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LOVE
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posted with 簡単リンクくん at 2006. 6.28
古川 日出男著祥伝社 (2005.9)通常24時間以内に発送します。

初めて古川氏の本を完読しました。といっても、『gift』を挫折して2冊目だったんですけど。
いやいや、すごい!ものすごいな、古川さん。新しさで言えば、舞城と出会った時のような衝撃ですよ。

この本は、地図と時刻の2つの軸で描かれる小説である。しかもその地図はとても狭い!鳥瞰のような視点で描かれる街のストーリーは、あの失敗したと噂される村上春樹の 『アフターダーク』 を彷彿とさせる。が!断然成功しているのは、コッチ。五反田・目黒・白金という、品川区、目黒区、港区の一部分を舞台に進行する話を読んでいると、首都高の高架、目黒川、道路道路、ビルビルと、3Dの街中をアタマが駆け巡る。
ただし、それはこの舞台となっている土地が私の生活圏内で、その街の様子が想像できるからでもある。土地勘のない人は東京都の地図を持って、読んでみると面白いのかもしれない。
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夜の公園
夜の公園
posted with 簡単リンクくん at 2006. 6.26
川上 弘美著中央公論新社 (2006.4)通常2-3日以内に発送します。

川上さんの恋愛小説、久々です。
なんて言うか、音感がとても気持ちのいい文章でした。
内容としては、不倫や浮気が入り乱れた愛憎劇なのだけど、ドロドロした感じや、嫌悪感みたいなものが全くない不思議な小説。
大人の小説。結婚後の倦怠感だとか、油断だとか、30代の大人たちのふとした気持ちの隙間みたいなの、そんな小説。

この内容、うっかりすると、昼ドラ。ストーリーだけ読めば、とてもありがちな暇な主婦の不倫劇。なんだけど、そうならないのはやっぱり川上さんの雰囲気なんだな。

不倫だとか浮気だとか、やっているからといって人生変えるほどみんな情熱があるわけじゃない。だから、この結末はとてもリアルな気がした。

陽気なギャングの日常と襲撃
伊坂 幸太郎著祥伝社 (2006.5)通常24時間以内に発送します。

わぁーい。陽気なギャングシリーズです!
何度も言うようですが、伊坂氏の作品で一等好きなのが 『陽気なギャングが地球を回す』 なのです。その続編が出たのだ。
が、書評のようなものは書きません。いや、書けません。
金城一紀の作品しかり、この手の小説は評価するものではなく、楽しむものだと思うので。

で、楽しかったか?もちろん。ただ、元々4人のギャングたちの日常を描いた短編を後からつなげているので、ムリクリ感は否めません。まぁ、4人組ギャング外伝ってところですね。
これを読んだら、また『陽気な?』を読みたくなった。
つうか、映画観ろって感じだけどね。
ギャングもの、シリーズ化したら嬉しいなっと。個人的には空き巣の黒瀬だっけ?あの人が主役の話もそろそろ読みたいなぁ。

イッツ・オンリー・トーク
絲山 秋子著文芸春秋 (2004.2)通常24時間以内に発送します。

絲山さんの作品でこれが一番好き!
『袋小路の男』 『沖で待つ』 『逃亡くそたわけ』と読んだ中で、断然好き。
精神不安定な優子の過ぎ行く日と男たちを描いた 『イッツ・オンリー・トーク』 と、乗馬していた馬を死なせてから、色んなことから逃げている女性を描く 『第七障害』の2編。デビュー作とは思えないよくできた作品。
といっても、やっぱりこの人の小説は女性しか共感できないと思う。小説で描かれる女性像がストライクゾーンの女性にとって、”よくできている”と感じられるんじゃないかな。男だったら、この本読んでも感じるものは少ないんじゃないだろうか。

後書に上手い説明があって、絲山さんの作品は2つのタイプに分かれる。働く女性ものと壊れた女性ものの2つ。これはとても彼女の作品を理解するのに分かりやすい説明だと思う。
この本は確実に後者。 『逃亡くそたわけ』 に通じるものがある精神不安定を抱える女性の話。


男たちの長い旅
結城 信孝編 / 東 直己著 / 石田 衣良著 / 打海 文三著 / 逢坂 剛著 / 大沢 在昌著 / 奥田 英朗著 / 北方 謙三著 / 戸梶 圭太著 / 花村 万月著 / 藤田 宜永著徳間書店 (2006.1)通常2-3日以内に発送します。

最近、ブックオフのセールで買いだめするのが好き。単行本、文庫本と買い揃える中、必ずアンソロジーをチョイスする。今回、こんなのを選んでみました。

ものすごい男くさい(笑)。奥田英朗以外はなかなか手に取らない面々。ただ名前は知っているので一体この方々は何を書いているのだろうと、味見感覚で読んでみた。
中身はレイモンド・チャンドラーを匂わすタイトル通り、ハードボイルドのアンソロジーでした。

一匹オオカミ探偵モノ。小学生とか中学生の頃は楽しく読めた部類だけど、んー。愛読書がビックコミックス(オリジナルとfor menね)という、おっさん化が進む私でも、微妙だった。ただ、日本のハードボイルドってこういうものなんだ、っていうのがよくわかった。そして日本にはハードボイルドが似合わないということも。だって、日本人の中年オヤジでハードボイルドこなせるキャラって無理があるだろ。それが小説だからこそ可能だと言われても、ピンとこないもんはこない。冴羽りょうぐらいだよ、許せるキャラは(笑)。

kumujya.jpg

パク・チャヌク監督
イ・ヨンエ、チェ・ミンシク出演
復讐者に哀れみを』 『オールドボーイ』に続く復讐3部作の最終章。

前作とも、かなりエグかったので、心して視聴した。でも、今回はそれほどエグいシーンはなかった。女性が主役っていうのもあるのかな。むしろ3作の中で一番コミカルなシーンが多かった。でも、復讐劇とあってストーリーは壮絶。壮絶な話をコミカルにもしてしまう、それがこの監督の面白いところだと思う。

幼児誘拐殺人の罪で20歳からの13年間を刑務所で過ごしたクムジャ。彼女が逮捕されるとき、世の中を騒がせたほど彼女は若く、美しかった。彼女は刑務所の中で、あらゆる囚人に親切をほどこす。それがタイトルの所以なわけだけど、これは全て出所後の計画のため。自分に罪を背負わせた男への復讐。
出所したクムジャは塀の中の態度とは一変。恩を売っておいた刑務所仲間に協力させて、復讐を実行する。


ハードボイルド・エッグ
荻原 浩著双葉社 (2002.10)通常2-3日以内に発送します。

軽快だね?この人の文章は。滑稽な中年オヤジを書かせたら、荻原か奥田英朗かってとこですかね。文章がノリ突っ込み、というか1センテンスごとにオチがあるので、カクカクこけて、勢いが出ない(笑)。

フィリップ・マーロウに影響を受けた探偵の話。マーロウよろしくハードボイルドぶってるけど、実際日本の探偵家業にそんな仕事があるわけもなく、もちろんブロンドの美人がウロウロしているわけでもなく、行方不明の動物を探す日々。
前半はこの探偵の妄想と現実世界のギャップがコミカルに描かれ、後半、実際ハードな事件に巻き込まれていく。
が!美人秘書ではなく、老婆を助手に引き連れての捜査は、事件はハードでもことごとくコミカル。

それでも笑いの中に哀愁がしっかりと描かれているから、やっぱり上手い。老婆の家にレイモンド・チャンドラー『長い別れ』が置いてあるところなんか、洒落てると思う。

文中に出てくるけど、ハードボイルド小説ならぬ、固ゆでタマゴ小説。




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