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評価

by G-Tools , 2009/05/18





面白い、面白くないという感想は書きづらい映画でしたね。
観終わったときに、なんとも言えない虚脱感が。そして観終わった後、映画のことを考えずにいられない。なかなかアタマから離れないんですよ。

舞台は1980年代のテキサス。
麻薬取り引きが失敗したのか、何人もの死体と大量の麻薬と大金がある場所に居合わせたモス。大金を持ち逃げした瞬間から、おかっぱの殺し屋シガーに追われることになる。ベトナム帰還兵のモスと独自のルールで動くシガーの戦いである。
確かにクライムサスペンスである。でも、コーエン兄弟のせいか、そのつもりで観ていなかった私には終わったあとのもやもやが消えません。

そもそもこれは原題 『NO COUNTRY FOR OLD MEN』でないと意味が分からん。原題を知ってみてこそ、老いた保安官トミー・リー・ジョーンズの存在が生きる。そして原作ですね。読んでないけど、『血と暴力の国』という小説。この二つのタイトルをヒントにようやくこの映画の解釈が出来る。
それでも分からないことがいっぱいあったんだけど、とてもわかりやすい解説をしてくれているサイトを見つけました。詳しくはコチラを見ていただければいいと思う。

色々と考えた結果、思うのは、これはテキサスやメキシコだから起きている犯罪というわけでなくて、世界中で蔓延していて、こんな時代を不安に思っている人たちがいっぱいいるんだなってこと。冒頭で語っているように近頃の犯罪は理由も意味も分からない。犯人を追う警察官にはまるで幽霊を追うかのよう。捕まえても実体が感じられない。
シガーにとって、”殺す”ことは、信念でも仕事でも、もちろん正義でもなく、ただの選択肢なんだ。コインで行く道を決めるように”生かす”か”殺す”かを決めるだけ。殺す必要性、意味なんて関係なくて、ただどちらかを選ぶというだけのこと。こんな怖いことってあるだろうか?

私はこのタイトルを、昔の価値観、理念に従って生きている人間にはもはや住む国はないんだよ、というメッセージだと思った。老いたる者たちには、もう死の国しか残されていないのか?「それは老いたる者たちの国ではない」という詩からの引用。
国は、世界は、毎日新しい世代のモノへと移り変わっている。トミー・リー・ジョーンズ演じる保安官が今の世相を理解できないのは、彼が前の世代から色々と引き継いだタイプの人間だから。
でも保安官が引き継いだモノはシガーやモスたちの世代には引き継がれなかった。独自の価値観で生きるシガーやモス。そんな彼らが作中、二人とも若者からジャケットを買うのも印象的。既に時代は次の世代へと移りはじめている。果たして、若者たちの生きる時代はどうなっていくのか。”血と暴力”の国でないことを願いたい。

いくつか不明な点が。
麻薬取り引きの惨劇現場。お金を持って逃げた男を撃ったのは誰なんだ?シガー?ちょっと現場を離れた間に警察に捕まったのか?でも離れる時にお金は持っていくよな。
あと、モスが殺された現場に来ていたシガーは何を探してたんだろうか?換気口をまた開けていたということは、シガーの前に来てモスを殺した人たちはお金を奪えなかったってことか?
何か見逃してるかなぁ?

それにしても・・・内容に関しては三者三様あるでしょうし、やんや言うのがこの映画の狙いじゃないかと思うんだけど、キャスティングは文句なしに素晴らしいですね!アカデミー獲ったシガー役の人だけじゃなくて(シャイニングのニコルソンっぽいよ、この人)、モスも素晴らしい!!
総論として、コーエンにはずれなし。
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画



















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