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幸福な遊戯
角田 光代
角川書店 2003-11
評価

by G-Tools , 2007/06/08



『幸福な遊戯』、『無愁天使』、『銭湯』の3編。
表題作『幸福な遊戯』はデビュー作だそう。
これを読んで、ようやく角田さんという作家さんを理解できたような気がする。これまでいくつかの作品を読んで、ふいを衝かれるようにスコーンと暗くさせられてきた。自分の中の暗部を突っつかれて唖然とするというか・・・それがこの本でようやく、ああこの人はこういう本を書く人なんだと納得できたような。
角田さんは幼少期を不幸に過ごしたに違いない。それも取り立てて不幸な家庭や環境にあったわけではなく、感受性が鋭いがために不幸に感じて育ったんではないだろうか。
家族との些細な傷つけあい、同級生たちとの心理戦。毎日何かにおびえながら、いつか、ここではないどこかへ行けると信じて生きているような。
彼女の描く人物は不幸ではないけど、決して幸福ではないんだよね。
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HPに新入社員のおすすめ映画を載せている会社があった。
それを観ていて思ったのは、お勧めの映画って単に好きな映画を並べればいいもんじゃないなと。
要はそこに羅列してある作品を通して、その人の人となりを見せてるようなもんなのよね。
さらにそれが会社のHPともなれば、そこに”好き”という意思以外のものを含めなくてはいけない気がする。

そんなことをツラツラと思って、はたと自分は何をお勧めするだろうか?と考えてみる。
これが結構悩む作業。特にこういう場で書いてみるのはなかなか構えるところがある。
なんとなくスリリング。自分を分かって欲しいような、分からないでいて欲しいような・・・
ブログだから尚そうなのかも。
5つに限ってセレクトすると・・・
・楽しい映画 ・洒落系映画 ・ドーンとインパクトのある映画 ・泣いた映画 ・最近観た映画

ってところかなぁ?邦画は入れたいけどジブリは今さら勧めてもなぁ、とか、小さい頃に面白かった純粋な娯楽映画もいいな、とか、色々悩んで楽しい。バランスが大切ね、きっと。
さぁ、どうする?私。


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ルート350
古川 日出男
講談社 2006-04-18
評価

by G-Tools , 2007/06/08




この人の文章はまるでロックだ。
読んでるとリズムが生まれている。疾走感という点では舞城王太郎的だけど全く違う感じ。
やっぱりリズムかな。このリズムが合わないと読むのがしんどい。
リズムが合えば面白い。古川さんの作品はそういう合う合わないがある。
短編集だけど、その中に?というもの、リズミカルに読み進められるものがあった。

一話目の「おまえのことは忘れてないよバッハ」なんかは結構好き。
ハチャメチャに崩壊した3家族の中で生き続けるハムスターのバッハ。
バッハを見守る女の子3人のクールに見えてクールじゃない感受性がいい。

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ZOO〈1〉
乙一
集英社 2006-05
評価

by G-Tools , 2007/06/08




乙一の短編集。
帯のコメントに期待しすぎたのか、期待した程、面白くなかった。とはいえ、それぞれの話のストーリー性はやはり彼らしい個性的なもの。映画化されたらしいけど、確かに映画なら興味深いかも。
まぁ基本的に5話ともホラーだな。あらすじだけ読むとかなり面白そう(?)↓

「カザリとヨーコ」・・・双子なのに、カザリだけが可愛がられ、母親から虐待を受けるヨーコの話。
「SEVENS ROOMS」・・・ある日突然姉と共に拉致され、理由もなく死への恐怖にさらされる姉弟。監禁部屋の秘密を探り、絶望的と思われたその部屋からの脱出劇。
「SO-farそ・ふぁー」・・・父親と母親が自分にしか見えなくなった子ども。両親の中継役を喜んでやっていたがそのうち、片方ずつしか見えなくなって・・・
「陽だまりの詩」・・・人がいない世界に、自分が死んだときに埋葬して欲しいと、造られたロボット。心の機能を持たされたロボットと製作者の彼が死ぬまでの日々。
「ZOO」・・・毎朝届く彼女の腐乱死体の写真。一体誰が?しかし彼は知っている。殺したのが自分だと。そして毎日繰り返される犯人探しの演技。

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力道山 デラックス・コレクターズ・エディション
ソル・ギョング ソン・へソン 中谷美紀
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2006-08-04
評価

by G-Tools , 2007/06/08




監督:ソン・ヘソン
出演:ソル・ギョング、中谷美紀

尊敬する映画俳優、ソル・ギョング氏が日本の英雄・力道山を演じた作品。作品ごとに容姿・雰囲気を変えることのできるソル・ギョング。
その才能をあますことなく披露している。
だって、こんな体格じゃないもの、この人。しかも日本語での演技。
下手な日本語の映画なんてイヤだなぁと思ってたけど、その辺はあまり気にならなかった。

うちらの世代にはあまり力道山って馴染みがないから、これを見て、苦労の人だったのだなと初めて知った。在日朝鮮人で力士を目指すという行為だけでも彼の苦労は想像に易い。
戦後の朝鮮人に対する差別にめげず、たくましく生き抜く力道山。
でもやっぱり国技の前に道は塞がれ、プロレスの道へと転身。
日本にプロレス興行を広めた立役者だ。
でも、力道山は強い力道山でいることを辞められなかった。興行のための八百長を受け入れられず(というよりも国民のヒーローとして負けられなかったという方が正しいか)、生来の気性の荒さが敵を作り、ついには通りすがりにお腹刺されて死んじゃう。

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うつせみ
ジェヒ キム・ギドク イ・スンヨン
ハピネット・ピクチャーズ 2006-08-25
評価

by G-Tools , 2007/06/08




監督:キム・ギドク
出演:ジェヒ、イ・スンヨン

公開時に見そびれていた作品。なんとなく、キム・ギドク作品を放っておけない私。
ひどく退屈だったり、ひどく傷ついたりと観るほどに好きなのかなんなのか、わからなくなる監督だ。

この作品は、ストーリーを聞いた時からとても気になっていた。
他人の留守宅を転々としながら暮らす男と、夫から虐待を受けて家にこもっていた女の出会い。
影のように生きる二人。
他人の家に上がりこみ、その家の洗濯物を洗い、壊れている物を直し、ご飯を作って他人のベッドで眠るテソク。そんなテソクが家にいるのを知りながらも何の行動も起こさないソナ。そして帰ってきた夫からの仕打ちを見逃せず、ソナを連れ出すテソク。
そして、テソクとソナは二人で空き家を巡る。徐々に心を開く二人。
世間とは相容れない二人は二人の絆を深めていくが、ついに不法侵入が見つかり、逮捕され・・・

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ダ・ヴィンチ・コード(上)
ダン・ブラウン 越前 敏弥
角川書店 2006-03-10
評価

ダ・ヴィンチ・コード(中) ダ・ヴィンチ・コード(下)

by G-Tools , 2007/06/08



いやー普通に面白い。
小学生の頃に観ていた『インディー・ジョーンズ』を思い出す、そんな歴史探索もの。
『インディー・ジョーンズ』とかって映画でしか観たことないけど、ああいうのも原作で読むとこういう雰囲気なのかもしれない。
謎解き、謎解き、謎解き・・・に加えて有名な絵画や建築物がでてくるから親近感もある。
実際ルーブル美術館に行けば、色々と目に出来るんだと思うと臨場感があるんだよね。

それにしても、これってキリスト教の人たちにしてみれば、自分たちの価値観、世界観を覆すエライ小説なんじゃなかろうか。無宗教の私には全く他人事の絵空事だけど、キリスト教が生活のベースにある人たちには穏やかじゃないはず。

秘密結社とか、性の儀式とかってアメリカ映画によく出てくるよなぁ。ってことは、やっぱり色々なことが隠し切れずに世間に漏れてるってことだよね。

映画も観てみたいなぁ。
それにしてもレオナルド・ダ・ヴィンチの多岐に及ぶ天才っぷりには改めて驚かされます。なんて恐ろしい才能の持ち主。

最近屋外でのロケが多いせいか、携帯カメラを向けられることにほとほと嫌気がさしてます。もちろん自分が撮られてるわけではないんだけど、一応スタッフとしてタレント守るのも仕事だし、撮影の邪魔にもなるし。

そもそも、断りもなしに人にカメラを向けるのって失礼極まりない行為のはず。それが、携帯電話だというだけで、あまりに多くの人がその礼儀を忘れていると思う。相手がタレントだったら何でもありか?
だったら金払って撮影させてもらってるうちらプロって何?って話よ。
肖像権だ何だって主張もあるけど、それ以前に人としての礼儀だと思うんだけど、違うのかな?

撮りたい気持ちはわかる。わかるけど、自分が好きなタレント見かけても不躾に写真を撮るという行為はできないけどなぁ。何で、みんな平気なんだろう。止めて下さいってお願いして、納得してくれる人もいるけど、「何でダメなんだ!」ってキレはじめる人とかって本当理解できない。

そんなこんなで精神が磨り減り始めている最近、携帯にカメラなんて付いてなければいいのにって思う。あれがないだけで、8割ぐらいロケが楽になりそう。
そもそも携帯のカメラって必要なの?あれば便利だけど、それほど有効な使い道ってあるのかねぇ。好奇心を満たす以外の決定的瞬間って何があるんだろう。ひき逃げ?泥棒?癒着?

自分に向けて何十人とが、携帯を向ける瞬間を想像してみてほしいなぁ。撮影のカメラが回ってない時くらい、気を抜かせてあげて欲しいもんだよ。
あー疲れた、疲れた。ロケ疲れだよ、これ。
すっかり時計焼けとかしちゃったよ。はやく夏終われ!!

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強運の持ち主
瀬尾 まいこ
文芸春秋 2006-05
評価

by G-Tools , 2007/06/08




人付き合いが面倒くさくて、OL辞めて占い師を始めたルイーズのお話。瀬尾さんが学生の話じゃないのは珍しいかも。

全体的に軽いタッチ。”迷っているとき、背中を押してあげるのが占い師の仕事”と考えて、インチキ占いで繁盛するルイーズ。占いにくる人は真実が知りたいわけじゃなく、踏み出せない一歩を手助けして欲しいものなんだね。

占い師の話だから、色々な相談者が来る話なのかと思いきや、結構ルイーズ自身の話が多い。
ルイーズの彼氏はのんびりした公務員。たまたまカップルで相性を占いに来た通彦はまれに見る強運の持ち主だった。で、色々手を尽くして自分のものにしたという彼。強運さの片鱗を全く見せないけど、癒し系の通彦。ちょっとうらやましい。仕事から帰ったらご飯作ってくれている彼氏なんて、ものすごい贅沢だわ。

瀬尾さんの小説はいくつか読んでいるけど、やっぱり決定的な何かが不足している気がする。全体的に優しくて暖かいものが多いけど、感情に訴えるものがないというか・・・嫌いよりはむしろ好きな作家さんなんだけど、ちょっと惜しい感じ。特にこの本は肩の力が抜けている本っていうのかな、エッセーのように読むにはいいけど、小説としては物足りないかな。1話目の小学生のような話が続けばもっと面白かったんだけど。

ちなみに私は占いとか行ったことない。結局、誰かに悩みを相談するときって、答えは既に出ていて、それでも踏み切れない時だから、わざわざお金払ってその作業をしようとは思わないんだよね。決めるのは自分でしかないからね。自分の気づいていないことを気づかせてくれるっていうことがあるなら、行ってみたいかも。


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