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ユージニア
ユージニア
posted with 簡単リンクくん at 2006. 5. 1
恩田 陸著角川書店 (2005.2)通常24時間以内に発送します。

うかつだった。てっきり、新大陸かなんかの話だと思っていた(笑)。
読み始めたら、怖い怖い。ああ、こっち系の話だったか、恩田陸・・・と自分のうかつさを反省しながら、なるべく人がいっぱいいるところで読んだ。
こっち系というのは、私が括るところ、恩田陸の『Q&A』。
一つの事件を多角的に、そして関係者の主観で描くことによって、事件の姿を見せていくという、外堀から埋めていく感じ。
徐々にしか見えてこない事件がじれったくもあり、そしてジワジワと分かってくる怖さがある。
こういう本は彫刻に似てる気がする。一本の丸太を外から削っていく。削っていく人が違えば、当然出来上がる形が異なる。
最後の一刀を振るうまでは形が分からない。
名家で起きた大量毒殺事件。その事件に関わっていた少女が大人になって、事件を調べ、それを『忘れられた祝祭』という本にして出す。
小説は、その女性がこの事件を再び調べている誰かとかの地を訪れているところから始まる。
生き残った家政婦の娘。担当刑事。『?祝祭』作者本人とその兄。
事件を調べたときの助手。さらに犯人とされていた青年を知る人たち。色々な人たちが事件のこと、事件関係者のことを語る。

怖い怖い、と書いたけど実際そんなに怖いことが書いてあるわけではないんだよね。なんていうんだろう。謎と謎がつながっていくことの怖さというのかな。人を疑った時に、あっ!とつながる事実みたいな。刑事の話とか青年を見かけていた文房具屋の主人の話なんて喫茶店で震えそうになったわ。

犯人とか動機とかをはっきりさせないとダメな人は読まない方がいいと思う。『Q&A』もそうだったけど、この作者は最後の最後で恐怖をそのまま読者に投げるという恐ろしいことをする人だと思う(笑)。
この本も結局、何で?とか誰が?とかは重要じゃないんだろうね。
誰かの気持ちと気持ちが作用して、何かが起きる。そういう怖さの方が重要な気もする。
とはいえ、この本は話の進め方を楽しむ本だと思った。やっぱうまいですよ、この方は。




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あらま、意外!恩田陸初だったんですか?
『Q&A』はもっとすっきりしないですよ(笑)
ちなみに恩田陸で好きなのは、『光の帝国』や『図書室の海』といった常野物語系です。
【2006/05/02 20:30】 URL | momo #79D/WHSg[ 編集]
私もこの本にはぞくぞくしましたよ~。
「彫刻」とはウマイこと言いますね!思わず頷いてしまいました。
謎と謎がつながった時とか、脳内ドーパミン大放出って感じで。(笑)
恩田陸の本はこれしか読んだことないんですが、「Q&A」ってのも面白そうですね。今度読んでみようかな。
【2006/05/02 00:36】 URL | runamin #79D/WHSg[ 編集]














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