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ペンギン・ハイウェイ
森見 登美彦
角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-05-29
評価

by G-Tools , 2010/07/29




モリミーがついに京都を離れた!
脱・京都のファンタジーです。

小学生にしては賢いアオヤマくんが暮らす町に、ある日ペンギンが現われて消えた。
そんな不思議現象にもふれながら、アオヤマくんはいつものように研究にいそしむ。
町探検、いじめっ子のスズキクン帝国の研究などなど。
そして大好きな歯科のお姉さんとチェスをする日々。
しかし、そんなお姉さんがペンギンを作り出すのを目撃!
その日から、お姉さんの研究が始まった。

小学生が小学生らしからぬ賢明さと、小学生らしい純粋さで
日々起きる不思議なことを記していく。
アオヤマくんが辿りついた研究の結果は、子どもにはとても切ないけれど、
彼はこの夏を忘れないだろう。

忘れられない夏って、ノスタルジック。

確かにモリミーの新境地。
でも、綴られる文体のかしこまったおかしさは、健在。
アオヤマ少年がとてもかわいく思えた。
あと、ペンギンっていうのが、プラスだね。
だって、想像しただけでかわいいもの。



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宵山万華鏡
森見登美彦
集英社 2009-07-03
評価

by G-Tools , 2009/07/06




モリミーの新作。コメディー路線からはずれたファンタジーは久々か?
くくるなら『きつねのはなし』系ですね。
京都・祇園祭は宵山にまつわる物語です。

さて、祇園祭はもちろん知っておりますが、なにやら、京都の街が賑やかになっているお祭りという程度の認識で、行ったことはなし。宵山とはなんぞ?
調べてみましたら、祇園祭の前夜祭のようなものなんですね。
町々で趣向を凝らして、お客をもてなすのだとか。
普段は静かな町々に提灯が飾られ、夜店が出て、それはきっと幻想的な非日常の京都になるのだろうと想像できます。

前から書いているけれど、京都という町は、人と人でないものが他の場所に比べて密な場所だと思うのです。気配を感じるほど近くにいると言いましょうか。普段はそんな人と人でないものが、それぞれの居場所を守って密やかに暮らしているけれど、ふとしたきっかけでその境を越えてしまうこともあるのです。そんなきっかけとして、宵山はもってこいの日なのではないかと。
そんなことをこの本を読んでいて思いました。

普通のお祭りですら、非日常のあのフワフワとした感じがあるのに、祇園祭の規模だと尚更のことでしょう。
物語は、宵山に迷い込んだ姉妹の話。
初めて宵山を体験する友人に大掛かりなイタズラをしかける話。
宵山の日に娘を失った画家と従妹を失うことになったその姪の話。
そして、万華鏡の話などで紡がれております。

イタズラのあたりは、モリミーらしさ満載です。
ただこの万華鏡の存在が、なんとも。ああ、そういうことかと。世界の見方が面白いです。
幻想的な京都の街で起きる、切ない話(!)。そう、切ない話なんですよ、これ。一味違った森見ワールドをお愉しみいただけます。

ああ、夏の京都・・・行きたいねぇ。


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恋文の技術
森見 登美彦
ポプラ社 2009-03
評価

by G-Tools , 2009/04/27




久々モリミー。新婚のモリミー。
全て手紙の形で書かれている本。
京都の研究室に飛ばされた大学院生守田一郎が、文通武者修行と称して、いろんな人と交わす手紙の数々。
これぞ、森見独りよがり文学の骨頂とも言うべきか。文通の片方の手紙だけなので、独りよがりにも拍車がかかっております。
友人、小松崎の恋の悩み相談、大塚緋沙子なる羽貫さんみたいな強烈な先輩との応酬、妹への強がり、家庭教師をしていた小学生への教え、さらには森見登美彦との不毛なやり取り、そういう人たちとのやり取りを通して、遠くはなれた京都で起きていること、守田のいる能登での生活が見えてくる。それぞれの手紙の時差や、相手によってニュアンスの変わる文章など、なかなかに面白い。
形として面白い。

でも、やっぱり手紙なので、ある程度の量で区切られてしまい、自然勢いはなくなってしまう。全様がちょっとずつ見えてくる面白さと引き換えな感じ?
好き嫌いがあるかも。


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有頂天家族
森見 登美彦
幻冬舎 2007-09-25
評価

by G-Tools , 2007/12/26





やっぱ楽しいなぁ。森見作品。
今回の舞台も変わらず京都ですが、これまでみたいにもてない妄想男の独走話じゃなくて、狸と天狗のお話。ようやく森見さんの新しいエンタメ作品を読めた気がします。
まぁ癖が弱まった分、万人受けはするだろうけど、物足りない人もでてきちゃうのかな、なんて思いました。私としては好きですけど。
そして、これまでの小説に出てきたアイテム、偽電気ブランや怪しい叡山電車、ふわりと宙を浮く樋口師匠などの存在が、ここにきて腑に落ちる。おお!もしやそういうこと?!ていうか、『夜は短し?』を書いている時から、こういう話が念頭にあったの?すごいな?。

京都・糺ノ森に暮らす狸の下鴨一家。狸界のリーダーであった下鴨総一郎を父に持つ、狸4兄弟。長男は真面目だが器が小さく、次男は何故か井戸の中の蛙に化けたまま、三男はふらふらと遊んでばかり、四男は気が小さく化け下手と、阿呆な兄弟で通っている。さらに京都の如意ヶ嶽の天狗と鞍馬の天狗、さらに天狗をも思うままにする半天狗の女と狸を食う金曜倶楽部なる人間たちが入り混じっての大騒動。そんな京都の獣事情をベースに、狸のリーダーを決める会合と金曜倶楽部の忘年会とが同じ時期に開かれる年末に向けて、物語は進む。

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四畳半神話大系
森見 登美彦
太田出版 2004-12
評価

by G-Tools , 2007/11/12




久々に森見ワールド。これも買ってから大事に温めていました。新刊が出たようなので安心して手をつけた。
出てきた、出てきた。樋口さんに羽貫さん。『夜は短し?』に出てきた正体不明の人たちが。『夜は短し?』より、まだまともに描かれているわ。樋口さんまだ飛んでないし(笑)。羽貫さんはちゃんと働いているし。こっちが先に書いた本だから、ここからもっとへんてこワールドに行っちゃったんですね、きっと。
相変わらず、京都の狭い世界で展開しているけど、タイトルどおり、その中心は四畳半なんで、他の作品よりももっと狭いかも。ちょっとたるいところもあるけど、やっぱり面白い。

サークル選び。人生の岐路がアチラコチラに出現する大学という期間でもっとも重要と思える岐路である。薔薇色のキャンパスライフを夢見て大学へ入学した”俺”が新勧期間にセレクトした4つのチラシ。映画サークル「みそぎ」、”弟子”(これは明らかにサークルではないな)、ソフトボールサークル「ほんわか」、秘密結社「福猫飯店」。
おいおい、どれをとっても明らかに薔薇色のキャンパスライフにはなりそうもないぞ!この4つをセレクトしている時点で、薔薇色のキャンパスライフを”幻の宝玉”と言い切ってしまう人生に決定だ!と読み出して早々に突っ込んでしまう。

ちなみに自分の場合、テニスとスキューバのサークルを早々に脱落し、演劇サークルと陶芸部に落ち着いたので、彼にはちょっと親近感がある。

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