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トニー滝谷


村上春樹著 『レキシントンの幽霊』 の中の短編を映画化した作品。
妻が残した大量の洋服に囲まれ、孤独を深めるトニー。
孤独を前に彼が取った行動は、妻の服のサイズに合う女性を雇い、その抜け殻を抜け殻でなくすることによって妻のいない空洞を埋めようというものだった。
原作はずいぶん前に読んだので、詳しい内容は割愛。
村上春樹の文章は読んでいると、その世界の中にすっぽりと入り込める。
だからこそ、映像化が難しいのではないかと思う。
まぁ映画化ってどれもその難しさを抱えているとは思うけど、ファンが多ければ多いほど、映像化のハードルはあがるんだろう。
読者それぞれが持っている作品世界にひとつの形を与えることになるから。

そういう意味でこの作品はうまいと思う。
トニー滝谷の心情をナレーションで詠むことで小説を読んでいる感じに近い。西島秀俊のナレーションも素敵。
なにより、宮沢りえがいい。トニー役のイッセー尾形を食っちゃってるもの。確か原作では奥さんの描写はなかったように思う(自信ないけど)。
奥さんを現実化することで、トニーの孤独がよりいっそう伝わった。

最初から孤独であれば、それを苦には感じない。
人と一緒にいる充足を経験した後に孤独を埋める術を人は知らないのかもしれない。観終わった時、淋しくてしょうがなかった。

これから観る人にひとつ。眠いときにはお勧めしません。
映像が単調なうえ、落ち着いたナレーションが子守唄になってしまいます。
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