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犬身
松浦 理英子
朝日新聞社 2007-10-05
評価

by G-Tools , 2011/01/30




久々に面白い本!!
これは、いい出会いだった。

「犬になりたい」という欲望を持つ主人公の話と聞いて、
なんかどろどろと暗い女の陰気な性欲が見える気がして
食指が動かなかったんだけど、もう、全然!!

初めて読む作家さんで、
ストーリー、描写、文体、どこをとっても気になるところがないというと、
ほめ言葉じゃないかもしれないけど、
ひっかかることなく読めたのは、
すごく久しぶりな気がする。
要はとてもうまい!作家さんなんだと思う。
小説読んだ?っていう気になったわ。
そういう本にしばらく出会ってなかったことに改めて気づいた。

主人公の「犬になりたい」という気持ち、
犬になれてしまう展開、
さらに愛すべき飼い主との生活・・・
こんな内容なのに、荒唐無稽な話という印象をまったく感じさせないのがすごい。
それだけ登場人物たちの心理描写が絶妙なんだと思う。

その一方で、
暗闇のひんやりとした不気味さや、
土手に吹く風のさわやかさ、
犬の毛の手触り、そういったものがすごく自然に感じられる描写が随所にあって、
あっという間に物語のなかに引きずり込まれる。

ああ、なんて上手い人なんだろう。
ぜひ、他の本も読んでみよう!!
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木暮荘物語
三浦しをん
祥伝社 2010-10-29
評価

by G-Tools , 2011/01/11




久しぶりにしをんさんの本。
今回は帯に騙されたというか、ハードルをあげられてしまったかも。

木暮荘の住人や、住人と関係ある人の話。
大家の話とか、トリマーの話とかは面白かったなぁ。

多分、ひとつめの話が一番面白くない。
だから、ちょっと読み始めてガッカリしてしまったのかも。
今思い返してみれば、結構面白かったなぁと思う。

だって、老人が妻以外の女と「セックスがしたい!!」って急に思い立って
その方法を一生懸命考えてたりとか、
駅の柱に水色のいかがわしいキノコが生える話とか、
思い出してもにやけてしまうもの。

のぞきのぞかれの1階と2階の住人とかも面白かったし、
なんで、ひとつめはあの話だったんだろう。
最後の並木の話も余計だな?なんて思ってしまう。


人が家を変えていく理由とかタイミングとかって
人それぞれだけど、それがその人たちの転機ということに
代わりはないと思う。
そういう、ひとつのアパートを通しての人間の移り変わりを
もう少し深く、感じられたら良かったかなとも思う。

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