上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

photo
製鉄天使
東京創元社 2009-10-29
評価

by G-Tools , 2010/04/23





なんといっていいのか、難しい本だなぁ。
赤朽葉家の伝説』 が山から人への移り変わりを描いているとするなら、こちらは少女から大人への移り変わりを描いているような。

一瞬の煌めきや刹那的な衝動。時の流れとともに、抗えない変化・・・
何かが変わるときに感じる、焦燥感や切なさ、そういった感情が、独特のヤンキー小説風に描かれる。

鳥取のレディース”製鉄天使”。製鉄所の娘、小豆が引き入る族だ。
鉄を自由自在に操る鬼神の小豆。真っ赤なバイクにまたがり、ポニーテールに真っ赤なリボンが目印。
ないと知っているけど、あると信じたい”えいえんの国”に向かってひた走る。
しかし、ある日突然に大人になってしまう少女、小豆。
にごった目を隠しながら、中国地方制覇の夢を果たし、そして彼女らが向かった先は・・・

ちょっと文体が独特なので、あぁダメ・・・と思う人もいそうな本。
私はギリギリでした。ヤンキー風のしゃべりくちがどうも・・・。
でも、やっぱり目を離したくない。そんな世界を作り出すのには長けてる。
それはきっと自分たちの中にある、懐かしい感情をくすぐられるから。

それにしても、ラストはどうなの?
ん?なんだかオチつけられた気分。
どう咀嚼していいのか、戸惑った。
スポンサーサイト

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌


left stuff1

Piperの公演に行ってきました。
お客参加型の公演ということで、ちょっとドキドキしながら観ました。
予想通り、前のほうのお客さんばかりがいじられていたので、いじられるのが不安な方は後ろの席を選ぶといいですよ。

どういう風にお客と絡むのかなと思ってたんですが、要所要所でお客さんが見たいものを選ぶんです。これはなかなかに楽しい。多数決であったり、一人の意見であったり、と色々な方法でそのシーンで見たいものを選ぶ。
どんなシーンを見たいかというより、誰にやらせるかを決める感じ。
だから、自分が見たい!と思った人が見られないことも当然あります。
そして、毎回やることが異なる!ということですね。
なので、何回も見たくなっちゃう人も出てきて、当日券が売れるのだね。

生粋の山内ファンの私としては、いかなるときでも山内さんを選択していたんですが、思いのほか人気がなくて残念(笑)。最初の朝食シーンだけ、山内さんでした。選んだ人、グッドジョブ!!
やはりテレビに出ている役者さんがやる機会が多いようです。私は疑いもせず、山内さんが観られると思ってたから、結構意外でしたよ。え?Piperなのに山内さんが選ばれんのや?って(笑)。どんだけ自分の価値観を過信しているんでしょうね、私ったら。

これまでのPiperの公演と変わらず、アットホームな時間を送れて、さらに一体感も出て、楽しい舞台でした。本当に後藤さんってあったかい。

テーマ:演劇・舞台 - ジャンル:アイドル・芸能


photo
クレーターと巨乳
スイッチパブリッシング 2007-02
評価

by G-Tools , 2010/04/19




久々に合わない本に出会った。
世の中には、恋愛が人生の中心にある人と、恋愛は人生のワンアイテム(趣味とかと同列な)としか考えない人の2タイプがいる。
どちらかが正しいとか間違っているとかいうことではない。
ただ、このタイプが違うと共感するのは難しい。
話がかみ合わないことがほとんど。
だって根底にある価値観が違うんだもん、しょうがない。
この本の登場人物は前者で、私は後者。
だから、まったく共感できず、しかも文章もイラッとする感じで、なかなか読むのがしんどかった。

舞城王太郎風なひとりよがり文章なのね。だから、波に乗れちゃえば読めるんだろうけど、来る波来る波乗り損ねて、イラッ??って感じ。
だけど、たまになるほどなって思う文章があったりして、それを見過ごせず最後まで読んだ。
共感はできないけど、タイに行きたい気持ちにはさせられた。
う?バックパック背負って旅に出たい・・・
そういう衝動をさらりと描いてしまうあたりもイラッとするのかも(笑)。
まぁ、やっかみ?

あ?旅したいなぁ。





テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌


photo
吉祥寺の朝日奈くん
中田永一
祥伝社 2009-12-11
評価

by G-Tools , 2010/04/14




春樹より若くて身近。伊坂よりピュアで不器用。
中田さんは、そういう感じ。
やっぱり好きです。この人の書く本。
内容のライトさに、30代の女がこういう本を好きでいいんだろうかって、ちょっと思ったりもするけど、まぁ、所詮軽い私だからいっか。

「交換日記はじめました!」
「ラクガキをめぐる冒険」
「三角形はこわさないでおく」
「うるさいおなか」
「吉祥寺の朝日奈くん」

といった5編。軽快、痛快。特に最初の「交換日記?」は、うそ?んと思いつつも、あ?なんかいいなと思える。うそみたいな、ちょっといい話。
今回参ったなと思ったのは、「うるさいおなか」。まさか言うこと聞かない困ったちゃんである我がおなかと同じように悩んでいる人がいて、それをこんな風に小説にされちゃうなんて・・・ものすごく共感(笑)。くだらないんだけど、主人公の女の子の思考回路ひとつひとつを理解できちゃうんだよな。
確かにおなかの音を慈しんでもらえるなら、なんて幸せな関係性なんだろう。まさかのコンプレックスからの逆転劇でした。


中田さんに一貫しているのは、メジャーじゃない方の人間側にいるというスタンス。
バイタリティ溢れる人種をまぶしそうに目を細めて見ている側の人間をよく描くけど、そこが日だまりだと知っているのは、日陰側にいる人たちなんだよね。彼らは、日が当たっている人たちよりも、その日の当たる場所の温かさを知っている。ずっと外から見ているから。
中田さんは、そういうどちら側の人間の存在も分かっていて描くから、優しさに溢れていて、なんだかとってもホッとさせられる。
今回の短編たちは、関係性の温かさが際立った話。性善説じゃないけど、ああ世の中こういう人が生きているなら捨てたもんじゃないかもねって、うっかりだまされたくなる。そういう本です。
それにしても、吉祥寺行きたくなっちゃったな?なつかしのスポットがいっぱい出てきました。


中田永一2作目となる単行本。前回よりは、乙一っぽさがなくなっている。
もしかして三浦しをんだったりして?なんて思う瞬間もあるほど、温かいライトさがありました。
勝手にプロファイリングすると、78年?83年ぐらいに生まれた男性だと思う。
乙一が陰なら、中田永一は陽。もし同一人物が書き分けているなら、中田永一として描いているとき、結構幸せそう。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌


photo
陰陽師 天鼓ノ巻
文藝春秋 2010-01-28
評価

by G-Tools , 2010/04/12




久しぶりの晴明新刊。
桜の季節に読むといい。
桜っていう木は、花の持つ魅力や儚さがいかにも妖艶で、陰陽師にはもってこい。
夜桜なんて、なんか憑いていてもおかしくないくらい怪しげな光を放ってるし。
そんで、晴明の家の庭で、桜がハラハラと散るのを見ながら酒を呑んでいる晴明と博雅と蝉丸がなんともうらやましくなる本なのです。

話は・・・もうこれまでに読んだ話とほとんど被っている気さえするのですが、それでも読まずにはいられない。ただ残念なのが、どうも獏さんは晴明よりも博雅を愛しんで描いている節がある。そしてその傾向は日に日に増している気がする。晴明ファンとしては、もっと晴明を描いてくれ!と晴明エピソードに枯渇気味だ。
特にこのたびは、蝉丸殿の登場により、なおさら晴明が薄れていく・・・
獏さん、お願いです。晴明をもっと描いてください。
ついでにお願いです。『大帝の剣』を終わらせてください・・・SF時代劇が宙ぶらりんですよ。たしかアタマから緑色の何やらを発した奴が出てきたあたりで止まっていた様な・・・早くしないと、街中がどろりと緑色になってしまいますよ??

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌


photo
まんまこと (文春文庫)
文藝春秋 2010-03
評価

by G-Tools , 2010/04/09




”しゃばけシリーズ”とはまた違った江戸の粋な物語。
これももうシリーズになっているのかな?
こちらは妖怪は出てこず、町名主高橋家の跡取り息子、麻之助が主人公。
幼い頃にはしっかり者で通っていたのだが、18当たりからすっかり遊び人になってしまって、町の人々は麻之助が名主になった時を心配しながら見守っている。
そんな放蕩息子で通っている麻之助が、父に代わって町の小さな問題を解決していく話がいくつか。
その中には、何故彼が突然遊び人になってしまったのかも描かれている。

二人の親友、隣町の同じく名主の息子、清十郎と同心見習いをしている武家の吉五郎とケンカをしながら、色々な揉め事を解決していく様は、粋である。粋なんだけど、どの話もなんだか切ない。
それは麻之助の秘めた恋心のせいなのか、思うままにならない彼らの人生のせいなのか・・・

時代は変わっても、若者の悩みはつきない。
そんなことも考えながら読んだ本でした。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌


photo
冬の犬 (新潮クレスト・ブックス)
中野 恵津子
新潮社 2004-01-30
評価

by G-Tools , 2010/04/05





凍てつく大地。流した涙も汗もすぐ凍るような極寒の地で、寄り添って生きる人たち。
傍らにいるのは、妻であり、夫であり、犬であり・・・。
カナダのケープ・ブレトン島を舞台に綴られる物語の数々。
家族、親戚、隣人・・・島という閉ざされた土地ならではの密な関係と閉鎖的な社会。
それらの土地が目に見えるような圧倒的な筆致で、凍てつく寒さもカラダが解凍されるようなストーブの暖かさもリアルに感じられる。

そして、これらの物語の下地にあるもうひとつの共通点。
遠い遠いふるさと。忘れられそうなルーツ。ケルトだ。
自分たちのルーツが、美しい文化が、忘れられていく悲しさと、その一方でそれらを敢えて遠ざけてきた移民の性が物語に切なさを増す。

”なぜ、こんな厳しい大地に縛られて生きているのか?”
もともとの故郷を追われ、カナダのこの地に流れ着いたケルト民族の歴史。
流れ着いてきたときには、本土の人たちからは見放されていた厳しいこの地が、時代の流れによって”牧歌的”な観光地として注目を浴びると、国立公園や別荘という名の新参者の出現に土地を追われることになる。
新しい時代に生きるため、伝統を忘れ始める新たな世代。
忘れられゆく文化。自分たちのルーツ。

いつも、いつの時代も皆一生懸命に生きている。それなのに胸につかえる何かがある。
何でなんだろう?何がこんなに胸を打つのだろう?
しみじみと胸に響いてくる本。
特に、灯台守の一家の話が哀しくて…どこか他の土地で暮らすことを一瞬だけ夢見た彼女の生涯に胸が痛む。もちろん彼女には島を出るという選択肢もあったはず。でも、結局島で一生を暮らすことを選択してしまう、そういう人生に胸が痛む。
これはこの島に限らず、どの世の中に生きる人にも言えること。自分の前に現われた道を迷いながらも歩かなくてはいけない、そういうのが人生だと知らされる。
「こんなはずじゃなかった」と無関係の人を傷つけたり、フラフラと生きている人たちに読んでもらいたくなる。
選んだ人生も、選べなかった人生も、どちらも一生懸命生きなきゃいけないんだって、ぬくぬくとした部屋でこの本を読みながら、しんみりと思う。

ん?素晴らしい本でした。
もっとこの地の文化や歴史に詳しいとまた違った感慨があるんだろうな。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌


春は別れと出会いの季節です。
そんなお決まりの言葉が今年はしっくりと当てはまる。

長年やっていた番組が3月で終わり、久しぶりに自社勤務へ。
まぁ、毎度4月は番組がガラリと変わるものだけど、不景気の煽りをくらって瀕死状態のテレビ業界。右往左往が視聴者にも分かるほどの改編に継ぐ改編をしてきた昨年。そんな一年を過ごしての新しい年度。
今回は内部にいても全く理解できない改編があって、不満と不安タラタラのなか、新しい番組がどうなっていくのか、見ものだわ。

そんな8年ぶりに週休2日の仕事サイクルになりそうな今年。
しばらくのんびりしてしまおう・・・ってなわけで天気のいい土曜日。
桜を見がてら散歩に行ってみる。足を伸ばして初めて行く公園へ。
あらま、ビックリ。すごい人手。桜は見たいが人は見たくない。
なので、早々に公園を出て、周りをぐるりとしてみる。
やっぱり桜っていいよな??
日本って素敵って思う瞬間。

senzoku

はぁ?毎年4月が一番辛い。
負けないで今年も頑張らねば

テーマ:つぶやき - ジャンル:日記



| HOME |


Design by mi104c.
Copyright © 2010 たまゆらのつぶやき, All rights reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。