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風に舞いあがるビニールシート
森 絵都
文藝春秋 2006-05
評価

by G-Tools , 2007/06/08




直木賞受賞作。表題作のほか、5つの短編。
森さんの本は2冊目だけど、まだこの作者の作品を好きには至らないなぁ。多分、描かれている女性が好みじゃないんだと思う。
「器を探して」「犬の散歩」「守護神」「鐘の音」「ジェネレーションX」「風に舞いあがる?」と6つの短編が入っていたけど、女性が主人公の話はどれも好きじゃない。
うーん。何でだろう。アイテムは陶器といい、犬のボランティアといい、自分の好きな分野なんだけど、彼女たちの価値観が合わないのかなぁ。なんか、彼女たちの思考回路が面倒くさい。
「器を探して」は、プロポーズの予感があるクリスマスイブに上司からの嫌がらせに近い要求で地方へ器を探しに行く女性を書いていて、その道中に「なんでこんな日に・・・」とかぼやきながらも、結局は清清しくその任務を全うしちゃう話。
この作品が一番イヤ。出てくる人間がみんな嫌い。

仏像の修復師を描いた「鐘の音」なんかは、まだ好きなほうだけど、ラストのくくり方とかが安易で残念。
表題作「風に舞いあがるビニールシート」はついつい涙ぐんじゃったけど、”ビニールシート”の比喩がしっくり来ない。この一番重要な言い回しがしっくりこないと、それだけ気持ちも入らなくて残念。
”人それぞれの価値観”と言ってしまえば、確かにそういう短編集なんだけど、その人がそれらを選んだ理由、その魅力、経緯、そんなことが伝わってこないかなぁ。結局、人それぞれだから、(その人の価値観が)わかんねって終わってしまう。やっぱりこの手の本って、いかに共感できるかだと思うんだ。それが出来なかったんだな、私は。
きっと、この作品をとても好きな人も大勢いるだろうし、評価される方も大勢いることでしょう。登場人物たちのような価値観で生きてる人っていっぱいいると思うから。でも、私とは違う価値観だってことだな。

伊坂氏の『砂漠』を差しおいての受賞だったけど、伊坂贔屓の私としては、伊坂氏にあげたかった。だってこれくらいの本、ほかにも書けそうな人いると思うし・・・。抜きん出て良いとは言いがたい気がするんだけど・・・どうなんですかね。ま、同時受賞の三浦しをんさんの『まほろ駅前多田便利軒』も何で?って受賞だったけどね。好きだから、別にいいけど。
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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学



















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