなる」のは辺見庸さんの本でしたか?

人の死に、食欲や性欲を刺激されるというのは、よく本とか映画で目にしますね。人の本能でしょうか?損なわれた命を他のもので埋めようとする本能?
人の死を扱う作品はやはり濃密。。。


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photo
クライマーズ・ハイ [Blu-ray]
堤真一, 堺雅人, 遠藤憲一, 堀部圭亮, 原田眞人
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2009-01-01
評価

by G-Tools , 2009/06/23





原作を読もう、読もうと思っているうちに文庫が出て、映画が公開されて、今頃、テレビ放映されたものを観ました。

これは・・・きっと原作は面白いんだろうなぁという雰囲気は伝わってきた。でも、ん・・・て感じでした。なんだか断片的な印象があって、メインはどこだったんだろうって。どこに気持ちを添わせれば良かったのか。
過去最悪の飛行機事故。それを扱う地元新聞。記者たちのジャーナリスト魂。
要素は揃っている。だけど気持ちが入らない。

事故を伝えたいという記者の思い。社内のしがらみ。事故の悲惨さとそれを伝えることに尽力した地元記者たちという、とてもわかりやすい芯があるのに、それが、倒れた友人や、その友人と登るはずだった山や、日航機事故のデスクに抜擢された悠木(堤真一)と会長との関係性とか、その他の構成要素とあまりシンクロしてなかったように思う。
だから断片的な印象を持ったのかな。

事故当時の緊迫感に、クライミングしている悠木のカットがはさまれる度に、こちらの気持ちもブツリと斬られるようで、どうにももどかしかった。
原作はどうなんでしょう。個々の描写をしっかりとされているんでしょうか。されてるんでしょうね。色々な要素を全部入れたくて映画化したら、こうなっちゃったんだろうな。
そのうち原作を読んで観よう。

配役よし。題材よし。期待値が高すぎたのかも。

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