上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

photo
トリツカレ男
いしい しんじ
新潮社 2006-03
評価

by G-Tools , 2007/06/08




素敵な話でした。
児童向けなようなのに、”トリツカレ男”という不気味なタイトルと挿絵に惹かれて読んでみた。

色んなものに取り付かれてしまう男、ジュゼッペ。ひとつのものにとことんはまる彼はオペラにはまって、会話を全部オペラにしてしまったり、三段跳びにはまってレストランの名物ウエイターになるだけでなく世界記録も出しちゃったりと、とにかくとことん興味を持ったことをやり遂げる。そんな様を見て街の人は彼を”トリツカレ男”と呼んでいる。そんなジュゼッペがある女の子にトリツカレてしまい、ここから素敵なファンタジーが始まる。

何かを本気でやるっていうことは必ず何かの役にたつ。
やっているときには馬鹿げたことに思えても。

そういうメッセージがこの本にはある。
街の人たちが、ジュゼッペの奇行を面白がったり、迷惑をうけたりしても、今ジュゼッペが何にトリツカレているのか、いつも気にしているし、結局はみんなジュゼッペが好きだというのが優しい。
何かを一生懸命やっている人を心からバカにはできないんだろうね。

心奪われたペチカのために、ジュゼッペはバカみたいに彼女を助ける。でもみんな「しょうがないか、トリツカレ男だからね」と納得してしまう。今までトリツカレてきた様々なことを糧に彼女を助けていくジュゼッペ。いいおとぎ話だ。
おとぎ話だっていいじゃない。心温まるもん。
たまにはいいね、こういう本。
子どもがいたら読ませたい本だなぁ。
登場人物の滑稽さがいいの。
憎めないバカっていうの?あと、人を動かしちゃうバカ?
素敵なバカがいっぱい。
スポンサーサイト

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学



















管理者にだけ表示を許可する


| HOME |


Design by mi104c.
Copyright © 2017 たまゆらのつぶやき, All rights reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。