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ふたりジャネット (奇想コレクション)
テリー・ビッスン 中村 融
河出書房新社 2004-02-07
評価

by G-Tools , 2007/10/23




奇想コレクション5冊め。
これまた、これまでの作品と違う作風。読むたびに思うんだけど、“奇想コレクション”っていうくくり、素晴らしいです。異なるジャンルの本が“奇想”という言葉のもとに勢ぞろい。どれもこれも、突拍子がなくて、ジャンルに関わらずおかしな話ばかり。そんで、表紙がどれもかわいいし、きれい!
ちなみにこの本のジャンルは“ほら話”です。
ただ、そのことに気づくのに結構時間がかかってしまった。
短編によって、全然違う感じだし、ちょっと読みづらい文章っていうのもあるかも。それは翻訳のせいなのかと思ったんだけど、解説を読むと、アメリカ南部にこだわった話ばかりらしいので、アメリカ事情に疎いというのも、わかりにくかった原因なのかな。
とても楽しい本なんだけど、描かれている背景を知っていると、もっともっと楽しい本だと思われます。自分が無知すぎて残念、絶対もっと面白いはず!とは思う。
どの短編も面白いけど、後半の3部作、万能中国人(すごい肩書きだけど読めば納得)ウィルスン・ウーのシリーズがやっぱりずば抜けてる。この辺りから、ようやく私は、この作家がものすごいほら吹きだと気づく。遅い?思えば、ここまでの短編もひどいほら話だった。
なんとなくSFやら、南部の事情通じゃなきゃわからんのじゃ?などと思いながら読んでいたので、一番大事な点を見落としてしまったんだね。煙にまかれてたと言ってもいいかも。
これが、ウーの話から、スッキリと笑ったね。安心してホラを愉しんだ。

「穴の中の穴」ウィリスン・ウーがどんな人物なのか序章。でもストーリーとしては夢があって良かったな。数学やら物理やらがちんぷんかんぷんな私にとっては、素直にこんなファンタジーを楽しめる話。
「宇宙のはずれ」ウィリスン・ウーの魅力がじわりと浸透してくる中盤。宇宙が伸縮!?その現象はわからんが、“俺”の目にしていることがその結果であり、経緯なのか!すごい!
「時間どおりに教会へ」ニューヨーカーなら爆笑なのかもしれない。必ずといっていいほど待たされる空港の荷物受け取り、ニューヨークのバスなど、待つはずのことがすんなりと進むニューヨークで一体何が起きているのか?まさかまさか、またもやウーが数式化し、解決に導く!
この3編を読み終わったときには、ウーが愛しくて仕方ない。私は“俺”のフィアンセのキャンディもかなり好きだけど。かなり変わり者だわ、彼女。

ほかにも、「熊が火を発見する」、「アンを押してください」とか面白い話がいっぱい。
ユニーク!熊が火を囲んでいる描写なんて、最高!是非、見たいもの!
「アンを押してください」なんてショートコメディだよ。よく出来てる。
「未来からきた二人組」はSFラブストーリーだし、「英国航行中」なんて、発想がもう驚きです。
どれも秀逸な短編なので、飽きなかったなぁ。

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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学



















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