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月魚
月魚
posted with 簡単リンクくん at 2006. 6.30
三浦 しをん〔著〕角川書店 (2004.5)通常2-3日以内に発送します。

なんという、ひっそりとした小説。こういうの大好き。
テイストとしては、月明かりの夜。夜の小説。

古書の世界に生きる二人の若い男性の話。
幼い頃から古書に囲まれて育った瀬名垣と真志喜。同じ古書の世界でも、立場が異なる二人。老舗の古書店三代目の真志喜と店を持たない卸し専門の瀬名垣は、幼少期に起きたある出来事を傷として抱え、罪悪感を背負ったまま大人になった。その傷は二人をつなぎとめている絆でもあり、二人の間に縮まらない距離を作っている原因でもある。
あまりにも美しい始まりの文章。それは、山の中を舞台にした芝居のト書きのよう。登場する二人の美しい若者は、一歩間違えば、少女マンガに出てきそうな美少年風情。レディスコミックぎりぎりの同性愛。
それなのに、この小説がひっそりと美しいのは、文章の美しさと、そこに描かれる月夜の美しさのせいだろうか。
”淫ら”になりそうで、ならない。その微妙な感じがいい。

この二人が17歳の頃の話、『水に沈んだ私の村』では、真志喜に心奪われている高校教師(男)も登場して、これまた怪しい感じなのだけど、この章に出てくる文中文(?)、この高校教師が書いている小説がまたいい。美しくて妖しい。

この本を読んでて、何故か思い出したのは、なんかの漫画に出てきたスペインの庭。月明かりが差し込むことを想定して作られる庭があったんだよね。なんだかそれを急に思い出した。そもそも何の漫画だったろう?
夜の池で跳ねる錦鯉。底でうごめく時は黒い影。水面に跳ね上がった時に初めてわかるきらびやかな模様。そういった情景がとても伝わる小説でした。
三浦しをん、いい。
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ありがとうございます~。
まだちょっとFC2の操作になれず、表示に時間がかかってしましました。
また遊びに来てください。
【2006/07/20 14:56】 URL | momo #-[ 編集]
ブログ転移されていたんですね。
さっそくお邪魔しました~(^^ヾ
【2006/07/19 09:04】 URL | tomekiti #-[ 編集]














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