上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

photo
変愛小説集2
岸本 佐知子
講談社 2010-05-28
評価

by G-Tools , 2010/09/11




2008年の夏に第一集が出された”変愛小説集”。
翻訳家の岸本さんが出会った、一風変わった恋愛小説を集めたアンソロジーです。
2作目も面白かった!!どの物語も秀逸でした。

冒頭の『彼氏島』。海で遭難事故にあった女性がたどり着いたのは、イケメン男性ばかりの島。
(今やってる映画『東京島』の逆?)夢のような(?)社会で彼女はいろんなタイプの男性と付き合ってみる。が、彼女がやがて達する結論というか、選択は意外にも・・・
ギャルっぽい口調で語られる物語は、軽いようでなかなか鋭い真理を突く。
とてもよくできた物語。

あと印象的だったのは、ある日自分の妻が木製のマネキンだったことに気づく男の物語『マネキン』。
妻へ向けた手紙という形で綴られる男性の思い。そんなバカな!と思いつつも、ちょっと恐ろしくもあり、切なくもあるから不思議。盲目的な恋愛当初には気づかない相手の姿というのは、少なからずみな経験があるはず。そういう誰にも起こりそうな愛があったからこその悲劇をこういうユニークな形で描くのがいい。

他にも体中から歯が生えてくる妻の話『歯好症(デンタフィリア)』や、あらゆる”彼女”というものの習性を手短かつ辛らつに並べた「『人類学・その他 100の物語』より」など、笑って読めるものあり、切なくなるものあり、でかなりバリエーション豊かで、楽しめます。

世界にはユニークな作家さんがいるもんだと、岸本さんが教えてくれるありがたい一冊。
スポンサーサイト

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌



















管理者にだけ表示を許可する


| HOME |


Design by mi104c.
Copyright © 2017 たまゆらのつぶやき, All rights reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。