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夜は短し歩けよ乙女
森見 登美彦
角川書店 2006-12
評価

by G-Tools , 2007/06/08




チョーー楽しい?!!!なんだこの本(笑)。
って、普段”超”を使うやつを目の敵にしてる私が、この本を読みながら「チョー楽しい!」を連呼!こういう誉め言葉が合う本なんだよね。
いやー期待以上!終始笑いっぱなしで読破!

彼女(黒髪の乙女)の後姿を見分けることに関しては右に出る者はいないだろうと豪語する”私”。男子大学生である。ある信用できる筋からの情報を得ては、彼女の行く先々に”たまたま通りかかる”。そう!立派なストーカーですよ。
一方、黒髪の乙女は一人先斗町に繰り出し、大人の世界の扉を開かんと”オモチロイ”ことを求めて夜の街をさまよい、伝説の偽電気ブランで飲み比べをし、またある日にはでっかい緋鯉を背負って学園祭をうろつく、警戒心ゼロの不思議ちゃんだ。前出の大学生の後輩である。
そんな追う男と自由奔放に過ごす女の素晴らしき大学生活。
これは一種のファンタジーですな。誰もが見に覚えのあるストーカーまがいの恋心。偶然の出逢いを狙うべく必死な彼。その滑稽さはおかしいけど、バカには出来ない。キャーキャー言いたくなるこっ恥ずかしさは他人事ではないぞ!好きな先輩の時間割表を入手し、音楽室や技術室の前の廊下を行ったり来たり・・・なんて誰でも経験あるはずだ!かくいう私も当時は気づかれていないと思ったけど、行く先々にうろうろしてた女に気づかないはずはない・・・

そして、この本の愉快なところは、好かれている乙女の方にあり。この子はなんて不思議ちゃんなんでしょう。たまたま会った人たちに疑うこともなく、みんなが”オモチロイ”ことを教えてくれた恩人になっていってしまう。そんなズレた彼女だから、大学のクラブの先輩とよく会っても「奇遇ですね」で終わってしまう。

春から冬にかけて移りゆく大学生活。先斗町、古本市、学園祭、そしてクリスマスと行事を通して、少しずつ近づいていく二人の距離。もう後半から応援団化しちゃう感じ。ストーカーしてる彼はうじうじと考えてはいるけど、ちゃんと行動に移すから気持ちがいいし、乙女の方は乙女の方で、色々なことに巻き込まれてくれて面白い。

学園祭なんて、ものすごい面白い。まさか、京大ってこんなに面白い学校なの?んなわけ、ないか。主役二人以外の脇キャラが光る光る。学園祭を縦横無尽に動き回り、豆乳鍋を食ってる”韋駄天コタツ”やゲリラ演劇”偏屈王”。それらを必死に追う学園祭事務局!あちらこちらで売られる怪しげな食べ物。理解不能な展示物。うわーもう懐かしいよぅ、この感じ。そして、いつの間にか学園祭の主役になっている乙女!
この章は展開が楽しすぎる。そして、ちょっぴりときめく(笑)。

個人的には「恥を知れ!しかるのち死ね!」的な彼の自虐的な独り言が好き。彼のセリフは清清しい。
結論として、大好き!この本。
これから読む方、電車の中は要注意です。私はもう開き直ってずーっとニヤニヤしながら読んでましたけど、思わず声まで出しそうになったからな。くわばら、くわばら。
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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学





はじめまして。
こちらの記事にトラバさせていただきました。
面白くって不思議で、心暖まるお話でした。
学園祭は個性的な人々がいっぱいで、スピーディな展開が楽しかったです。

コメントやトラバ返しなどいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。
【2007/04/05 16:38】 URL | 藍色 #-[ 編集]














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