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逃亡くそたわけ
絲山 秋子著中央公論新社 (2005.2)通常2-3日以内に発送します。

『袋小路の男』、『沖で待つ』に続く、3作品目。
この3作品は比較的似ている気がする。弱いけれどもサバサバした女性というのを好んで描かれる人なのかも。絲山さんが描く女性ってかなり男っぽいと思う。男っぽいキャラということではなくて、おそらく絲山さんご自身の性格ではないかと思うんだけど。内面はオンナなので、要は色っぽくないんだな、きっと(出てくる人がね)。

精神病院を抜け出した躁の女と鬱の男。ボロいルーチェで九州を走る。片田舎の逃亡劇はロードム?ビーの様で、和製ボニー&クライド九州編。別に誰も殺してないし、犯した罪は無免許運転、当て逃げ、食い逃げ、万引きぐらいなもんなんだけど(笑)。

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暗いところで待ち合わせ
乙一〔著〕幻冬舎 (2002.4)通常24時間以内に発送します。

ずっと気になっていた乙一氏の本。
かなり慎重に1冊目を選んでみた。
結果。けっこう好き。

盲目で1人暮らしの女性ミチルとその家に隠れ住む孤独な青年アキヒロ。警察に追われ、この家にもぐりこんだアキヒロは息を殺し気配を消して、彼女と同じ空間に居続ける。一方ミチルはかすかな違和感から次第に確かな人の気配を感じるが、それでも気づいてないフリをして過ごす。
盲目のミチルがただただ家の中で丸くなって時間を過ごす様子や、アキヒロがひっそりとそんな彼女を見つめている様子。そういった密室での息を詰めるような雰囲気が心地よかった。

気配を感じる小説。特にどんでん返しとかがあるわけじゃないんだけど、ひっそりと変化していく2人と2人を取り巻く状況。静かな感じがいいんだよね。悪人が出てこなかったからかな、とても優しい印象。
アキヒロがそーっとガラスの破片を拾ってあげるところとか、手を差し伸べてあげる時々にホッとした。
小説としては稚拙なのかもしれない。でも、こういう簡単さが優しく響くこともある。


空中庭園
空中庭園
posted with 簡単リンクくん at 2006. 5.21
角田 光代著文芸春秋 (2005.7)通常24時間以内に発送します。

空中庭園。団地のベランダに途切れることなく、花を飾る京橋家。団地の下から見上げるこの家のベランダはまさに宙に浮いた庭園。「家族に隠し事は一切しない」をモットーにする4人家族のそれぞれの視点から書かれた家族は、ベランダの庭園と同じように不安定であり、一種の異様さをもって目に付く。

章ごとに4人の家族、この家族と関係する人たちの視点で描かれている。それぞれの視点から浮き彫りになる、家族のあり様。最初の章で京橋家の長女、高校生マナの視点から描かれる家族像から、章をすすめるごとにそれぞれが隠し持っている秘密と家族の全体像が見えてくるという書き方。よく出来てる。


競作五十円玉二十枚の謎
若竹 七海ほか著
東京創元社 (2000.11)
通常2-3日以内に発送します。

若竹七海から出題された問題編に著名な作家や一般公募の解答編が載せられている本。
ミステリ好きにはたまらない本なのかもしれない。
でも、あまりそちらには明るくない私には込められている内輪ネタなどがイチイチわからなくて、ちょっと馴染めなかった。
とはいえ、ひとつの謎にこれだけ色々な推理があって、推理することを楽しむ人たちがいるっていうのは面白い。
ミステリ倶楽部って感じの雰囲気が全編漂ってる気がした。

 作:野田秀樹
演出:蜷川幸雄

というなんともコクーン色の濃いお芝居。
詳細はこっち見てください。→『白夜の女騎士』

仕事がらみで取ったチケットだったけど、いやー面白かったね。始まり方が蜷川っぽい?!いや、これは野田っぽいのか?
この自問自答は上演中、度々繰り返されることになったけど、始まったときにはそんなことも知らず、ただただ期待できそうな予感に胸躍らせた。
台詞はやっぱり野田芝居。息をつかせぬ台詞の応酬。まるで壮大な言葉遊び。群集の使い方が蜷川色。なんだかさ、訳の分からない芝居で群集が騒ぐとイラッとくるけど、この方の群集の使い方はとっても芸術的。
今回は舞台を俯瞰で見られるというお茶目な試みもあって、その時の群集の動きとその2次元とのリンクが楽しかったなぁ。

沼地のある森を抜けて
梨木 香歩著新潮社 (2005.8)通常24時間以内に発送します。

なんて壮大な物語。そしてなんて感想を書くのが難しい小説なのだろう。
全然書ける気がしない。

ぬか床から始まる物語は、梨木さんが得意とする異世界(異質だけれど、どこか懐かしくて優しい世界)の話へ展開するのかなと読んでいると、話は途中からさらに大きな世界(いや、とても小さな宇宙かな)へと進んだような気がする。『家守綺譚』で掛け軸の向こうにあった世界のように、ぬか床の底には違う世界があるのかと思った。
人と人ではないもの。
この本では、その境がどんどんあいまいになって、最終的にはひとつになってしまった。ぬか床から発生した生命。それはこちらの世界とあちらの世界をつなぐもの。



SPEED
SPEED
posted with 簡単リンクくん at 2006. 5. 8
金城 一紀著角川書店 (2005.7)通常24時間以内に発送します。

『レボリューションNO.3』 『フライ・ダディ・フライ』 に続くゾンビーズシリーズ第3弾!!
今度は女子高生目線の冒険譚。あえて主役とは書かないぞ。だって主役はやっぱりゾンビーズだもんね。

時系列で言えば、一冊目『レボリューション?』の後の話。
ヒロシの死がまだ大きな影を落としている頃、彼らの元に新しいトラブルがやってきた。知り合いの女子大生の死に疑問を持った女子高生・岡本。暴漢に襲われそうになった時、そこには4人の救世主がいた!はい、ゾンビーズです。しかも岡本さんはやっぱりあの女子高の生徒なのよね。
そんなわけでまたまたゾンビーズの活躍劇が始まる。

都市伝説セピア
朱川 湊人著文芸春秋 (2006.4)通常24時間以内に発送します。

花まんま』の朱川さんのデビュー作である『フクロウ男』が入っている短編集。
やっぱりこの人、すごい!面白い!!
『花まんま』の時にも思ったけど、この人はなんて温かい文章を書く人なんだろう。自分でも忘れているような記憶の片隅をうまいこと触る。触られたところがほんのりあったかくなるような、そんな読後感がある人。
それでいて、ちょっとした幼少期の罪悪感だとか、忘れたかったような記憶も突いてくるから恐ろしい。

この本は、ちょっと怖くて、懐かしくて、切ない話が5つ。

最初の「アイスマン」はかなり怖かった。まだ見世物小屋というものがわずかに残っている時代。”河童の氷漬け”なる物とそれを見世物にしている親子と出会った少年の話。展開が読める怖さあり。それでもラストはなんだかあったかい。

ほろろ泣きの「昨日公園」。大事な人を失った日が繰り返される公園。大事な人を守ろうと必死になる少年たちに涙腺開放。幼少期、日が暮れ始めて空が夕焼けに染まる時間帯のなんとも言えない哀しさと寂しさが全編に漂っている感じ。子どもの頃って、どうして一日が終わるのがあんなにも哀しかったんだろう。


charlie.jpg


ジョニデ最高!!
全然ストーリー知らずに見たから、おいおい?っていう内容だったけど、ジョニデだから良し!あらすじを書くのはやめておくけど、もう笑いどころが随所。しょっぱなから、子どもたちを歓迎するIt's a small world的な人形が燃えてるし。目とか飛び出してるし。ティムワールド全開。ウンパ・ルンパって(笑)。曲もね、ふざけてたなぁ。

でも、映像がきれい。本当に童話を映像化したような世界観。ブラックファンタジーだぁね。雪降る町がすごくきれい。そういえば、ティム・バートンって雪が好きだな。

ジョニデが演じていたチョコレート王ウォンカの役柄っていうのが、結構奇天烈なんだけど、細かい表情とか上手くって、人間味を感じるんだよね。
ティム・バートンとの名作『シザー・ハンズ』を思い出さずにはいられない白塗りっぷり。あれから数十年経っているというのに、あの頃より美しいジョニー・デップがすごい。
やっぱり、ジョニー・デップは海賊とかよりも、こっちでしょ。
改めてジョニデに惚れ直す一作でした。

tonke.jpg


久々に映画を借りた。失敗した(笑)。
チョン・ウソンのかっこよさで選んじゃったけど、なんじゃこれ。一言で言うと気持ち悪い。トンケ役の役作りも釜山訛りも気持ち悪くて仕方ない。
ストーリーもね、なんてことない。

野良犬という意味のトンケ。母親を早くになくしたチョルミンは近所でごはんを貰いウロウロすることから町の人から”トンケ”と呼ばれていた。警察官である父から、警察犬の雑種を貰い、トンケと名づけ一緒に成長する。
しかし、高校の先輩にトンケを鍋にされ、ケンカをしたチョルミンは高校を中退。本当に野良犬のように何もせず(家事はしてたけど)暮らすチョルミン。


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