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あの日にドライブ
荻原 浩
光文社 2005-10-20
評価

by G-Tools , 2009/01/31



銀行を辞めた中年男がタクシードライバーをしながら、失われた自分のエリート人生への未練とあったかもしれないほかの人生の可能性を思い、うだうだしている話。

いつもは小気味好い荻原さんの文章がなんだかイライラと感じられる本でした。ウジウジ部分が長すぎなのかな。中年男のバカバカしい妄想と現実逃避に付き合いきれなくなります。
主人公は2児のパパである40男なのに、世の中に対する考えが全く子どもです。今頃そんなことに気づいたのか!?ばっかじゃない!!って感じです。でも、意外に世の中、こんな男たちがいっぱいいるんじゃないだろうかと不安になります。
まぁ、世の中って大多数の浅はかな(言い方悪いけど)人たちによって平和に成り立っているということも事実ですけどね。みんながみんな思慮深く、冷静だったら社会って動かないと思うんですわ。あまり考えずに頑張れる人間が多い方が社会はうまいこと回るんだなぁ。
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ママの狙撃銃 (双葉文庫 お 23-5)
荻原 浩
双葉社 2008-10-16
評価

by G-Tools , 2008/11/06




久々に荻原浩の本。約1年ぶりです。
クスリとする部分は変わらずあるけど、微妙にシリアスでした。
むちゃくちゃのタイプが他の本と違う感じ。
だって、ママがスナイパーなんだもん(笑)

小さな小さなマイホームに太平楽の旦那と子ども二人と暮らしている曜子。
曜子は家族に秘密にしている過去があった。それはアメリカで暮らした10年間のこと。
暗殺者として働いていた祖父。その祖父から教わった技術。そしてこなした仕事。
そんなアメリカでの生活を忘れたように暮らしていたのに、25年ぶりに依頼の電話を受けてしまう。自分のささやかな生活を守るため、仕事を請けてしまう曜子。
家族を守るために、人を殺す。

一家の母として家族を守る。そんな当たり前のことがなぜにこんなにキナ臭くなるのか。それは彼女の特技が狙撃だったから?
”人を殺す”仕事に馴染めないけど、どんな母親でも見えないライフルを持っているのかもしれない。いや、持っていて欲しいっていうのが、意図なのかも。”母は強し”を具体化した?
どうも他の作品に比べてスッキリしないのは、金のために人を殺すからかな。気持ちよくアッパレ!と言えないのが惜しい。

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噂 (新潮文庫)
荻原 浩
新潮社 2006-02
評価

by G-Tools , 2007/09/23




なんでしょう。普通のサスペンスですね。荻原さん、こういうの書きたかったんだ。いや、サスペンスとしてはよく出来てる本だし、面白かったんだけど、私の好きな荻原さんな部分がなかったからちょっと残念。荻原さんはコミカルな本の方が好みです。

女子高生の口コミを利用した広告戦法。”女の足首を切るレインマン。でも○○社の香水を持っていれば大丈夫らしいよ。”そんな噂が渋谷を中心に広がり、現実に足首のない女子高生の死体があがる。噂を模倣した犯罪なのか、それとも実際の殺人鬼が噂を広めたのか。噂というもののたちの悪さ、メール文化のつながりの得体の知れない感じが不気味な展開。

渋谷に集まる女子高生たちの独特な文化、生態。やっぱり一番くえないのは女子高生だなと思わずにいられない。女たちの仲間とそうでない者への態度の違いって、いつの時代でも半端ない。そこがいつまでも馴染めない。こえ?本当にこんな時代に女子高生とかやってる自分がいたら、気の毒でしょうがないや。良かった。大人になって(笑)。
願わくば、将来女子高生の親にはなりませんように。だって絶対分かり合えないもん。自分だって中高生のときに親とは分かり合えなかったもんな。だったら元々違う性の男の子の方がいいや。多少手荒く扱っても大丈夫そうだし(笑)。あ?後味が悪いっす。

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メリーゴーランド
荻原 浩
新潮社 2006-11
評価

by G-Tools , 2007/08/04




荻原さん得意のしがないサラリーマン小説。
今回はまさに税金の無駄遣い、市が経営する遊園地の再建に力を尽くす公務員のお話。
地方都市のバカみたいなお役所システムや習慣が腹立つほど描かれてる。この再建しなくてはいけなくなった”アテネ村”なる建設意図のわからないテーマパーク。このテーマパークの描写だけで十分面白い。あるよな・・・こういう施設。
セリフのひとつひとつ、状況の細かなところまで、丁寧にバカバカしくて流石です。
公務員同士の会話の中で、
「忙しいですか?」
「毎日遅くて大変だよ?今日は5時半過ぎるかな」
なんていう会話が公務員の真逆にいる私としてはムキッ?となるところですが、そこでクスッとさせられるのよね。徹底的にバカにしてますね(笑)。
ただ、荻原さんが優しいなぁと思うのは、滑稽な状況の中の主人公が懸命に生きている姿をあったかく描くとこ。
公務員には公務員の葛藤があるんだわな、と。

今回の主人公・啓一はかなりいいヤツ。彼の子どもとのやり取りがかわいくってかわいくて。ついつい家族っていいなぁ、なんて単純なことを思ってしまった。でっかい歯車のひとつでしかなくても、しがない公務員で、自分の意思で何も変えることができなくても、家族がいるだけでいいような気にさせられてしまう。
いつもながら、ごくごく一般の人の目線にいる作者の誠実さを感じる話です。

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押入れのちよ
荻原 浩
新潮社 2006-05-19
評価

by G-Tools , 2007/06/08




いよいよ奥田英朗と朱川湊人との境があいまいになってきたぞ。読みすすめる中で、誰の本であるかを見失う。奥田英朗式ユーモアと朱川湊人的怖さがあいまって、荻原さんという特徴を見失う。
でもバツグンに面白い。表紙の怖さに怖気づいてはいけない。

全部で9編の短編が入っているけど、割と最近書かれている前半の2話がバツグンに良かった。
『お母さまのロシアのスープ』と『押入れのちよ』。
そのほかの短編は結構ホラー。ブラックユーモアもあり。だけどどれもあまり気持ちのいいものではなかったな。
『お母さまのロシアのスープ』は笑う話ではないけど、よく出来てる。
『押入れのちよ』は幽霊の話だけど、全く怖くない。気持ちがほっこりする話。
一人称ならではの展開が結構あって、その上手さが秀でてるのが『お母さまのロシアのスープ』。一人称の主観を通しての世界と、彼女らを取り巻く世界との相違。細かい描写も上手くて、唸る一編でした。

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