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クライマーズ・ハイ [Blu-ray]
堤真一, 堺雅人, 遠藤憲一, 堀部圭亮, 原田眞人
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2009-01-01
評価

by G-Tools , 2009/06/23





原作を読もう、読もうと思っているうちに文庫が出て、映画が公開されて、今頃、テレビ放映されたものを観ました。

これは・・・きっと原作は面白いんだろうなぁという雰囲気は伝わってきた。でも、ん・・・て感じでした。なんだか断片的な印象があって、メインはどこだったんだろうって。どこに気持ちを添わせれば良かったのか。
過去最悪の飛行機事故。それを扱う地元新聞。記者たちのジャーナリスト魂。
要素は揃っている。だけど気持ちが入らない。

事故を伝えたいという記者の思い。社内のしがらみ。事故の悲惨さとそれを伝えることに尽力した地元記者たちという、とてもわかりやすい芯があるのに、それが、倒れた友人や、その友人と登るはずだった山や、日航機事故のデスクに抜擢された悠木(堤真一)と会長との関係性とか、その他の構成要素とあまりシンクロしてなかったように思う。
だから断片的な印象を持ったのかな。

事故当時の緊迫感に、クライミングしている悠木のカットがはさまれる度に、こちらの気持ちもブツリと斬られるようで、どうにももどかしかった。
原作はどうなんでしょう。個々の描写をしっかりとされているんでしょうか。されてるんでしょうね。色々な要素を全部入れたくて映画化したら、こうなっちゃったんだろうな。
そのうち原作を読んで観よう。

配役よし。題材よし。期待値が高すぎたのかも。
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神去なあなあ日常
三浦 しをん
徳間書店 2009-05
評価

by G-Tools , 2009/06/18




おもしろかった?
これまで、しをんさんのエッセーは面白いけど、小説は読みながら笑ってしまうようなものではなかった感じなんですけど、この本はクスクスしながら読みました。

突然林業の世界に放り込まれた18歳の青年・勇気が関西のど田舎、神去村で過ごす日々を描いている。横浜で高校卒業したら、フリーターしながらやりたいこと見つけよう・・・なんて考えていた、ごく普通の若者だった勇気が、担任の計らいで、ある日突然、山奥の村へと行かされる。なんか、マグロ漁船みたい(笑)。
何をするかもわからずに、半拉致状態で、山奥へ運ばれていく勇気。
最初は、逃げ出す隙をうかがいつつ、言われるがままに働いていた勇気だが、都会では経験したことのない毎日を送るうちに、村の自然に魅せられ、林業に従事していく様子がとても楽しく描かれている。

実際、しをんさんも林業を面白い!と感じたんだと思うんだけど、今まで全然知らなかった、ザ・男の世界の林業に興味津々になります。登場人物がみな魅力的な男(さすがしをんさんですね)だし、一緒に山に入る犬ノコにもメロメロです。
挿絵が入っていたせいか、これはぜひとも漫画にして欲しいと思った。

「なあなあ」な精神、要は山が相手の村人たちには、自然に身を任せるしかないという精神が根付いていて、それがものすごく心地よいんですね。横浜育ちの勇気にとっては、「それでいいのか??」と思うことがあったりしても、「なあなあ」に丸め込まれてしまう。そのゆるさと、山をちゃんと神聖なものとして大切にしているそのバランスがいいんだなぁ。

お店もない、携帯も通じない、若い子なんてほとんどいない、そんな耐えられない?と思っていた村を一日たりとも離れたくない!と思うようになった心境の変化にほっこりします。山は毎日姿を変えていて、その移り変わりを見逃したくない!と綴っていた文章にうっとりしました。
ああ、そんな風に自然を感じたことないな?と羨ましくなった。
これはスローライフへの誘いかもしれない・・・

クライマックスのお祭りシーン、笑えます。そういえば、ニュースでこういう映像観たことあるよなぁ、なんて思いつつ、あの真面目さと必死さと隣り合わせの意味の分からなさ。お祭りって結構、滑稽な面を持ち合わせてますよね。それが勇気の心情とあいまって、おかしかったわ?

面白く読み終わって、林業は従事する人が減っていて、植林した木を伐採できず放置されている山がたくさんあるというようなニュースを思い出した。手塩にかけて育てた木たちが、放置されているのがとてもかわいそうになってしまった。花粉症の私には憎たらしいだけのスギの木だったけど、ちゃんと育てている人がいるのかと思うと無下にできませんね。

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周公旦 (文春文庫)
酒見 賢一
文藝春秋 2003-04
評価

by G-Tools , 2009/06/17




『陋巷に在り』の前に読んでおくと分かりやすいと、ざれこさんが書いていたので、前ではなく間になったけど、読んでみた。

周公は周の王ではなく、兄である武王亡き後、幼い成王(甥にあたり)に代わり摂政となった人。礼を重んじ、周という国を大きくするのに貢献した人だ。

孔子がこの周公を大変尊敬していて、孔子の礼に対する考え方に大きく影響しているらしい。
なので、『陋巷に在り』で○○の時代のホニャララが?などと記述されている内容が、この周の時代のことだったり、さらに前のことだったりするので、『陋巷に在り』で起きる色々なことを理解するのに手助けにはなります。

なりますが、へぇ?こういう人がいたんだぁという話ですな。
酒見さんの本は、そういうのが結構ありますよね。小説って、こういう人がおりまして、こんなことがありました、とその”ありました”が動きがある部分で面白いもんじゃないかと私は思うわけです。
それが「こういう人がおったとさぁ」で終わってしまうと、うん?となってしまうのですよ。なんかこう、途中で連載を終わらされてしまったような、落ち着かない気分にされてしまいます。
要は物足りんのですね。
今回のこの本もそっち側でした。
だからって、『陋巷に在り』は13巻もあるから、こりゃ読み応えあり!って、長すぎるわ(笑)。
でも4巻からまた読もうっと?

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週末、『ゼブラ』を観に行った。
初シアタークリエ。新しいだけにキレイ。ロビーが狭いせいか、開演前の飲食OK。珍しい。

向田邦子の『阿修羅のごとく』をモチーフにしたという四姉妹のお話。
四姉妹は、斉藤由貴、星野真理、山崎静代(南海キャンディーズ)、大沢あかね。
斉藤由紀の夫に入江雅人、しずちゃんの婚約者に今井ゆうぞう、大沢あかねの夫に是近敦之。
三女の引っ越しを手伝いに集まる姉妹とその夫たち。そんなバタバタとした日、母が病院で逝く。
四姉妹たち一家と、それぞれが持った家族の大小の問題を描き出す。

お付き合いで行きましたが、なかなか楽しかった。セットが久々に観る感じのレトロな一軒家で、割と好き。下手するとドリフに見えちゃうから一軒家セットは要注意。でも、ジャラジャラいう台所の暖簾とか、何故か床の間によくある馬(マイセン?)とか、ディテールもよかった。

そして、入江雅人さんを近くで見れて幸せだった。やっぱかっこええ。
どうも気になるのは、初演の大沢あかねではなく、最近は女優として認識されつつあるしずちゃん。やっぱ演技下手だと思う。あれは演技じゃないよな・・・しずちゃんじゃん。もっさいしゃべりとか動きとか。そのキャラクターが正解だというならいいんだろうけど、私には素人が演技する気もなくただやらされてるようにしか見えなかった。

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f植物園の巣穴
梨木 香歩
朝日新聞出版 2009-05-07
評価

by G-Tools , 2009/06/11





村上春樹の『1Q84』を買いに行ったら売り切れていて、うそ?んとなったすぐ後に、発見!!
うわ?い!!梨木さんの新刊が出てる!!!なんて久しぶり!本当に待ち望んでおりました。

植物園・・・巣穴・・・ああ、梨木さんっぽい。
沼地にある森を抜けて』よりもずっと入り込みやすく、異世界の感じが心地よかった。

植物園に勤める”私”の歯痛がひどくなってきたところから話は始まる。歯が痛くて、早朝に目が覚め、歯医者に行こうと起きた”私”は、なんだかちょっといつもと違う雰囲気を感じる。時間的なズレや視覚的なズレ。大家のアタマが雌鶏に見えたり、歯科医の家内が犬に見えたり・・・季節はずれに木蓮が満開になっていたり・・・。おかしいな、と思いつつ、自分の中に原因があるのでは、と色々思いをめぐらせながら、そのおかしな世界に入り込んでゆく。世界がどんどん様子を変えてゆくなかで、自分が植物園の大木の”うろ”に落ちたことを思い出す。

この辺から、色々なことが腑に落ちて読みやすくなります。

そうして、主人公がたどり着いた先に待っていたもの。そこまで行ってようやく気づいた色々なこと。またしても、不意打ち。まさかこういう展開が待っていようとは。そしてこんなに感動してしまうとは。
カエル小僧と出会ってからの展開は、素晴らしいです。自分もなんだかじっとりと湿った、薄暗い世界へ引き込まれていきます。

確かに、自分の中にもこれまで生きてきた中で、勝手に忘れてしまっている出来事や、記憶を改ざんして覚えている出来事のひとつやふたつある。全く思い出せない時期というのもある。そういったおざなりにしてきた自分の中のモノたちを思わずには入られない。

あ?久しぶりにじ?んとしました。私の中では、『村田エフェンディ滞土録』と同じように素敵な奇譚となりました。
犬のゴローや哲学的な鸚鵡に続き、今回は、犬になってしまう歯科助手が良かった。自分の口の中にモコモコした犬の手が入ってくるのを想像しただけで、ニヤリとしてしまいます。

タイトルにあるとおり、この作品は”穴”がいくつか出てくる。詰め物が取れた歯の穴、椋の木のうろ、植物園のうろ、木を抜いた後の穴・・・身のまわりにある穴の中には自分自身へと通じる世界がある?

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陋巷に在り〈1〉儒の巻 (新潮文庫)陋巷に在り〈1〉儒の巻 (新潮文庫)
酒見 賢一

陋巷に在り〈2〉呪の巻 (新潮文庫) 陋巷に在り (3) (新潮文庫)

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13巻まである長?いお話ですが、4巻以降を持っていないので、ひとまずアップ。
1巻は読むのにすごい時間がかかったんだけど、2,3巻は楽しくスムーズに読めました。
なんでだろう?と思ったら、2巻から、”呪”だのが出てきて怪しげな魂や命のやり取りが始まったからなんですね?陰陽師ファンの私としては、大好物なんだわ?こういうの。

内容としては、孔子にまつわるお話なんだけど、孔子に弟子入り(?)している顔儒のツワモノ、顔回が主役。1巻では、のほほ?んと陋巷(貧民街)に暮らすマイペースな顔回を描きつつ、儒についてや、この時代の背景などを書いてありました。
2巻から、少しずつ顔回が活躍するのです。

酒見さんの本は、あちらこちらに話が飛ぶのと、読み慣れない漢字が多いので、結構読みづらいんですが、ちょっと慣れてきました。話を忘れないうちに4巻以降をゲットせねば!

で、4巻以降を古本で揃えようと思ったら、アマゾンのマーケットプレイスで3店ぐらい取り引きしてようやく揃う状況。しか?し!!マーケットプレイスって1点につき送料がかかるから、10冊分、送料だけで3000円超えるのね!これはなんだかもったいないというわけで、これまでまったく利用していない区の図書館へ行こうと思う。でも、ちょっと遠い。
内容を忘れないうちに借りに行かねば??ちょいと面倒・・・

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