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ルート350
古川 日出男
講談社 2006-04-18
評価

by G-Tools , 2007/06/08




この人の文章はまるでロックだ。
読んでるとリズムが生まれている。疾走感という点では舞城王太郎的だけど全く違う感じ。
やっぱりリズムかな。このリズムが合わないと読むのがしんどい。
リズムが合えば面白い。古川さんの作品はそういう合う合わないがある。
短編集だけど、その中に?というもの、リズミカルに読み進められるものがあった。

一話目の「おまえのことは忘れてないよバッハ」なんかは結構好き。
ハチャメチャに崩壊した3家族の中で生き続けるハムスターのバッハ。
バッハを見守る女の子3人のクールに見えてクールじゃない感受性がいい。
ほかに「飲み物はいるかい」もいい。
離婚して旅にでる30代の男性。旅といっても引越しだ。
家を探す目的で飯田橋やら神楽坂やらを練り歩く。
ある橋の上で死んだフリをする少女と出会う。そして彼女と橋をめぐる旅に出る。
散歩じゃなくて旅なのだ、これは。暇があって目的がなくて、でもどこかに向かっている旅。
首都高が走る都内を旅する感覚が好き。
確かにこんなときに飲む、ファンタのオレンジ味はイヤだ。

なかなかに面白い短編がほかに6編。
表題にある「ルート」。どの短編もどこかにつながる、どこかからたどり着いてる”路”がある。
それが人によってどう見えるか。読む人によって感じることが違いそうな本。

結構好きだけど、やっぱり古川氏の本は人に勧めるのはちょっと難しい本。だって、合う合わないが確実にありそうだもん。さぁて、そろそろ『ベルカ吠えないのか』に手を出そうかな。
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