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いっちばん (新潮文庫)
畠中 恵
新潮社 2010-11
評価

by G-Tools , 2010/12/26




久々のしゃばけシリーズ。
ファンには嬉しい一冊かも。

大好きな鳴家(やなり)たちの登場も多いし、
天狗さまのお話もスケールが異なって面白かった。

町の話あり、妖たちの話あり、なじみの栄吉や雛ちゃんの話ありで、
すごく読み応えがあり。
最近あまり登場していなかった若だんなの両親、おたえや籐兵衛も
久しぶりに出てきたし、いつも以上に妖たちが若だんなを慈しんでいるような、
そういう雰囲気がほっこりさせてくれる。

師走の荒れがちな気持ちにはちょうどいい。
あ?鳴家と一緒に寝たい。って、もう鳴家が猫みたいだわ(笑)。

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マリアビートル
伊坂 幸太郎
角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-09-23
評価

by G-Tools , 2010/12/19




私の中の伊坂の原点、『グラスホッパー』
殺し屋ばかりが出てくる物騒な小説なのに、
殺し屋それぞれに魅力があって、エンタメ小説として伊坂作品に
ずっぽりはまったきっかけでもあります。

そんな殺し屋たちの狂想曲が本当に久しぶりに帰ってきました!
今回は、東北新幹線に殺し屋たちが集合してしまうという
なんとも恐ろしくてこっけいな物語。

新しい殺し屋”果物”、”天道虫”。
なじみ?の”スズメバチ”に”押し屋”
さらに伝説の「寝起きが不機嫌だという殺し屋」まで
出るわ、出るわ。
みんな魅力的なんだよね?

グラスホッパーからの時代の経過。
その間の社会の変化といいますか、子どもが子どもらしくない時代を
表してか、くそ生意気なガキが登場。

この数年、伊坂作品の中にしばしば描かれるテーマ
”本当に悪いやつは、悪いやつに見えない”

今回もそれが濃厚です。
そのせいか、胸がムカムカする部分も多々あるけど、
後半、悪いやつを嗅ぎ分けられる人の登場で
ようやく溜飲がさがりました。
やっぱそこはね、ちゃんとしてもらわないと
後味悪くなるからね。

この本を読んだ後、グラスホッパーを読み直してみた。
グラスホッパー、やっぱり面白いわ?
同じように描いても全然違うもんだね。
今回の本は、諦めとか達観とか、そういう気配が濃厚かも。
時代かね。。

それにしても、”槿”は長いこと仕事を続けているのね。

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テンペスト 第一巻 春雷 (角川文庫)テンペスト 第一巻 春雷 (角川文庫)
池上 永一

テンペスト 第二巻 夏雲 (角川文庫) テンペスト 第三巻 秋雨 (角川文庫) テンペスト 第四巻 冬虹 (角川文庫)

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文庫化をお待ちしておりました!
あっという間に4巻読めましたよ。

池上さんは本当に奇想天外なお話を書かれる(笑)
琉球王国を舞台にした、歴史SF。
え?SFですよね、これ?違うのかしら。
ま、ファンタジーに違いはないはず。

嵐の夜に産まれた龍の子。
稀に見る美貌と知能を携えて、生まれてきたのは女の子、真鶴。
女が知識を得、政治に関わるなど考えられなかった時代。
学を欲する真鶴は、性を偽り、宦官を語り、王宮に入り込む。
妖艶な宦官は同僚や王までも惑わせ、国政に携わる。

清国と薩摩からの二重の圧力を受けながら、独自の国政を維持しようとする
激動の琉球。
滅亡に向かう琉球王国とともに、激動の人生を送る真鶴。
女としての性、男としての使命の間で苦悩しながら、
国のために生きた人間の一生。

すさまじい。
すさまじさの中に滑稽さを散りばめて、ユニークな登場人物たちを描写しているとき、
池上さんがイキイキとしているのが見えるよう。
くどいところも多々あるけれど、概ね面白く読める。
ただこれだけは確か。

むちゃくちゃだ(笑)


ま、それでいいんだけど、楽しければね。

ひとつ、気になるのが、既に舞台のチケットを購入しているのだが、
これ、面白く舞台になりますかね・・・
しかも仲間由紀恵で??
かなり不安なんですけど、そして願わくば福士誠治くんが雅博の役だといいな。
ぴったりなんだけどな。

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なんか最近、メディアの在り様がようわからん。
一昔前だと、マスメディアと言えば、テレビ、新聞、雑誌などを意味していたけど、
今の”マス”って何だろう?

テレビで流れた情報が、2次映像としてネットでダダ漏れていく。
ネットに流出した個人情報を書籍化するやつがいる。
たった1人の芸能人の一夜の乱痴気騒ぎを執拗に追う。

マスメディアを志した人間ならば、自分達の仕事の意味と影響、
そして社会における役割をわかっているはず。
こんなことをしたくてメディアというツールを選んできたのだろうか?

”ペンは剣よりも強し”

その力の使い方を完全に間違えている。
もはやメディアは公僕ではなくなってしまった。

かつて多くの人々の指針ともなってきたマスメディア(少なくとも自分にとっては)が
こんな状態の今、世の中の人々は何に価値観を合わせるのだろう?
価値観の多様化?結構、結構。
じゃあ、バラバラの価値観を持った人間がひとつの社会を形成するには
何を共通の感覚として持てばよいのだろう。
どの業界でもコンプライアンスを声高に叫んでいるけど、
今みたいに倫理観、常識といった人の根底にある価値基準がちぐはぐだと
どうやって危機回避をすればいいのかわからない。
そうして、大は小を兼ねる方式で、最低限、最低ランクに基準を合わせていく。
その結果あるのは、結局風通しの悪い、縮こまった閉塞した社会だ。
果たして、そんな社会に未来はあるのかい?

この先、世の中はどうなっていくのかな?
メディア業界に身をおく自分らにやるべきことはあるのかな?
テレビの仕事を始めて10数年、先の見えないトンネルに入ってしまった気がする。
果たして、このトンネルはどれほどの長さなんだろう。
向こう側が見える時は来るのかな。




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