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神去なあなあ日常
三浦 しをん
徳間書店 2009-05
評価

by G-Tools , 2009/06/18




おもしろかった?
これまで、しをんさんのエッセーは面白いけど、小説は読みながら笑ってしまうようなものではなかった感じなんですけど、この本はクスクスしながら読みました。

突然林業の世界に放り込まれた18歳の青年・勇気が関西のど田舎、神去村で過ごす日々を描いている。横浜で高校卒業したら、フリーターしながらやりたいこと見つけよう・・・なんて考えていた、ごく普通の若者だった勇気が、担任の計らいで、ある日突然、山奥の村へと行かされる。なんか、マグロ漁船みたい(笑)。
何をするかもわからずに、半拉致状態で、山奥へ運ばれていく勇気。
最初は、逃げ出す隙をうかがいつつ、言われるがままに働いていた勇気だが、都会では経験したことのない毎日を送るうちに、村の自然に魅せられ、林業に従事していく様子がとても楽しく描かれている。

実際、しをんさんも林業を面白い!と感じたんだと思うんだけど、今まで全然知らなかった、ザ・男の世界の林業に興味津々になります。登場人物がみな魅力的な男(さすがしをんさんですね)だし、一緒に山に入る犬ノコにもメロメロです。
挿絵が入っていたせいか、これはぜひとも漫画にして欲しいと思った。

「なあなあ」な精神、要は山が相手の村人たちには、自然に身を任せるしかないという精神が根付いていて、それがものすごく心地よいんですね。横浜育ちの勇気にとっては、「それでいいのか??」と思うことがあったりしても、「なあなあ」に丸め込まれてしまう。そのゆるさと、山をちゃんと神聖なものとして大切にしているそのバランスがいいんだなぁ。

お店もない、携帯も通じない、若い子なんてほとんどいない、そんな耐えられない?と思っていた村を一日たりとも離れたくない!と思うようになった心境の変化にほっこりします。山は毎日姿を変えていて、その移り変わりを見逃したくない!と綴っていた文章にうっとりしました。
ああ、そんな風に自然を感じたことないな?と羨ましくなった。
これはスローライフへの誘いかもしれない・・・

クライマックスのお祭りシーン、笑えます。そういえば、ニュースでこういう映像観たことあるよなぁ、なんて思いつつ、あの真面目さと必死さと隣り合わせの意味の分からなさ。お祭りって結構、滑稽な面を持ち合わせてますよね。それが勇気の心情とあいまって、おかしかったわ?

面白く読み終わって、林業は従事する人が減っていて、植林した木を伐採できず放置されている山がたくさんあるというようなニュースを思い出した。手塩にかけて育てた木たちが、放置されているのがとてもかわいそうになってしまった。花粉症の私には憎たらしいだけのスギの木だったけど、ちゃんと育てている人がいるのかと思うと無下にできませんね。
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌



















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