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マーブル・アーチの風
松尾たいこ 大森望
早川書房 2008-09-25
評価

by G-Tools , 2008/11/27



もう、本当に大好きです!コニー・ウィリス。
短(中)編集でしたが、コニー・ウィリスの中でも私の好きなタイプの小説が多くて、満足です。
中でも 『ニュースレター』 と 『ひいらぎを飾ろう@クリスマス』が好きだなぁ。季節的にも今ちょうどいいですよ。
『ニュースレター』は、いつのまにか隣人が宇宙人にのっとられてるというような、80年代に観たSF映画っぽい内容。実際の映画も出てきて、雰囲気が伝わってきて楽しい。あ、あの人もしかして・・・と、のっとられてるんじゃないかと疑わしい人物の見分け方がユニーク。侵略されるということが必ずしも世の中にとって悪いことか?という発想も面白い。

『ひいらぎを飾ろう@クリスマス』は、クリスマスビジネスに奔走する女性のラブコメSF。このタイプの小説が一番好きだなぁ。彼女の描く、賢くて多忙で素敵な女性がうっかり(じゃないけど、バッタリ的な雰囲気が多い)恋に落ちる展開。なんだかとっても素敵なんだよね。

個人的に『最後のウィネベーゴ』に入っていた『スパイス・ポグロム』が大好きだったので、今回の作品集はその雰囲気に近いものが多くてよかった。
読めば読むほど、どんどん次の作品が読みたくなる作家さんです。
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モダンタイムス (Morning NOVELS)
伊坂 幸太郎
講談社 2008-10-15
評価

by G-Tools , 2008/11/15



いやいや怖いですよ。こんな時代が来ちゃったら。
あり得なくもないのが怖いんですよ。
ネットの情報を疑わない人って結構多いですよ、最近。
特に新入社員。リサーチをさせると自信をもって出所のわからない情報を提出する。大事な情報をMIXYに流す。「パスワード持ってる人間しか見られないところなんで、絶対大丈夫です!」と言い切る無知っぷり。ネット上のシステムなんて知らないことの方が多いのに、何で絶対なんて言い切れるんだ!少しは不安に思えよ!
ってなことを日々怒鳴ってるわけですが、きっと年が経つにつれ、もっともっと過信をするようになっていく(盲目になる)んじゃないだろうか。そもそも自分だってネットがないときってどうしてたっけ?って思う時があるもんね。


 ―人は知らないことに出くわしたとき、まず何をする?

 ―検索だよ



失踪した社員の代わりに仕事を引き継いだシステムエンジニア渡辺。
プログラムを修正しなくてはいけないサイトには、プログラム上に不可解な暗号化された部分がある。発注元とは連絡がとれないし、そもそも一体何のサイトなのかもわからない。
SEの性で余計なこととわかりつつも、暗号化されたものを解析してしまう。そうして分かったのが、ある特定のキーワードを検索にかけた人間がこのサイトにたどり着き、たどり着いたことによって反対に監視化におかれるというシステム。
何故、監視が必要なのか?一体誰が監視をしているのか?


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ヨーロッパ企画とV6井ノ原快彦が組んで作った芝居。
ヨーロッパ企画の舞台は観たことがなかったけど、今回の舞台で雰囲気はバッチリわかった。ものすごく懐かしい感じです。
商業演劇というより、学生演劇。
きっとグローブ座よりも、本多とかの方が合ってるだろうなって感じ。

よく出来てるし、役者もみんな上手いし、何より井ノ原さんが出すぎてなくてキレイにまとまってる。井ノ原さんは本当にお芝居が好きなんでしょうね。ありがちな主演だけ浮くという芝居にはなってなくて良かった。

久々に嫉妬を感じた。くっそー楽しそうだな、アンタら!っていう(笑)。舞台の製作側にいられなかったことへの嫉妬ね。自分も10年前にはああいう空間にいたのになぁって・・・あっち側にいたかったのになぁって。
そういう思いを抱くということは、舞台の上の役者たちが本当に楽しく仲良くやってるということ。雰囲気が出来上がってる。工場という設定もいいのかもね。
映像とか技術的なことはたいしたことない(だから学生演劇っぽいんだな)けど、そういう芝居で全然いいと思う。あ、でも美術は良かった。ウラを返せば、技巧に頼らずとも役者たちの技量で魅せられるってことだからね。ヨーロッパ企画のほかの舞台も観てみたい。

まぁ唯一残念なのは、あの事務所ファンの方の笑いの沸点の低さというか、異質な感じ?

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魔王 (講談社文庫 い 111-2)
伊坂 幸太郎
講談社 2008-09-12
評価

by G-Tools , 2008/11/11



新刊 『モダンタイムス』を読むに当たり、再読。
エソラでサラッと読んでしまったので内容をすっかり忘れていました。
こんな恐ろしい話でしたっけ?いやぁ『ゴールデンスランバー』の前にこれがあったかぁ。
前に読んだときは消化不良の気がしたんだけど、今回は「呼吸」という短篇も入っていて、さらに見えないどこかに進んでいる感が増してました。で、このあとに『モダンタイムス』なわけですね。なるほど。

ある日、他人に言いたいことを言わせる能力に気づく安藤。
社会が漠然とファシズムに進んでいるのではないかと怯える彼は、この能力を使って流れを変えてみようと試みる。彼は何故この能力を身に着けたのか?彼以外の何者かは、どんな能力を持っているのか?気になるままにあっけなく幕が下りる。
それでも、得体のしれない恐怖感がまとわりついてくる。いやぁな感じ。
最近映画でこういうの多いですよね。何が起きてるかわからない恐怖みたいなの。

伊坂氏は最近、こういう怖い話をよく書きますね。今、『モダンタイムス』を読んでるんだけど、こっちは長編だけにもっと怖い。序章が長い。ある日突然、日常からうっかり飛び出してしまう恐怖。知らないうちに見てはいけない、来てはいけないところにいた感じ?怯えながら読んでます。

で、確か『魔王』は『死神の精度』の前に読んだんだけど、その時は当然気づかなかった千葉が安藤に接近しておりました。千葉くん登場で、あ、死ぬのか・・・てネタバレしたぞ。つうか、先に出す本の登場人物を組み込んでるのってすごくない?伊坂さん、すごいよ。また、『死神の精度』を読みたくなってしまった。

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ママの狙撃銃 (双葉文庫 お 23-5)
荻原 浩
双葉社 2008-10-16
評価

by G-Tools , 2008/11/06




久々に荻原浩の本。約1年ぶりです。
クスリとする部分は変わらずあるけど、微妙にシリアスでした。
むちゃくちゃのタイプが他の本と違う感じ。
だって、ママがスナイパーなんだもん(笑)

小さな小さなマイホームに太平楽の旦那と子ども二人と暮らしている曜子。
曜子は家族に秘密にしている過去があった。それはアメリカで暮らした10年間のこと。
暗殺者として働いていた祖父。その祖父から教わった技術。そしてこなした仕事。
そんなアメリカでの生活を忘れたように暮らしていたのに、25年ぶりに依頼の電話を受けてしまう。自分のささやかな生活を守るため、仕事を請けてしまう曜子。
家族を守るために、人を殺す。

一家の母として家族を守る。そんな当たり前のことがなぜにこんなにキナ臭くなるのか。それは彼女の特技が狙撃だったから?
”人を殺す”仕事に馴染めないけど、どんな母親でも見えないライフルを持っているのかもしれない。いや、持っていて欲しいっていうのが、意図なのかも。”母は強し”を具体化した?
どうも他の作品に比べてスッキリしないのは、金のために人を殺すからかな。気持ちよくアッパレ!と言えないのが惜しい。

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