- 2009-02-23│
- Category:作家(コニー・ウィリス)│
あ〜面白かった。ついつい表紙の雰囲気で触手が止まっていたけど、早く読めばよかった。
『犬は勘定に入れません〜』に登場する史学部の人々のタイムトラベル。こちらの方が先に描かれたもの。
内容としては、『犬は〜』よりも『航路』にそっくりです。その類似性に驚いてしまった。
『航路』が現実世界と臨死中の世界とを行き来し、”伝わらないメッセージ”にやきもきする話なのに対して、コチラは21世紀と14世紀の間で”伝わらないメッセージ”にやきもきさせられる。
登場人物も似てる〜。一生懸命な主人公と頼れるサブキャラ。かしましいけど、かわいい女の子。そして、憎たらしい道理が通じない人たち。キャラ設定が似てる。
今回、女学生キブリンが送られた中世はあまりにも寒々しくて、救いがなくて、なんだか本当に哀しい気持ちになった。人がいなくなった村に残された牝牛を思うと、かわいそうでかわいそうで・・・
現代の方は、どうにもならないのは病ではなく、むしろ社会のシステム。融通の利かないおバカな人たちのせいで、失われるところだった命。
おバカなギルクリスト。『航路』のマンドレイクを思い出さずにいられない。
『犬は〜』で分かりにくかったタイムトラベルのシステムがこの本を読んで、よくわかりました。こちらを読んでから『犬は〜』を読んだ方が良かったかも。ま、もう1回読もうっと。
それにしても、ダンワーシー先生は苦労が耐えないですね。なんだってこの先生が鳴鐘者の団体の受け入れやらなんやらをやらなくてはいけなかったんだろう?なんだって、好色男(意外と仕事ができる)ウィリアムの母親からの非難を一身に受けなくてはいけなかったんだろう?
どこの組織にもいるけどね、人がいいばっかりにやっかいごとを持ち込まれてしまう人って。同情します。
ところで、私コニー・ウィリス好きを公言してましたが、今頃、ウィルスではなく、ウィリスであることに気づきました・・・。恥ずかしい〜〜どうりで・・・



表紙は恐らく・・・キヴリン??(笑)。
アマゾンとかで、コニーが引っかからないなぁと思ってたんですよね(笑)。ウィルスって、ねぇ・・・