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逃亡くそたわけ
絲山 秋子著中央公論新社 (2005.2)通常2-3日以内に発送します。

『袋小路の男』、『沖で待つ』に続く、3作品目。
この3作品は比較的似ている気がする。弱いけれどもサバサバした女性というのを好んで描かれる人なのかも。絲山さんが描く女性ってかなり男っぽいと思う。男っぽいキャラということではなくて、おそらく絲山さんご自身の性格ではないかと思うんだけど。内面はオンナなので、要は色っぽくないんだな、きっと(出てくる人がね)。

精神病院を抜け出した躁の女と鬱の男。ボロいルーチェで九州を走る。片田舎の逃亡劇はロードム?ビーの様で、和製ボニー&クライド九州編。別に誰も殺してないし、犯した罪は無免許運転、当て逃げ、食い逃げ、万引きぐらいなもんなんだけど(笑)。

元々、ロードムービーって退屈であんまり好きじゃない。逃げて逃げて、でも何も変わらなくてみたいなのが多分好きじゃない。他人の逃避行ほどどうでもいいもんはない。それでも、景色とかスピード感とかが具体化される映画の方が絶対観やすい気がするんだけど、映画よりも全然こっちの小説の方が面白い。それは、博多弁と九州が舞台っていう馴染みもあるのかな。
しゃーしぃが懐かしい。元カレの福岡男は元気だろうか。九州はドライブにもってこいの地だとも思う。なんて、個人的な感傷に浸りつつ、猛烈に旅行に行きたくなった。

旅がいつか終わるものであるように、”逃げる”こともいつかは終わる。”逃げる”という行為は、自分を見つめなおす時間を作ることになっちゃって、結局は追い詰められるもんなんだね。その結果、最終的な逃げとして死ぬか、元の場所に帰るか、っていうことになってしまうんだわ。
旅にしても、逃げにしても、いつかはどこかに帰らなくちゃならない、終わらせなきゃいけない寂しさがある。せめて帰った時に前向きになってるといいね。逃亡中、躁状態が出てきた花ちゃんの心境が印象的だった。心が病んでるってこういうことなんだね、きっと。

優しい言葉なのに通じない。響かない。


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同類…そうかも。(笑)
外見はともかく性格的に「男らしい」とか言われたことあります。異性から女っぽさを求められると、逆に逆に振舞いたくなるし。
だからなのか、私も絲山さんの書く女性は嫌いじゃないです。
【2006/05/30 10:52】 URL | runamin #79D/WHSg[ 編集]
ふふふ。runaminさん、それは同類なのかもしれませんよ。異性に”おねぇちゃん”と呼ばれることに抵抗を感じたことはありませんか?
ま、私がそうなんですけど。私は絲山さんの描く女性に親近感を覚えます。他人事とは思えない気がして、ついつい読んでしまいます。
【2006/05/29 15:07】 URL | momo #79D/WHSg[ 編集]
あ、わかる!絲山さんの書く女性って色気がないよね。それが悪いと言いたいワケじゃくて。ちょうど「イッツオンリートーク」を読んだんだけど、そこに出てくる女性も、誰とでも寝るのに全く色気を感じられなくて不思議だった。あと、作者を知ってるわけじゃないけど、なぜか作者本のイメージに直結してしまうんだよね。
でも最近、絲山作品にどんどん引き込まれている私が居ます。(笑)
【2006/05/28 06:00】 URL | runamin #79D/WHSg[ 編集]














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