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夏の名残りの薔薇 (文春文庫 お 42-2)
恩田 陸
文藝春秋 2008-03-07
評価

by G-Tools , 2008/08/21




恩田さんらしい世界観でした。戯曲っぽい。
山奥のクラシックホテルで開かれる密やかな集まり。そこにうごめく歪んだ感情と関係。そしてこの年、ひとりひとりの記憶の改ざんが行われる。何が起きて、何が起きなかったのか・・・

空気の作り方はさすがです。まるでそこのホテルに居合わせたような感覚を味わえる。でもこの作品を面白いと思うかどうかは、好みでしょうね。退屈だと思う人もいるだろうし、心酔する人もいるだろうし。そういうある意味完成された世界を作るところが恩田陸という作家さんらしいと思う。

恩田さんの作品には、古い建物がよく出てくる。人の歴史と愛憎がしみ込んだ家具や壁が意思を持っているかのようで、そこにいると誰かに見られている感覚に襲われる・・・みんな何かしらの秘密を抱え、何かに怯えたり、誰かを憎んだりして過ごしている・・・そういう空間がよく描かれている。
なぜか読んだ後に遣り残しているような気持ちにさせられる。この感覚は何でしょう?
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌



















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