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くるねこ
くるねこ大和
エンターブレイン 2008-01-15
評価

by G-Tools , 2008/03/27




大好きなブログの本を買っちゃった。
最高!!!!!
知り合いの猫好き全員に配りたくなったわー。実家に送ったろかな。

飼い猫とのエピソードを漫画で描いているので、どこに分類してよいかよくわからなかったんだけど、漫画のカテゴリーでも、本のカテゴリーでも違う気がする。やっぱり”猫”というカテゴリーが一番ね。
予想以上に内容が豊富で分厚い本に大満足でした。
私がまだブログで見たことのない話がたくさんあったので、買ってよかった!

何故か、ここ何日か私の脳内は「猫」の一文字に90%ぐらい占領されていて、駅から家までの道のりを暗いのをいいことにずーっと死んだ猫のことを考えながら歩いていたりする。
そんな折、目の前に一匹の猫が飛び出してきて、「おっ!!」と思って即座に声をかけたら、「にゃ?」とスリスリ寄って来てくれました!いつも通っていてこれまで触らせてくれる猫なんて一匹もいなかったのに、すごいタイミングで出てきてくれたその猫に、私は思わず涙ぐんでしまいました。
こういうことってあるんだなぁと嬉しく思いながら、くるさんだったら、こういうエピソードをあんなに素敵に漫画化できるんだなぁと羨ましくなりました。
今度から毛物が恋しくなったら、これ読もうっと。
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うぅ、猫が欲しい・・・
と毎日のように毛皮を夢見る最近。
ここのブログがもう・・・最高です。
でも時々、号泣しそうになることもあるので、人前での閲覧要注意です。

⇒ くるねこ大和

このトメちゃんは富士額(?)がうちの子に似ております。
うちの子が逝ってしまってからもう3年です。
あの子の匂いや鳴き声を忘れてしまいそうです。
あぁ、猫と暮らしたい・・・


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愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)
米澤 穂信
角川書店 2002-07
評価

by G-Tools , 2008/03/19




古典部の謎解き第2弾。
私はミステリーファンじゃないので、この本の面白さというか、何を面白がるかという点が共感できず。アガサクリスティーもホームズも一通り読んでるけど、その手法をうんぬんするまでは読んでないからなぁ。

今回の話は、素人の学生がミステリー映画の撮影に挑戦。が、素人脚本家の生徒が途中で病気になり、後半どう展開させるつもりだったのかを、ホータローたちが探る、という内容。
この全体の展開や、ミステリーの手法に関するやり取りや、細かいアイテム(チャットルームやタロットカードによせたキャラクター付けなど)のひとつひとつが興味なくて、楽しみ方がわからなかったなぁ。
そのうちしっくりくるんじゃないかと、米澤さんの作品をあきらめきれず読んでいるけど、どうなんだろう。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学


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私の男
桜庭 一樹
文藝春秋 2007-10-30
評価

by G-Tools , 2008/03/15




すごいなぁ、この本。養父との関係、近親相姦系の話だとは既に知っていたので、その手の話を苦手とする私は結構構えて読み始めたけど、最初の章で、あっという間に淳悟と花の世界へ引き込まれてしまいました。
結婚を期に“私の男”と離れることになった現在から、数年ごとにさかのぼる構成。私は1章目でぐっと心つかまれて、思わず泣いてしまったけど、これ順番どおりの構成だったら、現在の章をどう読んだだろう?
過去へさかのぼるごとに、濃密な空気になって、どんどん狭くなっていく洞くつを進んでいるようだった。息苦しくて、外へ戻りたくなる。過去へ行けば行くほど、何で?という気持ちにはなるけど、最初の章があるから先へ進める。離れた現在があるから、過去を覗ける。

章ごとに、2人の転機となる出来事が一人称を変えて描かれる。花の婚約者・美郎や淳悟の恋人だった小町らの目線からの2人も描かれていて、2人の濃密な感じ、忌まわしい関係が浮き彫りにされる。この第三者からの視点があって、読んでるほうとしては助かった気分。なにより、花と結婚する美郎は何も知らずに結婚するわけじゃないんだと思って、なんだかほっとする。知った上での彼のこの行動はある意味怖い。この男、底が知れない。幽霊も見えるし、何もんだよ(笑)!

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蛇行する川のほとり (中公文庫 お 70-1)
恩田 陸
中央公論新社 2007-06-25
評価

by G-Tools , 2008/03/15




なんだか、まぶしい本だったなぁ。
真夏の日射しや、陽があたる川面、少女たちの汗(って書くとちょっとやらしいけど)、男の子たちの視線をまっすぐに受けられない感じ・・・
これでもかってほど、失われた時間を感じさせられてしまった。そもそも夏休みとか合宿とかの雰囲気自体、遠い思い出だもんなぁ。帰りたいような、帰りたくないような、不安定な日々。きっと人生で一番美しくて醜い時期。

美術部の毬子は、舞台の背景画を仕上げるために、合宿に誘われる。それは、ただの合宿ではなく、特別な時間になるはずのものだった。というのも、学校で有名な二人の美少女、香澄と芳野に誘われたからだ。香澄の自宅で1週間ほどの合宿。有頂天になる毬子に水をかけるように突如現われて警告をする少年。にこやかに近づいてきた美少年。楽しみな気持ちと同時に得体の知れない不安が広がる。何故、毬子は香澄の家に呼ばれたのか?

何かが始まりそうな夏休み。少女が1日にして少女でなくなってしまう思春期。そんな一瞬一瞬を鮮明に描いていて、その一方で川のほとりで起きた過去の事件の真相が徐々に明らかになっていく。今回はミステリー部分よりもやっぱり少女たちの描写が良かったかなぁ。
色々なジャンルを描く恩田陸作品の中では、好きな方に近いかなぁ。ただミステリーだと思って読むと物足りないだろうな。

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スカイ・クロラ (中公文庫)
森 博嗣
中央公論新社 2004-10
評価

by G-Tools , 2008/03/13




真っ青なポスターに目を奪われた。
「スカイ・クロラか・・・何だろう?」
内容は全くわからないけど、観たいと思った。
書店に行ったら、同じように真っ青な本があった。
映画の前に読むべし。

森博嗣という作家さんは、あらゆるジャンルの本が描けるんだなぁ。
森さんのイメージが変わりました。
この本の世界観は是非ともアニメで観たいと思った。
本の中では、余計なことは何一つ描かれず、登場人物たちの状況が少しずつ見えてくる。その遠まわしな感じはまだプロローグのようで、この1冊では物足りなくてもっと読みたくさせる。

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しゃぼん玉 (新潮文庫 の 9-36)
乃南 アサ
新潮社 2008-01-29
評価

by G-Tools , 2008/03/05




乃南アサさんはとっても久しぶりに読みました。
前回に引き続き、アタマを使いたくない本をセレクト。
そういう意味では正解。難しいことを考えることなく、ただ読めた。
乃南さんの作品で、サスペンスじゃないのを初めて読んだ。
ん?良かったわ。ストーリーはありふれていて、とりたてて珍しい内容ではないけど、
やさしい感じで疲れているときの本としては最適。

大学を辞めて、ひったくりで毎日をなんとか生きている青年・翔人が、ヒッチハイクの途中降ろされた山の中で老婆と出会い、図らずも田舎生活を始める。
心のすさんだ青年が人の温かさにふれて更生する・・・というあらすじとしてはとてもありがちな小説。でも、宮崎弁の柔らかさとか、老人たちのおせっかいとか、気持ちよく読める。
翔人という青年の描き方が上手い。自分のしている事に無理やり理由をつけたり、色んなことを人のせいにしたり、でもどこかでこんな自分ではいけないと無自覚で思っていたり・・・多分今の世の中にはありふれている青年の人間味とか、そういうの。
凡庸だけど、人と一緒にご飯を食べたり、会話をしたりすることの大切さを、そんなに嫌味じゃなく感じられる。まぁいい話はそれなりにいいよね。
ドラマ制作者が選びそうな本だな。2時間スペシャル枠でドラマ化される日も近そう。

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Teen Age (双葉文庫 か 30-1)
角田 光代 瀬尾まいこ 藤野 千夜
双葉社 2007-11
評価

by G-Tools , 2008/03/02




疲れていると、ややこしい本が読めない。
重い本も持ちたくない。
期末期首の多忙期に入って仕事に追われている最近、読んでたアメリカ文学を保留にして、アンソロジーを読んだ。
女性作家さんたちが描くティーンエイジャーたち。
知らない作家さんが何人かいたので、この人たちの本も今度読んでみようと思った。
アンソロジーは新しい出会いがあっていい。

収録作品は、
角田光代 「神さまのタクシー」
瀬尾まいこ「狐フェスティバル」
藤野千夜 「春休みの乱」
椰月美智子「イモリのしっぽ」
野中ともそ「ハバナとピアノ、光の尾」
島本理生 「Inside」
川上弘美 「一実ちゃんのこと」

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