ようやく文庫化!守り人シリーズ第3弾!
今度は“夢の守り人”。
違う世界でひっそり育つ花。その花は人々の夢を糧に実を膨らませ、咲いていた。その花が開こうとする頃、こちらの世界では眠りから覚めない人々が出始めた。
一の妃、タンダの姪カヤ、そしてチャグム・・・
彼らを助けようと夢の世界へ向かったタンダは“花”に囚われてしまう。
一方バルサは山の中で不思議な青年ユグノを助ける。彼を伴いタンダの元に向かう途中で、獣と化したタンダに襲われる。
そしてまた“花”の存在は、当代最高と言われる呪術師トロガイの過去に深く関係していた。トロガイが呪術師となった経緯、タンダがトロガイの弟子になった経緯などが描かれている。
今回どちらかと言えば、登場の少ないバルサ。でもタンダの身体をのっとったモノと戦わなくてはならなかったバルサの心情を描いているところとか、すごくいい。あと、チャグムとの出会い。チャグムが立派になってるよ〜他にも星読み博士や狩人など1冊目の『精霊の守り人』登場人物たちが出てきて懐かしい。
読み終わった後に、ついこの本を読む子どもたちのことを考えてしまう。きっと伝わるだろうなぁって。居心地のいい夢の世界から自分で戻ってくる強さというか、今ある自分で生きることの大切さとでも言おうか、成長の過程で必ず味わう悩みだよね、きっと。そういう必要な強さを上橋さんはこんなにも面白い物語にして教えてくれたんだな。
いい本だなぁ、本当に。
ただバルサが中年って言われてて、ちょっとへこんだ(笑)。そりゃ児童書では30過ぎはりっぱな中年だよな。と分かっていてもちょいへこみ(笑)。