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百瀬、こっちを向いて。
中田 永一
祥伝社 2008-05-10
評価

by G-Tools , 2008/06/26



I LOVE YOU』に寄稿していた中田永一の初単行本。表題作がとても良かったので、期待いっぱいで読みました。相変わらず”人間レベル”にこだわっているのがおかしい。すごくソフトな短編ばかり。ソフトというのは、何て言おう。優しくて、軽くて、学校の教室が風をはらんでふわ?となってるあの平和な感じ。いいですよ。かなりライトだけど。気持ちがいい。

『百瀬、こっちを向いて。』 
これは『I LOVE YOU』の感想で描いているので省略。

『なみうちぎわ』 
勉強ばかりしている女子高生、姫子は近所の不登校児小太郎の家庭教師を始める。海に近い町で小太郎と過ごす日々。そんな折、海に溺れている小太郎を助けようとした姫子はそのまま海に沈み意識が戻らないまま5年の月日を寝たきりで過ごすことになる。奇跡のように目覚めた姫子のそばには、記憶にある自分の年より成長した小太郎がいた。

『キャベツ畑に彼の声』
テープ起こしのバイトを始めた久里子が手にした覆面作家のインタビューテープには聞き覚えのある声が入っていた。それは自分が通う学校の、若くて人気のある国語教師の声だった。自分だけが知ってしまった先生の秘密。2人で秘密を共有したことで、先生への思いが募ってしまう。でも、先生には毎日お弁当を作ってくれる彼女がいるらしく・・・女子高生の淡い恋。

『小梅が通る』
路傍の石になりたいと願う柚木は、なるべく目立たないように高校生活を送っていた。同じように地味な2人の友人と平和な日々を過ごしていたのに、ある日素顔のときにクラスメイトに出くわしてしまう。素顔の柚木は誰もが目を留める美少女だった。そこから一人二役を演じなければならなくなった柚木のこれまた淡くて甘い恋物語。

どれも高校生の淡い恋の話だな。甘いわ。
中田永一さんについて、私自身忘れていたんだけど、乙一さんじゃないかという噂があるのね。で、この短編集を読んで、やっぱりそうかもな・・・って思った。覆面作家ということは覚えていたんだけど、誰だと思っていたのかを忘れて読んでいたんだけど、それでも乙一さんが浮かんできたからなぁ。ま、本当のところは知りませんよ。勝手な推測なんで。
類似点は、いくつかあるけれど、まずは社会の隅っこの方に生息する人を描くのが好きなところね。あと、乙一さんの『きみにしか聞こえない』とか、『暗いところで待ち合わせ』とかのテイストと似てるんだよなぁ。乙一さんて視覚よりも聴覚を意識するところがあるんだよね。音を気にすると言うか。
あと、今回の寝たきりになっていた話も、『失われる物語』の感覚と近いし。
などなど、自分勝手に色々と類似点を感じ取りました。さて、真実はどうなんでしょう?
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌



















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