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庭の桜、隣の犬 (講談社文庫)
角田 光代
講談社 2007-09-14
評価

by G-Tools , 2009/01/26


角田さんはさらりと怖い話を書きます。
こんなどこにでもありそうな夫婦の感情を改めて描くと結構怖いもんなのね。

「なんで一緒にいるんだろう?」ってふと思ってしまった妻房子となんだかわからないうちに自分の生活が崩れ始めている夫宗二。小さな出来事を通じて夫婦の意味を考える。

特に働くでもなく家事を頑張るわけでもない房子。毎日のように実家に帰り、おかずを分けてもらい、洗濯をしてもらう・・・なに、この女。すごいムカつくんだけど。旦那はそれでいいのかい?って疑うと旦那は旦那で、さして仕事に情熱もなく、今の生活に確かな”ビジョン”があるわけでもなく、一人だけの時間に恋焦がれている。好きでもない女に付きまとわれても、はっきりと拒絶しない。
子どもたちの配偶者の悪口を無意識のように口にする房子の母親や、熟年恋愛を始める宗二の母親など、どこを見てもなんだかいけすかない人ばかりが登場する。
結局のところ、家族というものの嫌な面をじわ?っと描いているんだな。なんだか読んでいていやぁな気分になる。気が滅入る。目を背けたいところをわざわざ描かれている気がする。

角田さんは家族に対する嫌悪感を描くのが上手いよね。自分の感覚と似てるからなのかな。結構、堪えるんだよね(笑)。自分が逃げているところをわざわざ見せられてる感じで。
「なんで一緒にいるのか」って家族に対して持つ永遠の疑問。ましてや夫婦なんて自分たちで選んだ結果だからね。そこに疑問が生まれちゃうとキツイよな。こんな疑問を持つ人間はあんまり結婚しないんだろうなぁ。私なんて、この世の中にこれだけの夫婦がいる現実が不可解だもの。
こんなこと考えずに能天気に暮らすのが一番幸せだと思う。だから、こういう小説は怖いのよ。
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌



















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