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きのうの世界(上) (講談社文庫)
恩田 陸
講談社 2011-08-12
評価

by G-Tools , 2012/08/29



久々に恩田陸さんの本を読んだ。
恩田さんはいろんな本を描ける方ですね。
今回のように水周りのお話、結構あるような気もします。


独りのサラリーマンが失踪後、遠く離れた町で他殺体で見つかった。
その事件の経緯を追いながら、この町の秘密が徐々に露見していく。
キライじゃないんですけど、ちょっとなんじゃそりゃという結末でもありました。

個々の意志に関係なく、もっと大きなものに動かされているんだという世界観。

個々の意志が意識しないところで大きな動きを生み出す、
という世界観は、恩田さんの作品によくありますね。
人は、自分の無意識のところで世界に関わっている、というような。
ある意味、とても怖い考え方ですが。
バタフライエフェクト、桶屋理論です。
この本はまさにその理論を小説化したような感じでした。
ドキドキハラハラ系ではないけど、落ち着いて読める本でありました。

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三匹のおっさん (文春文庫)
有川 浩
文藝春秋 2012-03-09
評価

by G-Tools , 2012/07/01


ひさびさに痛快小説に出会いました!
時代劇好きにはたまらない勧善懲悪、成敗ものです。

還暦を迎えた幼馴染のおっさん3人。
隠居するにはまだ元気すぎると、空いた時間で町内の見回りを計画。
勝手に自警団を結成することに。

剣道の先生でもあったキヨ、柔道の腕が立つ重雄、メカに強いノリ。
かくして「三匹の悪がき」が「三匹のおっさん」となって町内で大活躍!


まず、キヨさんが定年を迎えるところから始まるんだが、
今どきの60歳なんて、全然おじいさんじゃない。
そういう周囲からのジジイ扱いに対する反抗心や、
ジジイたちをかこむ家族たちの描写がま~うまい!
特に、キヨさんと孫の祐希とのやりとりは絶妙。
個人的にはキヨさんの奥さん、芳江のスパッとした性格が
好きだなぁ。気持ちがいい!
嫁をぴしゃりとやるところなんて、いっそ清々しい(笑)

小説だから、とことん気持ちよく書いてほしいけど、
うちらの町にもいたらいいね、三匹のおっさん、と
思わずにいられない、現実の哀しさよ。


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読書メモ。

『カンガルーノート』(安部公房)
『この世の全部を敵に回して』(白石一文)
『銀河ヒッチハイクガイド』(ダグラス・アダムス)


ビレバンで思わず、買ってしまった安部公房。
いや~読んだの、高校生以来。
ただ、この本は未読だったので、面白かった!
やっぱ安部公房の世界観ってすごいな。
また読みたくなっちゃうな。

『この世の全部を~』は久々の挫折。
おもしろそうだと思ったんだけどな。
ループする文章に疲れている今にはキツかった!
余裕があるときに読む。

『~ヒッチハイクガイド』笑えた。
古い海外SFは面白いのがいっぱいあるね。

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PK
伊坂 幸太郎
講談社 2012-03-08
評価

by G-Tools , 2012/05/12



伊坂本、久々~
変わらぬ、スッキリした文章と複雑な伏線。
やっぱいいですね~

今回は、短編をあとからつなげたようで、
ちょっと強引な感じが。
そのせいなのか、電車できれぎれに読んだせいなのか、
読み返さないと、スッと入ってこない関係性があった。

でも、いつも目にしている光景の裏側で
もしかしたらこんな出来事があるのかも・・・
という日常の中の事件性は、いつもの作品とかわらず
ドキドキワクワクさせてくれます。

ワールドカップ最終予選も始まることだし、
緑が映える季節だし、6月に読むにはいい本かもしれない。

長篇が読みたいなぁ、伊坂本。

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これはペンです
円城 塔
新潮社 2011-09-30
評価

by G-Tools , 2012/04/18



一時、円城さんの本を書店で探し回ったことがあります。
なぜに、あの頃私の行動範囲の書店には円城さんの本が置いてなかったのか…
すごい不思議。。そういうことって往々にしてありません?

ま、そんな円城さんの本は、芥川賞のおかげで潤沢に置いてありました。


不思議な世界観でした。
でもこの理解しづらい世界はとても心地の良いものでした。
読んでいけばいくほど、文字にからめとられていくような、
文字の砂漠に埋まっていくような、そういう感覚。

そもそも
「叔父は文字なのです」っていう冒頭からしてむむっ!となります。
正直、頭のよくない私には果たして理解できたのかどうか。
表題作より、「良い夜を持っている」の方がわかりやすい物語であったのと、
この物語があったことによって、表題作の方もわかったような気になれた。

記号としての文字、記憶のための記号。
記号にまつわるお話なのだと私は思う。
人が対象を理解するとき自分の知っている”記号”を読み取って
その対象を理解するわけだけど、その”記号”の理解が
周囲のものと違っていた場合の恐怖や戸惑い。
そういうことを考えながらタイトルを考えると深い!

この本で芥川賞取っても良かったんじゃない?とちらりと思う内容でした。
次は、受賞作を読んでみようっと。



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