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モノレールねこ (文春文庫)
文藝春秋 2009-06-10
評価

by G-Tools , 2010/06/11




通勤のお供にもってこいな加納さんの本。
今回は、出張のお供にこちらをセレクト。
これは電車の中で読んではいかん???
あやうく号泣するところだった。
全身に鳥肌を粟立たせ、必死で涙をこらえたのぞみ車内。
これはいかんと、あとは部屋で読みました。大正解
まさか、ザリガニで号泣するとは・・・


表題作から始まる短編集。
「モノレールねこ」はちょっといい話で、結構ファンタジーで、加納さんらしいなぁと読んでたんだけど、短編によっては、やばいほど、涙腺を刺激されます。
私がやられちゃったのは、「セイムタイム・ネクストイヤー」と「バルタン最期の日」。
「セイムタイム?」は、予想の範囲を超えないけど、人の優しさが嬉しい、粋な話。
亡き娘の誕生日に毎年思い出のホテルを訪れる女性と、ホテル従業員たちの優しいうそ。
ほろほろと泣けます。

「バルタン?」はまいったね?。
これ、あとがきと同じ感想になっちゃうんだけど、まさか、ザリガニで泣くとは!ビックリですよ。
涙ダラダラ鼻ズビズビ言わせながら、やられた?って感じでした。
小学生の男の子に吊り上げられたザリガニが語る、一家のお話。
バルタンと名づけられ、それなりにいい生活を送るバルタン。
そんなバルタンの目から見ていても、ちょっと鈍くさい一家。
仕事に悩むお父さん。優柔不断なお母さん。とびっきりお人よしのフータ。
すごい温かくて、優しい家族の物語。
うまいこと生きていけない人だって、一生懸命生きてんだな?って。
バカで要領の悪い人間を頭ごなしにバカにしてはいけないなって、自分への反省も少々。

あ?めちゃいい本でした。バルタンは傑作です。




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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌


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てるてるあした (幻冬舎文庫 か 11-2)
加納 朋子
幻冬舎 2008-02
評価

by G-Tools , 2008/02/12




加納さんの作品、久しぶり!
ずっと読みたいなと思って文庫化を待っているうちに忘れていた本。
『ささらさや』で出てきた不思議な街、佐々良のお話第2弾。前作を読んだときにはまだブログなんて書いてなかったので、細かい感想が思い出せないけど、好きなタイプの本だったはず。

借金のために夜逃げすることになった照代の一家。自由奔放で浪費家の母と、母と車だけを愛している父の2人は自分たちだけで逃げることにして、中学を卒業したばかりの娘にはプリペイド式携帯だけをもたせ、遠い親戚の家へと行かせる。
そうして少女が独りたどり着いた街、佐々良はたいした観光名所もなく、寂れた街だった。東京から来た少女は、高校へも行けず、寂れた見も知らぬ街で、会ったこともない親戚を尋ねるハメになった自分の境遇に不満たらたらだ。
その遠い親戚なる鈴木久代というおばあさんは近所で魔女と呼ばれる、厳格なおばあさんだった。そんなおばあさんと、今までとは全く違った生活を始める照代。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学


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レインレイン・ボウ
加納 朋子
集英社 2006-10
評価

by G-Tools , 2007/06/08




高校時代、ソフトボール部に所属していた8人の女の子。
卒業して7年後、ひとりの部員の死によって再会した彼女たち。
それぞれの今の生活にちょっとした謎があって、亡くなった部員がちょっとずつ絡んで、といった感じで彼女たちの生活を描いた7編が入ってる。
加納さんが得意とする日常ミステリー。ソフトボール部のクールなキャプテンは陶子。
『月曜日の水玉模様』でちょっとした謎解きをしているOLの陶子だ。

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コッペリア
加納 朋子
講談社 2006-07-12
評価

by G-Tools , 2007/06/09




タイトルどおり、人形のお話。
人形に人生を振り回される人たちの話。
始まりは、ある人形に執着する男たち。そしてその人形と同じ顔を持った女性の登場が男たちとそして人形師をも巻き込んで、それぞれの人生を狂わせて行く。

イヤ、本当にね、動き出すんじゃないかってほど精巧な人形ってたまにあります。
幼い頃から人形=ホラーの感覚しか持っていない私にとっては、結構気味の悪い話だった。人と見間違うほどの質感を持ち、歯や爪も精巧で自立する人形なんて恐ろしいことこのうえない。
それを何としてでも手に入れたいという気持ち自体が理解不能だ。そんでもって、人形の生き写しだと、女性そのものへ欲求を膨らませる男たち。不気味すぎる。

人形師って女性もいっぱいいると思うけど、人形に執着するのってやっぱり男性が多いのかなぁ。
気味の悪い話だけど、そこは加納さん。根底にはやっぱりあったかいものが流れてる、人を偏狂的にしすぎない感じがね。
でも、極めて狭い世界の話なので、ちょっと好き嫌いは分かれるかも。

虹の家のアリス
加納 朋子著

螺旋階段のアリス』の続編。単行本で疲れた肩と腕の休息のための文庫本(笑)。
脱サラ探偵・仁木と美少女助手・亜梨沙のほんわか推理小説。住宅街や奥様連中の中で起きるちょっとした事件の数々。

加納朋子さんは人が死なないミステリーを書く方です。謎を解いてみると、そこには人の優しさや愛があったりっていう、ほんわかしたものが多いですよね。『掌の中の小鳥』や『ささらさや』などは結構好き。でも、この”アリス”シリーズはそんなに好きじゃないかな。『不思議の国のアリス』をモチーフにしているだけあって、メルヘン度合いが高い気がする。
前作を読んだときにはそんなに気にならなかったんだけど、今回コレでもか!な亜梨沙の描写と「不思議の国のアリス」のネタがちょっとうるさい。
私にとってみれば、少女趣味のワンピースだとかレースのエプロンだとか20歳過ぎて着てる女なんて気味が悪くて仕方ない。だから彼女がどんなに天使のような笑顔を持っていたとしても、それでニンマリとはできない。
要は登場人物に惹かれないってことね。
あと、今回の謎は全然謎じゃなかったかな。事件そのものに興味もそそられなかったし。ちょっと残念。

ただ、こういう本って通勤向きね。ストーリーが分かれてるし、話の途中でもすんなり本が閉じられる。内容が脳内に侵食しないから仕事中に本の内容が気になって、なんてことがない。ましてや涙腺つかれて、電車の中で泣くのをこらえる、なんてこともない。持ち歩くにはこの手の本はいい。


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