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メリーゴーランド
荻原 浩
新潮社 2006-11
評価

by G-Tools , 2007/08/04




荻原さん得意のしがないサラリーマン小説。
今回はまさに税金の無駄遣い、市が経営する遊園地の再建に力を尽くす公務員のお話。
地方都市のバカみたいなお役所システムや習慣が腹立つほど描かれてる。この再建しなくてはいけなくなった”アテネ村”なる建設意図のわからないテーマパーク。このテーマパークの描写だけで十分面白い。あるよな・・・こういう施設。
セリフのひとつひとつ、状況の細かなところまで、丁寧にバカバカしくて流石です。
公務員同士の会話の中で、
「忙しいですか?」
「毎日遅くて大変だよ?今日は5時半過ぎるかな」
なんていう会話が公務員の真逆にいる私としてはムキッ?となるところですが、そこでクスッとさせられるのよね。徹底的にバカにしてますね(笑)。
ただ、荻原さんが優しいなぁと思うのは、滑稽な状況の中の主人公が懸命に生きている姿をあったかく描くとこ。
公務員には公務員の葛藤があるんだわな、と。

今回の主人公・啓一はかなりいいヤツ。彼の子どもとのやり取りがかわいくってかわいくて。ついつい家族っていいなぁ、なんて単純なことを思ってしまった。でっかい歯車のひとつでしかなくても、しがない公務員で、自分の意思で何も変えることができなくても、家族がいるだけでいいような気にさせられてしまう。
いつもながら、ごくごく一般の人の目線にいる作者の誠実さを感じる話です。
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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学



















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