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ZOO〈1〉
乙一
集英社 2006-05
評価

by G-Tools , 2007/06/08




乙一の短編集。
帯のコメントに期待しすぎたのか、期待した程、面白くなかった。とはいえ、それぞれの話のストーリー性はやはり彼らしい個性的なもの。映画化されたらしいけど、確かに映画なら興味深いかも。
まぁ基本的に5話ともホラーだな。あらすじだけ読むとかなり面白そう(?)↓

「カザリとヨーコ」・・・双子なのに、カザリだけが可愛がられ、母親から虐待を受けるヨーコの話。
「SEVENS ROOMS」・・・ある日突然姉と共に拉致され、理由もなく死への恐怖にさらされる姉弟。監禁部屋の秘密を探り、絶望的と思われたその部屋からの脱出劇。
「SO-farそ・ふぁー」・・・父親と母親が自分にしか見えなくなった子ども。両親の中継役を喜んでやっていたがそのうち、片方ずつしか見えなくなって・・・
「陽だまりの詩」・・・人がいない世界に、自分が死んだときに埋葬して欲しいと、造られたロボット。心の機能を持たされたロボットと製作者の彼が死ぬまでの日々。
「ZOO」・・・毎朝届く彼女の腐乱死体の写真。一体誰が?しかし彼は知っている。殺したのが自分だと。そして毎日繰り返される犯人探しの演技。
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失はれる物語
乙一
角川書店 2006-06
評価

by G-Tools , 2007/06/09




年下の作家の本は読まないという自分の勝手なポリシーは、すっかり乙一氏でないものとなった。
いやー若そうだなぁとは思ってたんだけどね。やっぱりね。まぁまだ同年代でくくれるから、いいか。
自分と同い年の三浦しをんさんも直木賞とったし、作家としていい年代なのかしら?考えてみれば、三浦さんは女としてついに・・・という三十路突入の年に大きな賞をもらって、こんなに素敵な30歳はないわね。

ま、そんなことはいいのだ。乙一氏の本なのだ。
短編集なんだけど、彼は孤独な人を描くのが好きなようだわね。
読むもの読むもの、友達がいない、日の射す明るい人生から目を背ける人だらけ。普通に健やかな生活を切望しながらも、期待を裏切られ傷つくことを恐れ、そこへ踏み込む勇気のない彼ら。彼らに共感できるか、できないか、それが彼の作品の好き嫌いを分けるかもしれない。
私は日陰から、日向をまぶしそうに見ている彼らの人間らしさがそんなに嫌いじゃない。

テーマ:文学・小説 - ジャンル:小説・文学


暗いところで待ち合わせ
乙一〔著〕幻冬舎 (2002.4)通常24時間以内に発送します。

ずっと気になっていた乙一氏の本。
かなり慎重に1冊目を選んでみた。
結果。けっこう好き。

盲目で1人暮らしの女性ミチルとその家に隠れ住む孤独な青年アキヒロ。警察に追われ、この家にもぐりこんだアキヒロは息を殺し気配を消して、彼女と同じ空間に居続ける。一方ミチルはかすかな違和感から次第に確かな人の気配を感じるが、それでも気づいてないフリをして過ごす。
盲目のミチルがただただ家の中で丸くなって時間を過ごす様子や、アキヒロがひっそりとそんな彼女を見つめている様子。そういった密室での息を詰めるような雰囲気が心地よかった。

気配を感じる小説。特にどんでん返しとかがあるわけじゃないんだけど、ひっそりと変化していく2人と2人を取り巻く状況。静かな感じがいいんだよね。悪人が出てこなかったからかな、とても優しい印象。
アキヒロがそーっとガラスの破片を拾ってあげるところとか、手を差し伸べてあげる時々にホッとした。
小説としては稚拙なのかもしれない。でも、こういう簡単さが優しく響くこともある。



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