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公式HP→http://www.bitters.co.jp/kodomo/index.html
2005年カンヌ国際映画祭、パルムドール大賞受賞作
ベルギー・フランス合作
監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ

久々に映画館へ行ってきた。
そして眠気に襲われた・・・。酒を飲んでから映画を観るのはよくない。
ラストを迎え、エンドロールが流れ始めて、気がついた。
この映画、音楽が一切入ってない。だから、眠かったのか。
とはいえ、つまらなかったわけではない。
視覚的、聴覚的なインパクトを一切排除した映像で、カメラは静かに親となった2人の若者を見つめる。派手なことなんて何も起きない。ただただ彼らの感情を静かに追っている。そんな映画。

父親はブリュノ20歳。母親はソニア18歳。
子供みたいな彼らに子供ができた。子供ができたからといって、大人になるわけではない、そんな現実が描かれている。
定職につかず、ソニアの家に転がり込んでいたブリュノは子供を使って盗みをし、その品を売って生活していた。
出産のため、入院していたソニアが子供を連れて帰ってきたところから物語は始まる。
ミニスカートをはいた18歳のソニアが家に帰ると、見知らぬ男女がいて入れない。彼氏のブリュノがお金をもらって貸していたのだ。
それでも産まれたばかりの子を抱いたソニア、激しくドアを叩く。そりゃそうだ。寒空は赤ん坊にはきつすぎる。が、叫んだ台詞は「携帯の充電器が取りたいの!」・・・ま、大切かもね。今の若者にとって携帯の重要さは世界共通のようです。こういうズレた感覚がちょくちょく出てくる。その日暮らしなのに、ポーンとおそろいのジャケットを買ってしまったり。こっちはあんたたちの明日が気になるっつうの。

母親としての自覚が生まれているソニアに比べブリュノは自分が父親になったことを実感していない。下手したら赤ちゃんともに川原のボート小屋で野宿させそうだし。
それでも子供を邪険にするわけでなく、盗品を売ったお金でベビーカーを買ってドライブに行ったり、ソニアに頼まれるまま認知もしたりする。仕事に就いて欲しいというソニアの頼みを聞いて職安にも出かける(この辺でうとうとしたので、あやふやだけど)。長蛇の列にうんざりしたブリュノは子供を連れて散歩に出るが、途中思いついたかのように子供を売ってしまう。

車が激しく行きかう道路を渡るシーンが度々出てくる。その危なっかしさはまさに彼らの人生そのものだ。
子供を売るという最低の行為を恥も痛みも感じることなく行ってしまうブリュノ。だが、彼を悪人だと思えないから怖い。自分のしている行為がどういう責任と罪を負うのか、全くわかっていないから。
普段目にしたことのないような大金を嬉しそうに見せるブリュノは無邪気すぎる。ソニアがショックで倒れなければ、彼はことの重大さにきづかなかっただろう。ソニアが倒れた。そのことが彼にとっては重大で、彼のした行為がソニアをどれだけ傷つけたのか、その痛みを理解できたのは、きっとラストだ。
子供を売るという最低な行為はできても、仲間を見捨てることはできなかったブリュノは自ら警察に出頭し逮捕される。面会にきたソニアと対面した時、初めて彼の感情はあふれ出た。
初めて涙を見せた彼を見て、ちょっとだけホッとする。

それにしてもだ。お金の価値だとか、人の命の価値だとか、人が生きるのに必要な要素を彼らに教えてやらなかった親や社会って一体・・・
こういう若者が育ったということは既に社会が機能していない証拠だよね。

ブリュノが赤ちゃんを抱いてバスに乗っているときのシーンがいい。戸惑いを隠せないブリュノの表情とそんな彼にしっかりと捕まってスヤスヤ寝ている子供。この子の寝顔を見ていると2人の若者が大人になる日がくるのを願わずにいられない。



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確かに紹介されてるのを見て重そうだなーと思ってたんですよ。
でも、映画自体の作りは重くなかったですよ。リアリズムによくあるような淡々とした感じ。
家で観たら確実に寝ますね・・・
【2006/01/14 18:06】 URL | momo #79D/WHSg[ 編集]
これ、以前何かで取り上げられてて、多分NEWS23でおすぎさんが紹介してたのかな?その時からちょっと気になっていました。重そうなテーマですよね。
でもおそらく淡々としてるんだろなあ、と思ってましたが、やはりそうでしたか。私も眠ってしまうかも・・。(汗)
【2006/01/13 01:41】 URL | runamin #79D/WHSg[ 編集]














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