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船に乗れ!〈1〉合奏と協奏船に乗れ!〈1〉合奏と協奏
藤谷 治

船に乗れ!(2) 独奏 船に乗れ! (3)

by G-Tools



数年前に、すごく話題になった本。
文庫化を待ち望んでおりました。

音楽一家に生まれ、音楽科の高校に入ったサトルの青春小説。

全くクラシック音楽に疎いので、
出てくる曲をYoutubeで調べて流しながら読みました。
音楽を全然理解できなくても、誰しもが通ってきた思春期の
様々な想いが伝わってくる本。

思春期って、自分が特別であるかのような優越感を持っている一方で
世界の広さを目の当たりにして、不安で押しつぶされそうになったり、
と複雑な時期だ。
初めての恋やら、挫折やら、進路決定という初めて自分で選ぶ人生の岐路があったりと
本当に濃い時期なんだよね。

このサトルは、音楽学校の理事長の孫という特別な環境で、
あたりまえに音楽に触れ、同じように音楽を語れる仲間に出会い、
そうして、初めての挫折を味わう。
それは、技術的な挫折であり、失恋という挫折であり、
彼の人生を大きく変えてしまう出来事であった。

痛みを持って描かれるサトルの高校生活は、
生き生きとした喜びと哀しみに満ちていて
自分たちの過ぎ去った大切な日々を思い出させてくれる。

本当に思春期って、二度と戻りたくはないけど、
いとしい日々だったなぁと思う。
誰しも、自分が選んだきた道が正しかったかなんてわからない。
進み続ける人生に、どれほどの痛みを抱え、向き合って生きていくかなんだ。
だから、「もしあの時・・・」という瞬間があったとしても、
自分が選ばなかった方の結果にすがってはいけないんだと。
そんなことを感じた本でした。






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