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ユーモレスク
長野 まゆみ著

この方の本は初めて読みました。
女性一人称ですすめられる文章は静かで切なくて、嫌いじゃないです。
どうも私は川上弘美とか瀬尾まいこといった女性の書く静かな文章が好きですね。

6年前に湖で行方不明になった弟の存在が濃密に残っている家族。その一家の長女周子(チカコ)が語る、弟の記憶、一つ屋根を分けた隣家との関係、そして7年目にして弟の存在にけじめをつけようとする人々。
部屋や小さな庭の描写がとても上手く、一棟を分けた鏡合わせの2軒の家のありようが、目に浮かぶよう。
度々出てくる、「弟が帰ってきたときのために・・・」と家族が用意している食器や部屋。弟の代わりに付けられる様になった食事時のテレビ。
そういう日常のささやかな行為がとても哀しい。
この家族は6年間どこへも行けず、どうにもなれず過ごしてきたんだろう。


そして、弟・真哉と親しかった隣家の比和くん。真哉と同年代の少年、和。
この辺の人たちの存在があやしい・・・簡単に言ってしまえば、美青年と美少年が出てきて静かな愛憎劇を展開しちゃうんだけど、これなんだろう・・・
読んでるときは人物描写も上手くて、描かれる人物にも好感が持てるから、あまり考えなかったんだけど、今思い返してみると、腑に落ちない点が。この話って詰まるところゲイの話なの?弟の女装趣味の片鱗とか、比和くんの彼氏とか、ぽつぽつと出てくるエピソードが軸をぶらしてる気がして仕方ない。もっと弟の喪失にしぼって切ないストーリーだったら良かったな。

でも、もっと読んでみようと思う作家さんではありました。
長野さんといえば、コレ!という本があったら、教えてください。
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