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復讐者に憐れみを デラックス版

『オールドボーイ』のパク・チャヌク監督の復讐3部作の1作品目。
ちなみに2作品目は『オールド・ボーイ』3作品目は現在公開中『親切なクムジャさん』。

えぐそうだなーとしばらく観るのをためらっていたのですが、『?クムジャさん』が観たいのでせっかくなら先に観ておこうと観てみた。


まずタイトルがあれに似てる。70年代のドラマ「傷だらけの天使」。
これ言っておくと、リアルな世代じゃないです(笑)。
でもこのドラマすごくかっこよくてビデオで全部観たのです。
「自転車泥棒にラブソングを」とか、毎回「○○に○○を」というタイトルだった気がする。影響ありかな?

腎臓移植の必要がある姉と聴覚障害者の弟、世間的に不幸な境遇の姉弟をめぐる不幸な復讐劇。

以下ネタバレあり。
出演) ソン・ガンホ(JSA大統領の理髪師)、シン・ハギュン(JSA)、
ペ・ドゥナ(子猫をお願いほえる犬は噛まない

姉に適合する腎臓を手に入れようとして、手術費用と自分の腎臓をだましとられてしまう弟(シン・ハギュン)。
その矢先、適合する腎臓が見つかる。でもお金はもうない。
そこで人質を殺さない”善い誘拐”をすればいいと友人の革命家(ペ・ドゥナ)に勧められ、自分を首にした工場の社長(ソン・ガンホ)の娘を誘拐し、無事お金を手に入れる。嬉々として姉が待つ家に帰る。しかし、そこで待っていたのは弟の犯罪に気づいた姉の遺書と自殺死体。
悲しみにくれる弟は誘拐した少女と姉の死体を車にのせ、川原で姉の死体を埋める。その間に車をでた少女は誤って川に落ちてしまうが、聴覚障害者の彼にはその助けが聞こえない。結局、意思とは反対に少女を死なせてしまう。
ここから、娘を殺された男の復讐と腎臓とお金を騙し取られた弟の復讐が始まる。それぞれの復讐を果たしたとき、彼らもまた別の人の復讐を受けている。

『オールド・ボーイ』に負けじと血なまぐさい。そりゃ復讐3部作だから予想はしたけど、血が多い・・・。肌に刃物がスーっていうのがイヤ。肉とか骨の音がイヤ。お手製モザイクも音には効き目なし。音といえば、聴覚障害者を扱っていることで、かなり音的な演出もあったなぁ。ここは嫌いじゃなかった。
根底に流れているのはやっぱり愛と悲哀。
悲劇が復讐を生み、復讐が悲劇を生む。

”怖いほど美しい”という言葉があるけれど、美しさは時に恐怖を与える。この監督の作品は映像の美しさが怖さを引き立てる。
ラストに近いシーン、湖に流れる血の綺麗さ。鮮烈。
少女が溺死するシーンはものすごく怖かったよ。震えたよ。
でも綺麗に撮ってるのよ。
そして印象的なシーンも多い。
弟が腎臓を売るため連れて行かれた廃墟の階段を登るシーン。
廃墟の中からの視点。四角く切り取られた窓枠の外に緑が広がり、その四角の対角線を描くように階段を登っていく3人。このカット素敵。
ちなみに『オールド・ボーイ』では坂道をハンマー持って走り抜けるカットが好きだった。
ラストシーンも好きです。登場人物の表情が絶妙。

なんだかんだと言って、嫌いじゃない作品です。
惨殺なシーンが苦手なのに嫌いじゃない。ってことは結構好きってことかしら?救いはないの。でも、滲みるのよね。
情景描写、心情描写が上手いんだな、この監督。
そんで滑稽なシーンも必ず入ってる。
『JSA』も泣かされたっけな、昔。
『親切なクムジャさん』がやっぱり楽しみ。


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