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めぐらし屋
堀江 敏幸
毎日新聞社 2007-04
評価

by G-Tools , 2007/09/18




なんて素敵な本!!読みながら、文章の素敵さに感動する本ってなかなか出会えないのだけど、3年ぶりぐらいにに出会えた!!
1ページごとに「しゅてきっ!」と心震えるフレーズが現われる。それぐらい素敵な文章で綴られている本。言葉のセレクトが素敵。本の薄さが恨めしいほど、心地よい小説です。

父親が死んだ後のアパートを片付けていた蕗子さん。父親の遺物の中に見つけた大学ノート。そこには蕗子さんが幼い頃描いた傘の絵が貼られていた。自分でも忘れていた傘の思い出。幼い頃に別れてしまった父親との些細な思い出。そして、その父親がやっていたと思われる”めぐらし屋”と呼ばれる活動。
異常なほど低血圧な蕗子さんが頑張って血をめぐらしながら、父親のめぐらし業を継ごうとする物語。

私があまりに素敵な描写に身悶えたところは、お医者さんが蕗子さんの心臓の状態を説明しているくだり。
― しぼんだヨーヨーを猫の肉球でそっと押す
ぐっときましたよ、この比喩。どこが?って言われると説明できないけど、なんか、うわぁと思った。この人好きだぁって(笑)。
堀江さん、先日読んだ『雪沼とその周辺』も良かったけど、これはもろ好み!川上弘美のタッチにも似てるんだけど、川上弘美のイメージ(作者がじゃなくて、作品全体のイメージ)が、一重の不幸そうなぬらりとした女だとするなら、彼のイメージは本好きなお人よしのひょろりとした長身な男性(メガネあり)。雰囲気は似てるんだけど全くの別人みたいな。
良い本に出会えると幸せですなぁ。
オススメです。
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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学



















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