上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

photo
四畳半神話大系
森見 登美彦
太田出版 2004-12
評価

by G-Tools , 2007/11/12




久々に森見ワールド。これも買ってから大事に温めていました。新刊が出たようなので安心して手をつけた。
出てきた、出てきた。樋口さんに羽貫さん。『夜は短し?』に出てきた正体不明の人たちが。『夜は短し?』より、まだまともに描かれているわ。樋口さんまだ飛んでないし(笑)。羽貫さんはちゃんと働いているし。こっちが先に書いた本だから、ここからもっとへんてこワールドに行っちゃったんですね、きっと。
相変わらず、京都の狭い世界で展開しているけど、タイトルどおり、その中心は四畳半なんで、他の作品よりももっと狭いかも。ちょっとたるいところもあるけど、やっぱり面白い。

サークル選び。人生の岐路がアチラコチラに出現する大学という期間でもっとも重要と思える岐路である。薔薇色のキャンパスライフを夢見て大学へ入学した”俺”が新勧期間にセレクトした4つのチラシ。映画サークル「みそぎ」、”弟子”(これは明らかにサークルではないな)、ソフトボールサークル「ほんわか」、秘密結社「福猫飯店」。
おいおい、どれをとっても明らかに薔薇色のキャンパスライフにはなりそうもないぞ!この4つをセレクトしている時点で、薔薇色のキャンパスライフを”幻の宝玉”と言い切ってしまう人生に決定だ!と読み出して早々に突っ込んでしまう。

ちなみに自分の場合、テニスとスキューバのサークルを早々に脱落し、演劇サークルと陶芸部に落ち着いたので、彼にはちょっと親近感がある。
物語は、このそれぞれの4つの選択をした”俺”の大学生活が描かれている。要所要所の文章が重なっているので、3つめぐらいで飽きてくるけど、4つめでうまいこと、四畳半のパラレルワールドが展開して、ここまで読んでよかったと思わせてくれる。

それぞれの章のタイトル。
「四畳半恋ノ邪魔者」
「四畳半自虐的代理代理戦争」
「四畳半の甘い生活」
「八十日間四畳半一周」
言わずもがな、かの有名な『八十日間世界一周』をパロッたタイトルだ。で、あれ?と思ったわけです。もしかして、これ全部映画のタイトルのパロディかな?『甘い生活』もあるし、あとの二つは・・・
「代理戦争」はヤクザ映画しか浮かばんし、「恋の邪魔者」?あるのかな?ちょっと調べたけどよく分かりませんでした。映画に造詣のある人にはすぐに分かるのかもしれない。
でも、『八十日間?』は小説中にジュール・ベルヌの『海底二万海里』が出てくるので、そことのつながりなのかも。
森見さんは、この手の本が好きなんですね。
そんでもって本好き、映画好きな内向的大学生なんですね(笑)。

面白いけど、耐えられない人もいそうな本。独特の言い回しとくどさがあるからね。私は森見さんの本の中では結構好き。
あ?毎度のことながら京都へ行きたくなるわ。
スポンサーサイト

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学



















管理者にだけ表示を許可する


| HOME |


Design by mi104c.
Copyright © 2017 たまゆらのつぶやき, All rights reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。