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ベルカ、吠えないのか?
古川 日出男
文藝春秋 2005-04-25
評価

by G-Tools , 2007/06/08




さっさと読めばよかった!!
評判は聞いていたけど、壮大な歴史小説という刷り込みがあって、古川さんの文章で壮大=難解!と勝手に思ってたので、ついつい後回しにしていたの。でもこれは、古川氏の小説の中でも、かなり読みやすい部類に入ると思う。
とにかく犬の小説なの。それも軍用犬の。
第二次世界大戦があって、ソ連とアメリカの冷戦があって、ベトナム戦争があって・・・と戦争の歴史の中で脈々と受け継がれる軍用犬たちの系譜。スケールでかい。
読んでいると、犬の系統図を作りたくなる。喫茶店で系統図を書きながら読んでしまった(笑)。
戦争に左右される犬たちの運命に、何度も鳥肌が立った。
3分の2ぐらいまでは、とても楽しく読んだ。残念なのが、一番楽しみにしていたストーリー、ヤクザのお嬢とイヌの物語が結局内容が薄くなってしまったところ。ここもっと膨らませて欲しかったよ。あと、肝心のベルカとストレルカの系譜もちょっと薄い気がするのは、私がちゃんと読めてなかったのかな?
最初のほうの、”北”の行く末や”犬神”あたりはかなり面白かったので、その落差なのか・・・

ストーリーもさることながら、この本のすごいところは、やはり文章力。この手法は、まさにグーグルアース!地球の一点から、ぐぃ?んとズームアウトして、地球がグルリンと回って、また違う一点にぐぃ?んとズームイン!グーグルアースのあの感覚を文章で感じさせる、元々古川さんの書く本って、鳥瞰的な視点が多かったけど、これはそれが傑出している。
かつて村上春樹が『アフターダーク』で試みた手法。あの時は結構失敗してたけど、古川氏のこれはすごい!地球を感じられる文章。さすがです。
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