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告白
湊 かなえ
双葉社 2008-08-05
評価

by G-Tools , 2009/05/30





今年話題になった本。なんと、本屋大賞も受賞。
あまり読む気はなかったんだけど、上司から薦められて読みました。
残念ながら、私は面白いとは思えなかったなぁ。


物語は、終業式、その日をもって学校を辞める女教師の告白からはじまる。学校内のプールで命を落とした教師の子ども。事故死と思われていたその死は、自分の教え子による殺人だった・・・。そして彼女の下した制裁が引き起こすこと・・・。
女教師の告白による「聖職者」という1章にはじまり、犯人である生徒、生徒の家族、同級生のそれぞれの視点から描かれた他の章が続く。

この本の特徴は、見事に身勝手な人間しか出てこないこと。各章で語られるのは、それぞれの勝手な理屈と思想。各自が自分勝手な理屈で、一人よがりな復讐を試みる。その考え方や復讐にスッキリとする人もいると思う。今の少年法のぬるさに我慢ならない人などには、いいかもしれない。けど、彼らの復讐は全て関係のない人を巻き込む形となっている。だからこの本自体を警鐘ととらえることもできる。だけどそれはかな?り贔屓目に見てだな。

そもそも「告白」というタイトルで書き下ろしちゃったから面白くないのかも。「聖職者」の一章だけだったら、結構面白いと思う。告白という形をとってしまったせいか、真相までの引っ張りが弱く、衝撃性に欠けるし、告白している一人一人のキャラがたってない。同じ人が書いたな?って文章で残念。

若い人が書いているのかと思ったら、30代の人でした。ということは、おそらく中学生のレベルまで価値観や感覚をさげて執筆したのでしょう。そういう意味では、他の作品を読んでみるのが楽しみかな。この作者はきっと登場人物のように悪い人ではないと思う。むしろその逆だと思うんだよね。人の卑しさ、愚かさ、残虐性とか、そういうネガティブな部分を冷静に見ているんでしょうね。でも今の作品では、それを見て伝えているだけだから、それをどう考えているのか、っていう自分のスタンスが作品に出てくるようになると、相当化ける気がします。なんだかすごく偉そうに言っちゃったけど、要は今後の作品に期待ってこと。


真相に衝撃もうけなかったし、伏線にうわ?ともならないし、動機もふぅ?んだし、共感もなく、悲哀も感じず、まったく感情に響いてこない本でした。
世の中のいっぱいの人が面白いって言ってる本を楽しめなかった時って、すごく残念。
まぁ、自分が相当欠けている人間なんだろうけど。
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌



















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