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私たちがやったこと
レベッカ ブラウン Rebecca Brown
マガジンハウス 2002-09
評価

by G-Tools , 2010/08/09




愛の短篇集。
この本で初めて知ったんですが、この作家さんは同性愛ものが多いみたいですね。まぁ、同性愛の恋愛小説だから、どうという本ではないのがいい。
同性、異性関係なく、二人の間で起きること、二人の愛が壊れる時、そういう移り変わりが描かれている作品集。

表題作は、結構衝撃。

「安全のために、私たちはあなたの目をつぶして私の耳の中を焼くことに合意した」

という文言から始まる物語。
とても静かに語られるこの愛の物語は、なんだかとても悲しい。
強く結びつくために、二人だけの世界を確立するために行ったこの愚かな秘密が、二人を身動きの取れない関係にしてしまう。
依存しあわなければ生きていけない関係は、愛の形として間違っていると思う。
彼らのようにどっちかがいなければ生きられない状況では、なにを共感すればいいのか。
”あなた”が聞いている音を聞くことができない”私”。
”私”が観ている景色を見ることができない”あなた”。
自分たちを傷つけ、絆を失う二人の哀しい愛。
それほどまでに愛することができた人とめぐり合ったことを幸せと思えばいいのか・・・

この短編以外にも、いつか二人の愛がひずみ、損なわれることを描いている作品ばかり。
同性愛を描く作家だから、結末にハッピーがないのかな?
愛なんて、絶対に永久じゃないという考えなのかな?
ま、賛成だけど(笑)。
でも、せめて小説の中だけは、幸せを見せて欲しいとも思ったりする。


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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌



















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