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I love you
伊坂 幸太郎著 / 石田 衣良著 / 市川 拓司著 / 中田 永一著 / 中村 航著 / 本多 孝好著祥伝社 (2005.7)通常2-3日以内に発送します。

若手男性作家6人が恋愛をテーマに描いた短編アンソロジー。伊坂作品目当てで読んでみたけど、これまで敬遠していた作家の作品も読めて得した気分。ちなみに敬遠してるのは市川拓司さんと本多孝好さんなんだけど。アンソロジーって、この人の本1冊買うのは悩むなーっていう作家さんが入ってると、ちょうどいい。試食みたいな感じで。
この本で、ダントツに面白かったのが、中田永一の「百瀬、こっちを向いて」。この人の作品は絶対読もう!と思ったら、この作家さん、覆面作家らしく、どうやら正体は乙一さんらしい。この作家気になってたんだよねー。近々読んでみようっと。楽しみだなー。

『透明ポーラーベア』 伊坂幸太郎
考えてみれば、伊坂さんの恋愛小説って初めて?これまで村上春樹第二世代だとか言われているのはよく目にしてたんだけど、それを感じたことはなかったのよね。で、この作品を読んで初めてそれを感じた。やっぱり恋愛からめたことでより近くなったのかな?村上春樹で育ってきてるから、当然嫌いじゃないし、もう中年になってしまった村上春樹には描けない世界だと思うから、春樹チックな作家がいてもいいと思うんだよね。ただ、形だけを真似しないで欲しいとは思うけど。
動物園で偶然出会った昔の姉の恋人。成り行きでダブルデートをしている間に、北極へ行ったまま帰ってこない姉のこと、自分たちカップルのことに思いを馳せる主人公。ちょっと変わった魅力的な女性の描き方、その女性を優しく見つめる男性の描き方、まさに春樹チック。でも、好き。いや、だから好きか。
白くまに会いに動物園に行って、アメリカンドッグが食べたくなった。

『卒業写真』 市川拓司
たまたまカフェで会った中学の同級生。おぼろげな記憶で続ける会話は途中であやしい方向へ。ありがちな勘違いとそれによって生じる気まずい瞬間。その勘違いがうまい方へ転ぶあたり、できすぎ感が漫画っぽいけど、短編としていい感じ。
これが市川拓司かぁとちょっとうなってしまった。頑なに拒否してきたけど、ん?これは好きかも。長編はどうなのかな?文章自体に惹かれる感じじゃなかったけど。

『百瀬、こっちを向いて』 中田永一
”人間レベル2”の僕がレベル90以上の幼馴染のお兄ちゃんの頼みを聞いて、女の子と偽装恋愛をすることになった。ありえない状況に心乱す彼。女の子と並んで歩いたり、肌が触れ合ったり、そういう体験を「知らなきゃ良かった」と思う僕の心情。そんな彼の体験を素直に「うらやましい」と言えるレベル2仲間。
学生の頃って、二つのタイプに分かれてたよなぁ。友好的で日のあたる人種と内向的で日陰が似合う人種。仲間意識とか、それぞれに対する感情とか、その枠を越えたときの周囲の反応とか、うまい。自分では”レベル2”と言っている彼が絶対そうは思えない感じが、勝手な期待感を持たせてくれる。面白い!


初めて読んだ、中村航さんの作品も結構好き。この人も他の作品読んでみようっと。石田衣良の恋愛小説はさすがにベタでもういいかなって感じ。本多孝好さんも初めて読んだけど、文章は好きだな。すごくありがちな話で展開も読めちゃうんだけど、ハッピーエンドを期待しちゃうあたり、感情移入しちゃったってことだし。なかなか良いアンソロジーでした。
読んだ後に恋愛しなくちゃと思ってしまった(笑)。(←単純)好き嫌いはあるかもしれないけど、軽く読めるし、懐かしい感情を呼び起こされてほっこりしたし、いい本でした。


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runaminさん、こんばんはー。
噂では乙一らしいんですけど、真相はどうなんでしょう?
先日、またアンソロジーで乙一さんのものを読んだんですけど、それもまぁまぁでした。
長編はまだ手を出してませんが、挫折かぁ・・・悩むところですねぇ。
【2006/03/29 03:11】 URL | momo #79D/WHSg[ 編集]
momoさんのレビューに誘われて読みました!私も「百瀬、こっちを向いて」かなり良かった!でも乙一ってマジですか?!私、乙一の「ZOO」は途中で挫折してしまったのだわ。
こういう本てホント試食みたいでいいですよね。短編だからとっつき易いし。
【2006/03/28 17:41】 URL | runamin #79D/WHSg[ 編集]














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