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チーム・バチスタの栄光
海堂 尊
宝島社 2006-01
評価

by G-Tools , 2008/04/24




今さらながらですが、文庫になっていたので、ようやく手を出しました。売れるだけのことはあってエンタメ作品としてそれなりに面白い。田口先生と白鳥のキャラもいいし。今さらなので、ネタバレ気にせず書いちゃいます。未読の方は気をつけてください。
心臓バチスタ手術中に起こった連続術死。手術中に起きた死亡案件は、妥当な結果なのか、医療事故なのか、故意によるものなのか・・・内部調査に引っ張り出された愚痴外来の医師、田口。
後に派遣されてきた厚生労働省の役人、白鳥。彼らが引き出す関係者の人間性、隠された事実・・・

ま、読者が推理できる種類の謎解きではないですね。医療的なこともぼんやりとしかわからないしね。でも、その分、2人のキャラで引っ張ってくれるのはくれる。残念ながら白鳥のゴキブリキャラは奥田英朗の描く伊良部医師のように、しっかりといやぁな感じが伝わってくるんだけど、田口先生がイマイチつかめないのよね。
関係者たちとのやり取りはまあまあ面白いけど、最終的な展開がイマイチ。もうこんな世の中だから、殺しの動機とかって納得いかなくていいのかもしれないけど、小説はそうであって欲しくないな。特に医師による殺人を描くからには、何かもう少しため息つかせてほしいというか、感じるものを与えて欲しかったなぁ。
結局のところ、医師がその気になれば完全犯罪やりたい放題ですよ、としか聞こえない。人の命を助けることを目的としない医師。その存在はあまり考えたくないなぁ。
映画化されましたけど、どっちかっていうと、サスペンスドラマの域だと思う作品でした。

と、ここまで書いて海堂さんの経歴を拝見したところ、医師なんですね。そんでもって、この作品の謎解きのキーとなった死亡時画像診断(AI)を推奨されているそう。なるほど。この作家さんのメッセージはそこにあったんですね。ということは、いかに医療の現場で腑に落ちない死が存在しているのかを考えてしまう。ん?。これはエンタメ作品じゃなくて、彼のリアルな問題提起なのかしら。なるほどね。
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌



















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