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宵山万華鏡
森見登美彦
集英社 2009-07-03
評価

by G-Tools , 2009/07/06




モリミーの新作。コメディー路線からはずれたファンタジーは久々か?
くくるなら『きつねのはなし』系ですね。
京都・祇園祭は宵山にまつわる物語です。

さて、祇園祭はもちろん知っておりますが、なにやら、京都の街が賑やかになっているお祭りという程度の認識で、行ったことはなし。宵山とはなんぞ?
調べてみましたら、祇園祭の前夜祭のようなものなんですね。
町々で趣向を凝らして、お客をもてなすのだとか。
普段は静かな町々に提灯が飾られ、夜店が出て、それはきっと幻想的な非日常の京都になるのだろうと想像できます。

前から書いているけれど、京都という町は、人と人でないものが他の場所に比べて密な場所だと思うのです。気配を感じるほど近くにいると言いましょうか。普段はそんな人と人でないものが、それぞれの居場所を守って密やかに暮らしているけれど、ふとしたきっかけでその境を越えてしまうこともあるのです。そんなきっかけとして、宵山はもってこいの日なのではないかと。
そんなことをこの本を読んでいて思いました。

普通のお祭りですら、非日常のあのフワフワとした感じがあるのに、祇園祭の規模だと尚更のことでしょう。
物語は、宵山に迷い込んだ姉妹の話。
初めて宵山を体験する友人に大掛かりなイタズラをしかける話。
宵山の日に娘を失った画家と従妹を失うことになったその姪の話。
そして、万華鏡の話などで紡がれております。

イタズラのあたりは、モリミーらしさ満載です。
ただこの万華鏡の存在が、なんとも。ああ、そういうことかと。世界の見方が面白いです。
幻想的な京都の街で起きる、切ない話(!)。そう、切ない話なんですよ、これ。一味違った森見ワールドをお愉しみいただけます。

ああ、夏の京都・・・行きたいねぇ。


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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌



















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