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船に乗れ!〈1〉合奏と協奏船に乗れ!〈1〉合奏と協奏
藤谷 治

船に乗れ!(2) 独奏 船に乗れ! (3)

by G-Tools



数年前に、すごく話題になった本。
文庫化を待ち望んでおりました。

音楽一家に生まれ、音楽科の高校に入ったサトルの青春小説。

全くクラシック音楽に疎いので、
出てくる曲をYoutubeで調べて流しながら読みました。
音楽を全然理解できなくても、誰しもが通ってきた思春期の
様々な想いが伝わってくる本。

思春期って、自分が特別であるかのような優越感を持っている一方で
世界の広さを目の当たりにして、不安で押しつぶされそうになったり、
と複雑な時期だ。
初めての恋やら、挫折やら、進路決定という初めて自分で選ぶ人生の岐路があったりと
本当に濃い時期なんだよね。

このサトルは、音楽学校の理事長の孫という特別な環境で、
あたりまえに音楽に触れ、同じように音楽を語れる仲間に出会い、
そうして、初めての挫折を味わう。
それは、技術的な挫折であり、失恋という挫折であり、
彼の人生を大きく変えてしまう出来事であった。

痛みを持って描かれるサトルの高校生活は、
生き生きとした喜びと哀しみに満ちていて
自分たちの過ぎ去った大切な日々を思い出させてくれる。

本当に思春期って、二度と戻りたくはないけど、
いとしい日々だったなぁと思う。
誰しも、自分が選んだきた道が正しかったかなんてわからない。
進み続ける人生に、どれほどの痛みを抱え、向き合って生きていくかなんだ。
だから、「もしあの時・・・」という瞬間があったとしても、
自分が選ばなかった方の結果にすがってはいけないんだと。
そんなことを感じた本でした。






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photo
猫の客 (河出文庫 ひ 7-1)
平出 隆
河出書房新社 2009-05-30
評価

by G-Tools , 2010/09/02





古い家屋と手入れされた広い庭。
その周りには稲妻のようにジグザグな小路があって、
隣家には古くて立派な欅の木があって・・・
車が入ってこれず、しかもその特殊な形の小路のために
近所の動きも筒抜けじゃない、
いかにも日陰が気持ち良さそうな場所。
広い敷地内にたつ離れに間借りしている夫婦。
その夫婦と庭に遊びに来る子猫との交流を描く。

猫と初めて触れあう人というのは、こんな風にして
猫の魅力を知っていくものなのかと、今さらながら新鮮でした。
幼少期から猫キチの私には、当たり前のこと過ぎてあまり共感はできなかったけど、
猫ってやっぱり心の隙間にズイっと入ってくるよな、と頷ける。
猫のいる生活、いなくなった生活、その喪失感はよくわかる。
飼い猫が死んでもう数年たつが、今でもまだ実家に帰ると
机の下を目が探してしまう・・・そんな風にカラダに染み付いてしまう。

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photo
クレーターと巨乳
スイッチパブリッシング 2007-02
評価

by G-Tools , 2010/04/19




久々に合わない本に出会った。
世の中には、恋愛が人生の中心にある人と、恋愛は人生のワンアイテム(趣味とかと同列な)としか考えない人の2タイプがいる。
どちらかが正しいとか間違っているとかいうことではない。
ただ、このタイプが違うと共感するのは難しい。
話がかみ合わないことがほとんど。
だって根底にある価値観が違うんだもん、しょうがない。
この本の登場人物は前者で、私は後者。
だから、まったく共感できず、しかも文章もイラッとする感じで、なかなか読むのがしんどかった。

舞城王太郎風なひとりよがり文章なのね。だから、波に乗れちゃえば読めるんだろうけど、来る波来る波乗り損ねて、イラッ??って感じ。
だけど、たまになるほどなって思う文章があったりして、それを見過ごせず最後まで読んだ。
共感はできないけど、タイに行きたい気持ちにはさせられた。
う?バックパック背負って旅に出たい・・・
そういう衝動をさらりと描いてしまうあたりもイラッとするのかも(笑)。
まぁ、やっかみ?

あ?旅したいなぁ。





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容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)
東野 圭吾
文藝春秋 2008-08-05
評価

by G-Tools , 2008/09/16



直木賞受賞作。映画化を前に、今さら、ガリレオシリーズだと知りました(恥)
それにしてもドラマを観てから読んでしまうと、どうしても湯川学のイメージを福山が邪魔をする。もっと変な人がいいです。そもそも佐野史郎さんをイメージして描いてたんですよね?湯川って。福山じゃかっこよすぎてなんだか、ね。

で、このなかに出てくる”ダルマ”の石神。柔道部顧問で数学だけを愛する中年男。これがなんと映画では、堤真一って!!いや、そりゃキャラを大切にする映画の気持ちも分かるんだけどね、分かるんだけどさ、ここまで原作のイメージを塗り替えられるとちょっと・・・だってモテない男、それも”ダルマ”って風貌の男が堤真一ってどうなの?!私が堤さんを好きだから、こんなにひっかかるの?
石神は美女と野獣の野獣的存在だと思ったんだけどなぁ。哀しき醜い化け物。
どっちかっていうと、塚地。堤じゃなくて堤下?若すぎるかなぁ。

内容はタイトルズバリで、殺人を犯した美しき親子をモテない独身男がかばってあげる話なんだけども、この石神が湯川の大学の同窓生で、数学の天才VS物理の天才の構図になるわけだ。ただ、さすが東野圭吾。湯川がトリックを明かしていくにつれて、このタイトルの重みがズシリときて、哀しみもズンとくるのだね。なんだかおとぎ話のようでした。

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劇場の神様 (新潮文庫 は 22-9)
原田 宗典
新潮社 2007-07
評価

by G-Tools , 2007/08/29




原田さんは大好きな作家さんの1人です。
ものすごく久しぶりに新作を読みました。
短編が2つに表題作の中編が1つ。

ブランクが長かっただけに、物足りない感じが・・・
とても巧い小説だとは思うんです。でももっともっと面白いものを期待してしまうんです。だって学生の頃に初めて読んだとき、この人は天才だと思ってしまったんですもの。
自分がいっぱい面白いものを知ってしまったからなのかな?
原田さんが落ち着いてしまったのかな?
多分今は途上にいるんだ。
もっともっと熟成されて、また違う作品を書いてくれるんじゃないかなぁと、期待しながら待っていよう。

あ、でも、決してつまらない本ではないのですよ。面白いんですよ。私の期待値が高かっただけです、はい。

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