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精霊の守り人 (新潮文庫 う 18-2)
上橋 菜穂子
新潮社 2007-03
評価

by G-Tools , 2007/08/30




あちらこちらのブログで面白いと噂だったので、手にとってみました。
いや?面白いですね。まず、地図が入っているだけで、気持ちが盛り上がります。
こういう地図入りは文庫じゃなくて単行本で読むとよりいいと思うけど。
毎日のように図書館に通って、外国の冒険記を読み漁っていた小学校時代を思い出します。
児童文学なので、とても丁寧に描いてあるし、キャラ設定も馴染みやすいし。
精霊だとか、守り人だとか、っていう自分の中で入り込めないんじゃないかと若干心配していた点は何の問題もなく、ストンと入ってきました。
すぐにアニメ化できそうな本だな。と、思ったら既にされてるのね。考えることはみんな同じか。
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劇場の神様 (新潮文庫 は 22-9)
原田 宗典
新潮社 2007-07
評価

by G-Tools , 2007/08/29




原田さんは大好きな作家さんの1人です。
ものすごく久しぶりに新作を読みました。
短編が2つに表題作の中編が1つ。

ブランクが長かっただけに、物足りない感じが・・・
とても巧い小説だとは思うんです。でももっともっと面白いものを期待してしまうんです。だって学生の頃に初めて読んだとき、この人は天才だと思ってしまったんですもの。
自分がいっぱい面白いものを知ってしまったからなのかな?
原田さんが落ち着いてしまったのかな?
多分今は途上にいるんだ。
もっともっと熟成されて、また違う作品を書いてくれるんじゃないかなぁと、期待しながら待っていよう。

あ、でも、決してつまらない本ではないのですよ。面白いんですよ。私の期待値が高かっただけです、はい。

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中二階 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)
ニコルソン ベイカー Nicholson Baker 岸本 佐知子
白水社 1997-10
評価

by G-Tools , 2007/08/27



岸本さんの翻訳本。これ、訳すのに相当時間がかかったろうなぁと翻訳家の苦労を感じずにはいられなかった。こんな小説初めて!とにかく思考がミクロ!!解説にはナノ小説って書かれてたけど、いやいやすごいです。
だってこの1冊、時間にしたら、なんと中二階にあるオフィスに向かうエスカレーターに乗るところから、中二階に降り立つ瞬間までの話なの!
この一連の動きをした主人公の思考があらゆる細部に飛んでいくのだ。例えば、エスカレーターに乗るときの興奮、エスカレーターにのる時の心構え、この時持っていた紙袋に関する説明や経緯、さらには紙袋自体に関する考察・・・思考の一部がさらに違う思考を呼んで、それが注意書きとなって枝分かれしていき、時々小説内で迷子になる(笑)。
読み終わったときに”やっと終わった!”と思わずホッとしてしまった。けど、相当面白い。この主人公の思考そのものが面白い。
ホッチキスのフォルムに関する考察とか、靴紐の磨耗に関する考察とか、身のまわりにあるもの、目に付いたもの、色んなものに関して考察してるのね。
なかでもポップコーンに関する賛辞とか、トイレの紙タオルに関する考察とか、噴出すほど、バカバカしくて、手元にないから引用できないのが残念だけど、まぁとにかくニヤけながら読み進めました。

かつて同作者の『ノリーの終わらない物語』をいつまでたっても終わらせられなかった自分としてはよくやりました。今思えばあれは、子どもの思考が数珠繋ぎになってたから辛かったんだな。こっちの本は知的な男性でよかった。共感できる点が結構あったからね。
ニコルソン・ベイカーのほかの本も買う決心がつきました。愉しみ!

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久々に涼しいねぇ。
しかし、ここ最近の東京は酷いな。40℃って子どもの頃はインドかアフリカのお話だったよな?いつのまに日本は赤道近くの国々と同じ環境になったのでしょう。
始末に終えないのは、東京が都市だということ。見渡す限りコンクリートの建造物、そして都市型の衣服。元々暑い国ではそれ相応の文化ってもんがあるんだけど、例えば一番暑い時間帯には休む!とかね、昼寝の習慣だとかさ、それが気候に関係なくバリバリ働いちゃう東京にこの気温はないよね・・・布っ切れ一枚で縁側にビロ?ンと伸びてられりゃいいけどさ。

このコンクリートジャングルでは犬がヤケドするらしいっすよ。肉球が悲鳴をあげてるんだってよ。異常だよね。土だったらまだしもってとこだわさ。かわいそうに。あんな舌では水も一気に飲めないし。かといって動物たちはクーラー苦手だったりするしね。
東京をクールダウンするために、みんなで休もうよ?ビバ!サマータイムでさぁ。
あ???休みたいよぅ。家にこもるか避暑地でダラダラしたいよぅ。

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後宮小説 (新潮文庫)
酒見 賢一
新潮社 1993-04
評価

by G-Tools , 2007/08/16




更新が滞っております。読書が進んでおりません。暑さのせいですかね?電車に乗っても本を開く気があまりおきないんだなぁ。
ずっと読んでみたくて、やっと見つけた文庫(古本でね)!
出だし快調!これは面白そうだわ!と読み進めていくうちにちょっと中だるみ。読みきった感じとしては、うーん物足りない!
きっとこの人はもっと面白いものを生み出しているに違いない!と片鱗はあるんだけど、やりきってない感じ?どうやらデビュー作らしいので、この人の魅力はこの先増していったのでしょう。
『墨巧』も読んでみようっと。

内容としては、素乾国の皇帝をめぐる宮女たちの話。国中から女を集めて妃にするべく育てる”女大学”なるものがあったり、そこではもっぱら房事(性行為ですな)を学んだりと、面白い話です。
銀河という正妃になった田舎娘が主人公なんだけど、この銀河の話が物足りないのだ。もっと色々な話を聞きたい感じになってしまう。
宮というところが国の子宮なのだという考え方はなるほどなぁ?と勉強になりました。
それにしてもこの小説、アニメ化されたらしいんですけど、基本、宮中における房事の話で大人向けなのに、どうやってアニメにしたんだ?そっちも気になるわ。

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メリーゴーランド
荻原 浩
新潮社 2006-11
評価

by G-Tools , 2007/08/04




荻原さん得意のしがないサラリーマン小説。
今回はまさに税金の無駄遣い、市が経営する遊園地の再建に力を尽くす公務員のお話。
地方都市のバカみたいなお役所システムや習慣が腹立つほど描かれてる。この再建しなくてはいけなくなった”アテネ村”なる建設意図のわからないテーマパーク。このテーマパークの描写だけで十分面白い。あるよな・・・こういう施設。
セリフのひとつひとつ、状況の細かなところまで、丁寧にバカバカしくて流石です。
公務員同士の会話の中で、
「忙しいですか?」
「毎日遅くて大変だよ?今日は5時半過ぎるかな」
なんていう会話が公務員の真逆にいる私としてはムキッ?となるところですが、そこでクスッとさせられるのよね。徹底的にバカにしてますね(笑)。
ただ、荻原さんが優しいなぁと思うのは、滑稽な状況の中の主人公が懸命に生きている姿をあったかく描くとこ。
公務員には公務員の葛藤があるんだわな、と。

今回の主人公・啓一はかなりいいヤツ。彼の子どもとのやり取りがかわいくってかわいくて。ついつい家族っていいなぁ、なんて単純なことを思ってしまった。でっかい歯車のひとつでしかなくても、しがない公務員で、自分の意思で何も変えることができなくても、家族がいるだけでいいような気にさせられてしまう。
いつもながら、ごくごく一般の人の目線にいる作者の誠実さを感じる話です。

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演劇集団キャラメルボックス
カレッジ・オブ・ザ・ウィンド」を観てきました。
実はキャラメルボックスは初めて。食わず嫌いな感じでした。
観た感想としては、良くも悪くも王道?
ザ・演劇って感じで私には反対に新鮮でした。
役者さんはきちんとレッスンを受けているんだろうなぁという動きでしたし、ちょっと噛んじゃうところもノーマルで。笑いの中でいつの間にか泣かされてる・・・みたいな。
正しい演劇って感じがしましたね。
ただねぇ・・・
私は、学生演劇を観てる気分になってしまって、これを楽しめないということは一体私はどれほど汚れてしまったの?(笑)と思いましたよ。高校演劇部の生徒さんたちにはいいお手本になりそうです。

でも、ゲスト出演の高部あいちゃん。予想以上に良かったです。彼女のピュアさが損なわれてなくて、観てる方も素直に感情移入できる。今後、変な恋愛ドラマとかじゃなくて、きちんと映像に撮ってもらえるといいね。

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最後のウィネベーゴ
コニー・ウィリス 大森望編
河出書房新社 2006-12-08
評価

by G-Tools , 2007/08/03




奇想コレクション4冊目。今のところベストです!
コニー・ウィリスは『犬は勘定に入れません』 を読んだんだけど、初めて海外SFの面白さを知った作家さんでもあります。あの本でも犬やら猫がとってもかわいかったけど、この本も犬猫に対する愛があるなぁ。
4つの中短編が入ってます。長編よりもグッとユーモアが前面に来る感じでした。女性の作家さんならではの面白短編。もう電車の中でニヤニヤしっぱなしでした。

「女王様でも」
「タイムアウト」
「スパイス・ポグロム」
「最後のウィネベーゴ」

表題作以外はユーモラスなSF。表題作だけ、色んなものが絶滅している時代のちょっと切ないSFでした。
「女王様でも」は女性の月経にまつわる話。月経を止められる時代に家族の1人が自然に月経を受け入れようとうたう団体に入ろうとし、家族会議が開かれる。そこで繰り広げられる会話が面白い!いかに月経が面倒くさいか!いかにして、自分たちが女性の権利として月経を止めることを勝ち取ったのか!祖母から孫まで色んな世代の女たちが議論する。
こんな時代がいいのか悪いのか、わからないけど、改めて言われると確かに相当面倒くさいぞーと思う。”解放”して欲しいもんです。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学



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