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鹿男あをによし
万城目 学
幻冬舎 2007-04
評価

by G-Tools , 2007/06/09




万城目さん、2作目にしてこの出来!ということは、『鴨川ホルモー』をガンガン推していた方々は見る目があったんですねぇ。いやぁ、前作よりもかな?りレベルアップしてます!!『鴨川ホルモー』で惜しいなと思っていた文章がうそのように違っていました。発想、文章、構成どれをとっても面白かった!!似たような土壌の森見登美彦が京都から離れられずに同じ界隈をうろうろしているのに対して、万城目さんはちょっと行動範囲が広がりましたね(笑)。今度は奈良に来ましたよ。しかもとても勉強されている様子。うーん、面白いっ!!

研究室での人間関係がうまくいかず、神経衰弱のレッテルを貼られた28歳の「おれ」。研究室を追われ、2学期だけ女子高の講師をやることになり、鹿島神宮近くの実家から、遠く奈良は春日大社近くの知り合い宅へと移ってきた。この二つの仏閣からピーンと来る方ももしかしたらいるのかもしれない。
就任初日から生徒の反感をかってしまい、もやもやと奈良の町を散策する日々。そんなある日、突然鹿から話しかけられる。そしてその鹿から”運び番”に任命されたことを聞かされる。
千八百年前から伝わる儀式。”目”と呼ばれるものを鹿と狐と鼠で収める。これを行えなければこの国は滅びるであろう・・・。その”目”を狐の”使い番”から受け取って持ってこい。
奇天烈な出来事にいよいよ神経がおかしくなったかと思う彼の周りで鹿が話したことと符号する出来事が次々起きる。そして、その任を果たすため奔走することになる。

大なまずを抑えているといわれる、鹿島大明神の逸話。鹿島神宮と春日大社の鹿のつながり。実際に伝承されている昔話を巧く使って、うそのような物語を紡いでいる。神様たちが出雲へ出かけて留守になるという神無月。舞台は神無月の奈良。何か起きても不思議でない雰囲気。そして学園では一大行事、大和杯が開催される。なんだか盛り上がる秋である。

冒頭の生徒のやり取りからして面白い。マイカーならぬマイ鹿の話で噴出してしまう。その後もいい感じに鹿の間抜けさがトッピングされて電車の中で何度も笑ってしまった。学園モノの温かさと、奈良の土地柄でちょっと神々しい神話チックな雰囲気がとても心地いい。ほっこりいい話でした。
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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学



















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