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花まんま
花まんま
posted with 簡単リンクくん at 2006. 2.10
朱川 湊人著文芸春秋 (2005.4)通常24時間以内に発送します。

直木賞を受賞されるまで全く知らなかった作家さん。
関西弁で綴られる文章のせいか、あったかくて、大人の小説という感じを受けた。

書かれているのは、6篇とも子どもの頃の世界。子どもの頃にはわからなかった理不尽、大人の身勝手や社会の在り様、そんなものが子どもの周囲には渦巻いている。子どもたちにも多かれ少なかれ影響はあるんだけど、でも、子どもには子どもの世界があって、それが後になったらどれほど懐かしい日々であることか・・・

大阪の下町?っていうのが正しいのかわからないけど、裕福ではない人たちが寄り集まって暮らしている町。その中にいる時は、みんな顔見知りで大きな家族みたいだけど、その輪から出たとき、世間と彼らとの間を隔てるもの。子どもにも分かる明確な線引き。そういったものが、話の節々に出てきて哀しくさせる。
それでも朱川さんの目線は優しい。子どもの世界は守られ、夢に満ち、”思い出”として後で語れる特別な時期として、描いていると思う。
梅雨に読むといいかも。となんとなく思った。しっとりしてて、ほっこりする。

この人は子どもの罪悪感を書くのが上手い。子どもの頃って、善悪の区別がそんなにつかないながらも、「これは人には言えない!知られてはいけない!」っていうことは肌でわかったりする。それが何で悪いのか、はわからないんだけどね。でも、その罪悪感を解消してしまえる素早さもまた持ち合わせてる。優しさと残酷さが子どもらしさであるのかなぁ。

『トカビの夜』が一番好きかな。唐辛子を受け取ったお母さんが泣き崩れるところが良かった。差別視してても、親心は通じるんだなぁってホッとした。


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